2023 J2 第15節「ジュビロ磐田vsザスパクサツ群馬」超主観的振り返り
遂にラッソ帰還!
そして小学生の応援に涙腺が緩むワタクシ。
2023年5月13日、J2リーグ第15節。ジュビロ磐田はホームヤマハスタジアムでザスパクサツ群馬を迎え撃ち4-2で勝利!
この試合は年に一度の「磐田デー」。
磐田市小学生一斉観戦授業として磐田市内全小学5・6年生がヤマハスタジアムに集結。あいにくの雨天となってしまいましたが、一生懸命な応援でジュビロの勝利に向け後押しをしてくれました。
私もヤマハスタジアムへ行って小学生と共に応援してきました。
今回で12回目を迎える一斉観戦授業の成績はこれで9勝3敗という素晴らしい成績。毎試合小学生に来て欲しいくらい(笑)。
そして、この試合は、多くのジュビロサポーターが待っていたファビアンゴンザレスが遂に復帰しました。
ただ勝ったものの、この試合はクリーンシートで勝たねばならなかったと思います。ここからJ1昇格するには、ジュビロはまだまだ課題があると痛感した試合でもありました。
スターティングメンバー
ついに帰ってきましたファビアンゴンザレス(以下ラッソ)。
昨年、自身の二重契約問題でFIFAより制裁を受けたジュビロ。4か月の公式戦出場機会禁止の処分を終え、ヤマハスタジアムに姿を見せました。
一方、スタメンCFは藤川虎太朗。これは横内監督と虎太朗に拍手を送りたいです。
私はラッソ復帰戦で、CFで戦ってきた藤川虎太朗とジャーメイン良は意地を見せて欲しく、スタメンを死守して欲しいと願っていました。そして、スタメンはジャーメイン良と予想しました。
虎太朗のスタメン起用に対し、横内監督は以下のようにコメントしています。
横さんはやっぱり見てるんですよね、普段の姿を。虎太朗のモチベーションアップにも繋がるコメントです。
誤解の無いように申し上げますが、もちろんラッソには大活躍して欲しいと願ってます。ただ、もしラッソが4か月の出場禁止期間開けで即スタメンとなったならば、本当に競争を勝ち取った結果なのか少々疑問がわきます。
ジャメのスタメン予想は外れましたが、負傷の後藤啓介、大津祐樹不在の中で奮闘してきた虎太朗がしっかりスタメン死守したことは良かったと思いました。
一方で、ラッソも今後の試合でスタメンを勝ち取るための競争意識が高まると思うので、チームのために良い選手起用だったと思います。
藤川虎太朗先制ゴール!
前半は、今季一番の試合展開と言って良いですね。ピンチらしいピンチはほぼなかったです。
これまで試合開始早々に失点し、追いかけるというジュビロの悪い傾向が全くありませんでした。これまでの積み上げの成果が現れたのではないでしょうか。
前半10分、試合が動きます。山田大記の折り返しに藤川虎太朗がゴール前にの良い位置に走り込んで先制ゴール!
前述の通り、横内監督の期待に応えるナイスゴール。負傷者が多かったCFのポジションでチャンスを掴み、結果を出すことができたのは虎太朗にとっても非常に自信になると思います。
北九州からレンタルバックして今季初ゴール。ジュビロでのゴールは2020年12月20日、J2 第42節(最終節)栃木SC戦以来、約2年半ぶり。
2020年開幕戦にお披露目された虎太朗のチャントでしたが、コロナ禍で声出しができなくなり、長く歌うことができませんでした。今年、虎太朗のレンタルバックと声出し応援解禁で、久々に虎太朗のチャントが歌えるようになりました。
ゴールを祝うためにヤマハスタジアムに響き渡る虎太朗のチャントに感慨深い思いになりました。
山田大記の追撃弾!
前半13分、遠藤保仁からのロングボールでGK櫛引政敏選手が味方と衝突。そのこぼれ球から山田大記が、がら空きのゴールに蹴り込んで追加点!
左足で蹴り込む難しいシュートだったと思います。藤川虎太朗、山田大記と立て続けのゴールでヤマハスタジアムは一気にジュビロの押せ押せムードに。
ドゥドゥも続く3点目!
前半2-0で無失点で折り返す最高の流れ。
後半2分、ドゥドゥがペナルティエリア外から右足を一閃し、ゴール右側に突き刺し3点目!
バックスタンドで観戦していた私ですが、ちょうど目の前でこの強烈なシュートを見ることができたので、思わず立ち上がって叫んでしまいましたね!鳥肌が立ったナイスゴール。
実はこの直前にも決定機が合って、ボックス内でドゥドゥとGKが一対一になるシーンがあってシュートを放ちますがGK正面で防がれてしまいました。
そのシュートよりもはるかに距離があって難しいシュートでゴールを決めたことにも驚きました。
「Ole Ole Jubilo」でもその点を取材していて、リカルドグラッサに突っ込まれています。
ちなみに、ヤマハスタジアムにはドゥドゥの奥様とお嬢様もいらっしゃったようでしたが、ちょうどトイレに行っていたようでそのゴールを見ていなかったようなんですね。こんなツイートをされていました(笑)
ジャーメイン良も続く4点目!
