オンラインにセレンディピティはあるのか
東京都大手町でイノベーション・交流施設の運営をしてます神田です。コロナ禍で在宅勤務が1ヶ月半ほど続いており、居住地の静岡県三島市の家族と近所の人、買い物に行くお店の店員さん以外の人には会ってない。3月以前からの人との接触率を比較すると95%くらい減という感じだろうか。地域なので移動も車かバイクか自転車なので新幹線も電車も乗ってない。ただオンライン上で以前と同じくらい人には会っている。
オンラインコワーキングの効用
業種にもよるがコロナウイルスによる緊急事態宣言の影響もあり、首都圏では在宅ワークが進み、オンラインでのミーティングも当たり前になってきた。以前はミーティングをオンラインでやりましょう、というのは海外か地域などよほどのことでないとなかったのだが。
私が運営している大手町の施設3×3Lab Futureも人と会うことを目的としたスペースであるが、コロナ禍で休館を余儀なくされ、毎日200人余りの来館数がゼロに。
3×3Lab Futureでの活動ついては運営しているまちづくり団体エコッツェリアweb参照https://www.ecozzeria.jp
そこで行っている一つの取り組みがオンラインコワーキング、単純にzoomを活用してこの曜日のこの時間はコーディネータがいるので自由に来てお話していってね、というもの。
これが結構好評で、毎回10〜20名程度の方が参加、自宅の庭や近所の散歩を中継してくれる方が現れたり(私もたまに中継してる)、趣味のギターを弾いてくれる人が現れたり、ラジオ的に会話を聞くだけの方もいたり、参加者でお絵かきしてみたり、雑談の重要性が再認識されている。オフィスに出社してる時は、隣の人と雑談するなんてことはよくある光景だがそれが今はできない。また気の抜けないプロジェクトのオンラインミーティングが続いている中で息抜きが欲しくなるとの声も。
オンラインでのネットワーキングのすすめ
リアルではよくやってたことだが、人繋ぎ、ネットワーキングもオンラインでやり易くなった。この案件、あの人とこの人を繋いだら面白いなあ、と思うことが結構あり、リアルだと会う日時を調整したり、遠方だと来る日程に合わせたり、わざわざ来てもらったり、いろいろ大変で後回しになることも多かった。しかしオンラインミーティングに抵抗がなくなった昨今は、結構気軽にオンラインで紹介したいのですが、みたいな話ができてすぐにオンラインネットワーキングができる。
先日も官公庁の方と地域の方を繋いだり、海外と国内のベンチャーを繋いだりということがあり、特に海外や地域は繋ぎやすくなった。もちろん人の熱意だったり、現場の臨場感だったりオンラインだけでは伝わらないことも多く、リアルが必ず必要だと思うけど、とっかかりとしてのオンラインは可能性があるように感じる。
セレンディピティ=偶然の出会いはオンラインで創出できる?
ここまではオンラインで、知ってる人と雑談することや、知っている人同士を繋げることをトライしてきたという話だが、全く知らない人との偶然の出会いはオンラインで創出できるのか、これができるとオンラインの価値ももっと上がる気がする。同じイベントに来てた人と交流会で出会い同郷ということが分かり意気投合したり、旅行先で泊まったゲストハウスで出会い旅の趣味が同じで盛り上がったり、そんなことがオンライン上でできないものか。オンラインイベントの企画運営は実施しているのでテーマと交流の設計を丁寧に行うことで可能になるのではと考えている。分かり易い例だとある程度テーマを絞り、目的を持った参加者を集める、例えば静岡のUターン移住をテーマにイベントを開催、同郷同士でグルーピングして移住相談を受けるとか、その中で参加者同士が自己紹介して同じ中学とか、Uターンしてする仕事の相談をしたりとかそんな繋がりがつくれるんじゃないかなあ。移住だけではなくてAIとかの技術テーマやフードロスなどの社会課題テーマでも良いけど、テーマと集客をもう少し工夫していきたい。その上で最終的にはリアルに会って食事をしたり、お酒を酌み交わすのがよいのだろうね。
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