プロセカやってないけどセカライ3rd行ってきた。
はじめに
セカライに行ってきたので感想をnoteに綴ります。正式には「プロジェクトセカイ COLORFUL LIVE 3rd - Evolve」というらしい。長い。
初めにお断りしておきますが、題のとおり、私はプロジェクトセカイをやったことがありません。インストールもしたことない。スマホがボロかったから。マジで1ミリもわからないので、記事をご覧になる方は「いやそうじゃないよ」とか「何を言ってるんだ」とか不快に思われるかもしれません。本当にすみません。でも、楽しかったから、ゆるして。
そして割と正直に感想を述べてる上に絶望的な文章力をしているのでそれも不快に思われるかもしれません。ていうか初音ミク自体よくわかってません。普通に全部駄目かもです。浅瀬ちゃぷちゃぷの民です。まじですみませんゆるしてごめん
目的
門外漢の私がいきなりセカライに行く目的、それは「ディラッドボードではないミクさんのライブを見る」ためです。26日金曜夜公演の後、セカライの評判を眺めていた私が見つけたのは、「ディラッドボードを使わなくなった」という書き込み。
初音ミクのライブは半透明なスクリーンやボード(公式ライブはほとんどの場合ディラッドボード)にプロジェクターで映像を投影するという方式で、ミクさんを現実世界に「召喚」していました。今回のセカライはこのディラッドボードによる投影方式ではなく、「高精細LEDビジョンへの映し出し」で行われたそうなのです。超歌舞伎を除けば、LEDビジョンでライブが行われるのは初めてのはず。(間違ってたらすみません)
ということで、ディラッドを取っ払ってライブにどんな変化があるのかと純粋な好奇心で見に行くことにしました。
あと純粋にでかい音を浴びたい。最近浴びてなかったから。
当日
感想1 ライブ本編
めっちゃ若いし女の子が多い。そして痛バが多い。どんなイベントでも缶バッチがすごい勢いで消えていくので痛バ勢の強さは知っていましたが、実際目にすると圧倒されるものがありますね。整然と並べられた缶バッチきれいね。
駅からメッセまでの間も、今まで行ったことあるどのライブやフェスとも客層が違くて萎縮しながら歩いてました。同じ初音ミクのライブとはいえ、セカライとマジカルミライで分けられているということはそういうことなのでしょう。郷に入っては郷に従えという心持ちで向かいました。でも唐突にセカライきたから予算オーバーなんじゃ、ペンラもTシャツも買えん。マジミラのでゆるしてくれ。心持ちだけは邪魔しないように来たから。
お金がないので今日も企画展は見るだけ。すぐさま入場。入場後思ったのはまず、運営側の取り組みがいい。マジでいい。キャリーケースの持ち込み禁止やジャンプ禁止、うちわ等持ち物やペンラの振り方に関する注意がある。トラブルの原因を減らし、ステージが見やすいようにされていました。比較的身長の低い若い方や女性が多いので、彼らが見やすいように配慮されているのは本当に素晴らしい。偉すぎる。そしてモーニングスターペンライト。でかい!持ちづらい!それはつまり激しく振ることも高く振ることもバルログも辛いということ。おれも見易くて助かる。
また、注意事項がキャラクターの声でアナウンスされる。これも良い。どうしてもミクさんの声は聞き取りづらいところがあるし、たくさん喋らせるのも難しい。私は嬉しいけど。その点プロセカキャラクターは声優さんがやってくれているので聞きやすいし、オタクたちはわかったよ!!と大声を挙げてルールを守ってくれる。良すぎ。
そして、マジカルミライとの大きな違いとして、曲間のMCが豊富で長いというのもあります。初音ミクのライブを見に行ったというよりも、アニメや声優のライブを見に行ったかのような感覚でした。公演時間が長い割に曲が少ないのはそのためです。一部では長いよと批判が上がりそうですが、知らないながらもキャラ同士の掛け合いやお決まりのセリフ(?)で盛り上がる様は結構好きでしたね。自分はニコニコ楽しんでました。
ところで、マジカルミライとセカライは客層が大きく違うので、それぞれ求められているものが違くて、どちらにも適した文化が醸成されるはずです。マジカルミライのほうが歴史が長くて広く共有されているユーザールールや認識がある一方、セカライはまだ三回目なのでマジカルミライの文化が輸入されがちです。しかし、これはセカライに持ち込むものではないと私は思っているのです。ペンラの振り方が顕著な例ですが、身長があるし邪魔な振り方されるなら俺も主張激しく振るという層が多い(偏見)マジカルミライで許される振り方は、比較的身長低めの層が多いセカライでは敬遠されるもののはずです。ですから注意事項や長いMC等セカライ特有のもので物理的にも心理的にも障壁を作ることで、セカライのお客さんを保護することは必要だと思っているのです。だからこういうのは続けてくれ運営。おれはキャラの掛け合いニコニコ見れるしセカライのお客さんはめちゃくちゃ声援送ってるから多分これでいいよ。
それに異なる文化に触れるのが好きな俺みたいな人間もいるんです!たまにセカライに行って「へえ〜セカライってこんな感じなんだ〜おもしろいなあ」ってやりたい人間もいるんですよ!!