後半10分、山田大記に替えてジャーメイン良がピッチに入ります。
その直後の後半11分、リカルドグラッサが自陣から長いスルーパスを供給し、前線を走り込むジャーメイン良が受けてGKと一対一。しっかりと流し込んで4点目!
去年に引き続いての決定力不足に悩んでいたジュビロ。その課題を払しょくするかのようなゴールラッシュ。今季ホームで3点以上得点した試合はこの試合が初めてとなりました。
ラッソ出陣!
後半23分、ジュビロベンチが動きます。
ビブスを脱いだその選手の背中には背番号29の文字が。
杉山直さんのアナウンスが響きます。
「背番号13、藤川虎太朗選手にかわり、背番号29!ファビアンゴンザレス選手が入ります!」
この「背番号29!」とアナウンスされた瞬間、改めてDAZNで聴くと、スタンド全体が歓声に包まれたんですが、小学生達の歓声もひときわ大きく聞こえるんですよね。
ラッソが子供達に、これほどまで人気があることを改めて知りました。
試合終了間際には、角度が無い位置からシュートを放ちます。しかし、試合勘という点ではまだまだこれからでしょう。
ラッソ自身の4か月の出場停止、罰金、二回の選手補強禁止。ジュビロは昨年から今に至るまで厳しい時間を過ごしてきました。
この二重契約問題の真相は、クラブ側からも問題点、改善策などが発表されていないので、私たち外部の人間は詳細を知ることはできません。
しかし、子供達を含め、たくさんのジュビロサポーターがラッソに期待し、応援しています。これからチーム内で更なる競争がなされ、ラッソが強いジュビロの再建に貢献してくれることを願ってます。
そのために私はラッソを応援したいと思います。
課題のセットプレーで2被弾
このまま4-0のクリーンシートで勝つことが絶対に必要と思っていたこの試合。しかし、4得点した後のジュビロはそれまでと打って変わって防戦となってしまいます。
後半26分、風間宏希選手の直接FK。これがゴール左隅に突き刺さり1点を返されてしまいます。
このシーン。現地では遠目でだったので改めてDAZNで観ましたが、三浦龍輝もボールに触ってはいますが、これは風間選手のキックがスーパー過ぎましたね。
そして後半32分、左サイドからのFK。ニアサイドに蹴り込まれたボールに酒井崇一選手が頭で押し込み2失点目。
1本目のFKは風間選手を褒めるしかないプレーですが、2失点目は酒井選手がするするっと抜け出して完全にフリーで撃たせてしまっています。点差が開いていたとは言え、終盤で潜在的な課題であった「セットプレーでの失点」が顔を出してしまったは非常に残念でした。
ヤマハから帰宅後、DAZNで試合後の横内監督のインタビューを観ました。勝ったものの、憮然とした怒りに近い表情が見え隠れしているように感じました。4得点後の試合内容について「自分たちで放棄した所もあって2失点してしまった」と語っていました。
選手達も、試合終了のホイッスルの瞬間はあまり喜びの表情はありませんでした。DAZNでジャーメイン良が渋い顔で首を横に振る仕草が映っていたのが印象的でした。
お待たせ!FM Haroの実況
ジュビロ勝利のお楽しみ。FM Haro! ジュビロライブスペシャルのハイライトです。今回の担当は私の大好きな栗田直樹さん。4得点でお祭りとばかりにゴールを絶叫!
しかも今回は「山田大記のオフザピッチトーク」のアシスタント伊藤菜々子さんもゲスト出演という豪華な回!
総括と次節に向けて
4得点という最高の滑り出しを見せたものの、後半2失点という成果と課題が一度に表れた群馬戦。
ポジティブに考えれば勝ちつつも課題が浮き彫りになったとも言えます。
しかし、ジュビロがJ1復帰、そしてJ1で安定して戦うことを目標に据えている以上、今回のような試合は4-0のクリーンシートで勝ち切るようでなければ厳しいでしょう。
改めて、横内監督の試合後のインタビューです。
後半は前半と打って変わって群馬にボールを握られ続け、ピンチの時間が続きました。ぜひこの課題を乗り越えて欲しいと思います。
次節は、中3日でアウェイ藤枝MYFC戦。注目の「静岡三国決戦」ですが、非常に攻撃力が高いチームなので、いかに失点せずに戦えることが非常に重要に思います。
この連勝を続けなければ、J1昇格レースに乗っていくことはできません。ジュビロの3連勝に向けて応援していきます。
改めて、雨天の中応援してくれた磐田市小学5・6年生の皆さん、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
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