試合が無い水曜日|ジュビロ磐田「怒涛の9連戦」振り返り
「あれ?今日はサッカー無いの?」
4月26日水曜日の朝、出勤する前に家族にこんな声をかけられました。
ジュビロ磐田の「怒涛の9連戦」。
毎週水曜日にヤマハスタジアムで試合があることが、家族も含め当たり前のような生活を送っていましたね。
振り返ると4週連続水曜日にヤマハスタジアムでの試合が開催されました。
4回連続で水曜日にヤマハスタジアムに通ったのは、初めてかもしれませんね。ちょっと記憶にないです。
超過密日程といわれた、2020シーズンでもこのようなことはありませんでした。
私はこの間に、静岡SSUボニータのホームゲームを2試合、ジュビロ磐田U-18のホームゲームを1試合を現地で観戦してましたので、3月~4月は本当にサッカー月間でしたね。
この9連戦で超主観的に印象に残ったシーンをピックアップします。
■ 獅子奮迅の働き 金子翔太
この9連戦でMVPを挙げるなら金子翔太です。
リーグ戦とルヴァンカップで常にトップ下で走り続けました。チームへの貢献度は非常に大きかったと思います。
特に以下の三連戦、
9連戦の中でも特に日程的に厳しかったこの三連戦。金子翔太はスタメンで出場したのにはかなり驚きました。
「コンディション大丈夫だろうか?」「負傷しないでくれよ・・・」とかなり心配な気持ちで翔太のプレーを観続けていました。
過酷な日程でもチームのために走り続けた金子翔太には感動を覚えました。
更に、4/12ホーム町田戦、4/16ホーム熊本戦はドロー決着でしたが、同点ゴールを決めたのはいずれも金子翔太でした。勝ち点0を1にしてくれた働きは称賛されるべきと思います。
■ ジュビロ磐田ユースの躍進
ファビアンゴンザレスの二重契約問題で補強ができず、選手層は決して厚くはない今年のジュビロ磐田。
ルヴァンカップではジュビロ磐田U-18の二種登録選手が出場。特に横浜F・マリノス戦では、川合徳孟の公式戦デビューにより山本康裕がもっていたクラブ最年少出場記録を17年ぶりに更新しました。
しかも同じピッチには山本康裕も出場していたという、なんとも運命的な場面。この試合に現地で立ち合えていたことが誇らしく思えました。
横浜F・マリノス戦では、U-18の舩橋京汰、更には後藤啓介が出場し、現役高校生三人が王者マリノス相手に戦いました。残念ながら敗戦でしたが0-1という最少得点差で乗り切りました。
補強ができなかったことが、二種登録選手の若手にチャンスが回ってきたことに繋がり、実力の底上げになれば、長い目で見て「災い転じて福となす」結果になるのではないかと感じました。
■ ドゥドゥの覚醒!
覚醒といういい方は相応しくないのかもしれません。もともとその実力はあったのでしょう。ドゥドゥの活躍です。
昨年リーグ戦たったの17分しか出場しなかったドゥドゥ。横内監督に替わり、昨年参加できなかった鹿児島キャンプにも参加。主力メンバーとして定着しました。
圧巻だったのは、4/8アウェイ水戸戦の2連続ゴール。
この試合はジュビロが一気に畳みかけ、5-1で大勝。
また、得点には結びつきませんでしたが、4/23アウェイ金沢戦では弾丸FKを見せました。遠藤保仁以外にもFKの選択肢があることを見せつけた非常に印象深いフレーでした。
■ 鈴木海音がJリーグ初ゴール
9連戦でDAZNの前で涙を流してしまったのがこのシーン。
4/23アウェイ金沢戦、鈴木海音がJリーグ初ゴール。これが決勝ゴールになり、ジュビロに勝ち点3をもたらしました。
2020年はJ2リーグ6試合395分出場しましたが、2021年は、経験のあるメンバー中心に戦った影響もあり、出場時間ゼロ。2021年にジュビロはJ2優勝を果たしただけに悔しかったと思います。
翌年2022年、ジュビロがJ1で戦っている中、育成型期限付き移籍で栃木SCへ移籍。栃木で年間通して主力として戦い、世代代表にも選抜されました。
2021年ジュビロで不遇の時期を過ごしただけに、帰還後スタメンの座を掴みゴールという結果を得た鈴木海音。涙が止まりませんでした。
激闘の9連戦を終えたジュビロ磐田。
束の間の休息の後、既に選手達は練習を再開しています。
水曜日に試合が無いのが少し寂しい気もしましたが、9連戦での課題を修正し来るべき徳島ヴォルティス戦に向けいい準備をしてくれることを願ってます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れる事を願って。