実際ペンラの振りは激しくなくて、代わりに声援がとても大きかったので、こういう応援の仕方も良いよなあと思っていました。キャラの人気すごいことは聞いていましたが、それは声援にも表れていました。開始前にキャラクタービジュアルがどどんとスクリーンに映し出されるのですが、みんなとにかく大声でキャラの名前を叫んでいて、愛されてるんだなあいいなあと。コールはマジカルミライよりも小さいですけど、声援のほうはマジカルミライよりも大きいような。今回のセカライ行った限りでは、キャラとしては天馬司が好きで、音楽グループとしてはleo/needがなかなか好みでしたね。王道学生バンド、好き。めちゃくちゃすき。
全体通して印象に残ったのは、やはり世界観の統一具合です。背景も演出もグループごとにガラっと変わり、曲もグループのイメージに合った選曲がされていて、それぞれ新鮮で楽しめました。また、一つのグループだけ優遇されているな〜というのがありませんでした。お客さんの側もです。好き放題声援を送っていますが、キャラの名前を皆で一緒に呼ぶときは声量に差がありませんでした。みんな同じくらい愛されているんだなと少し感動し、同時にプロセカのキャラクターコンテンツ運営の上手さを知りました。
ペンライトの色がたくさんあるのもとても良いですね。セカライのペンライト持ってる人もグループのイメージカラーだったり、キャラクターの色にしていたりと思い思いの色にしていました。そしてマジカルミライペンライトしか持ってない俺はとても助かる。客席を映す演出があるのですが、ペンライトの光がカラフルで綺麗でしたね。
演出もマジカルミライとは大きく違っていました。キャラクター達が休憩したり、曲の終わりで息が上がっていたり、舞台袖から歩いてきたり、「裏で待ってる間も〜」というセリフがあったり。特にお気に入りなのは、曲に煽りが入っていることです。前奏で「まだまだいけるよね!」とか、サビ前で「いくよ」とかセリフが入っているんです。純粋に盛り上がるし、ライブならでは、という感じがしてすごく良いですね。規定された解像度の高い人格や、その場で演じているんだという空気感も大事にされてました。最近のマジカルミライの曲間はミクさん達がエフェクトともにぱっと消える、というものがほとんどなので新鮮でした。そして曲ごとに衣装が変わる。めっちゃ豪華。
サイドモニターには、リアルタイムで客席を合成したステージ後ろや斜めからの視点が映し出されていて、そこにキャラクター達がいてライブをしている、という感覚を補助してくれます。特定のキャラクターにフィーチャーしたカットイン等は複数人で歌って踊るプロセカならではだなと物珍しい気持ちで見ていました。
ただ、プロセカをやっていないので、MCの内容がいまいちつかめない。ちょっとかっこいいキャラの掛け声でおってなっても誰だかわからない。ちょっと悲しい。そして曲もなにもわからない。もうおわり。
そして曲に関しての感想はここから先に、セトリネタバレ注意でお願いします。
感想2 セトリバレあり、曲の感想
私が行った夜公演のセトリはこちらです
最近ライブとか行ってなかったから正直音でかいだけでもうなんか面白かったです。とは言っても知らない曲が9割。というわけで印象強かった曲だけ感想を述べていきます。
3曲目 エイリアンエイリアン
初めてカバー版聴いたけど。は?良。は?舐めてましたプロセカ、ごめん。
4曲目 トンデモワンダーズ
こちらは初音ミクverを先に聞いていました。が、キャラクター達の陽気で活動的なイメージにすごく合ってる。てかこっちのが良い。キャラクター達のことをよく考えて作られたんだろうなとわかる曲でした。司くんの気力があり余って口の端から漏れるような歌い方がイイネ…わぁ!ってのもイイネ…
とにかく良すぎる。信頼と実績のささくれp流石すぎる。
7曲目 モア!ジャンプ!モア!
これコールできなかったの勿体なかった。すごい楽しい曲だった。
8曲目 アイディスマイル
パジャマで出てきたけど。ビジュアル見ただけだともっとバチバチクール系なグループだと思ってたので、ふわふわでかわいい曲と格好なのが意外でした。ギャップが良いですね。
9曲目 ジェヘナ
wotakuの音だ。好き。
10曲目 ザムザ
ジェヘナからそのまま繋げて「続けていくよ」のMC。好きです、そういうの。このMCを喋っていた銀髪ロングの子もベタなキャラクターだな〜と思いつつ、でもイイネってなりました。サビ前でキャラクターの周りをくるくる回るKAITO兄さんがとても良く…終わった途端冷たい態度帰っちゃう兄さん…どうして…でも良いよ…
12曲目 ready steady
gigaだと思ったらgigaだった。カッコよ。
15曲目 Hello, Worker
気付いた瞬間ドカ湧きオタク。本日の最大値。MCで流してるリズムの途中からメロディー入れ込んで曲に入る演出反則だろ。キーボードの子がマジカルミライのルカさんを彷彿とさせる振り付けしていたのが良かったですね。思えば二年連続でHello, Worker。とても良い。
16曲目 the WALL
すごく、王道な爽やかロックに仲睦まじい学生バンド、すごく、好みです。深夜アニメの伝統に裏付けされた信頼性を感じました。けいおんかぼざろかな
17曲目 セカイ
セカライってクリプトンズ6人だけで歌うことあるんですね。俺てっきり全部人間が交じるのかと思ってました。でもこの歌詞なのに逆にクリプトンズ6人なの、解釈に拘りを持っちゃう人間としてはなんか…違くない…?って思っちゃった。ミクさんオンリーか人間を混ぜるかの二択だと思っていたので。ミクさんが出てきたと思ったらこれだったのでう〜ん?となりましたが、まぁ曲が良すぎるからええか…そもそも俺プロセカやってないしな。
18曲目 仮死化
本日最大の収穫。こういうちょっと重くてセンチメンタリズムな歌詞とか、コーラス入ってるのに弱い。曲後半で壮大に広がっていくのもすごく癖でした。マジで良い。
21曲目 パラソルサイダーマジでアイマスを空見した。こんな王道なアイドル曲もあるのかよプロセカ広すぎる。てかルカさんなんですかその服装は。水着じゃない? え?え?え?
23曲目 アイムマイン
予習してましたが、コールムズすぎるこれ。でもすごく楽しい曲。いい曲。「最初の一秒」のフレーズで10thが脳裏に浮かび、そのままだと危なかったので意識的に頭から消し去りました。
仮死化、良すぎる。一体何なんだ。
あとは知ってても思い入れ深くなかったり、知らなかったりとあるので割愛いたします。
感想3 LEDビジョン
今回の目的はLEDビジョンとディラッドボードとの違いを見ること。なのでライブ本編の感想とは別に映像についての感想を綴っておきます。
セカライに来た目的が目的なので、さっさと入場し、入場後すぐさまスクリーン周りを拝見。印象としては、壁。でかい黒い壁。奥行きとかなんもない。でもスクリーンを見ただけで何かがわかるわけではない。俺は理系ではない。なにもわからない。当たり前。でそのまま席に向かい待機することに。
ライブが始まってまず最初に受けた印象は、とにかく綺麗。めちゃくちゃ発色が良いし、解像度が高い。(視力カスだから信頼できないけど、見やすかったからたぶん解像度高い。)そのおかげかエフェクトに気付きやすかったのも良い。曲の終わりに手のひらからエフェクトが出てるとかマジカルミライだとたまに気付かないことあるけど気付けました。少しだろうとライブ特有のものがあると全て回収したくなる人種なので一回の公演でこうした演出に気付けるのは財布にもありがたい。
次いで、背景がある。しかもグループごとにある。めちゃ贅沢。マジカルミライは真っ黒い空間にキャラが立ってる状態がスタンダードなので背景があるのは新鮮だったし、グループごとに背景を作って世界観を大事にしてるのは、解釈にこだわる厄介なタイプの私にはすごく好印象でした。これもLEDボードのおかげなんだと思う。しかし少し背景の主張が激しく、目が散ったり、コール指示の字幕が見辛いところがありました。これはまだ改善される可能性が十二分にあるのでフィードバックを送ります。
さて、ミクさんを召喚する上で大事な実在感に関しては、はっきり言ってあまりなかったけど正直端も端の席だったので、真ん中の席を引き当てないとなんとも判断しがたいところです。ですが、マジカルミライの端席よりも、今回の端席のほうが実在感は少なかったですね。マジカルミライでは半透明のスクリーンの後ろから漏れ出る光で奥行きがあるし、それによって映し出されているのに初音ミクがそこにいる、みたいな感覚を得ていましたが、LEDビジョンはそれがありません。そしてなにより一番の原因だったのは背景。意識的にキャラを見ようとすれば確実に立体感はある…気がする…のですが。色バチバチ主張強め、そして平たい背景も一緒に投影されているので、全体として見たときに奥行きを感じづらかったのです。
また、プロセカモデルや背景そのものがアニメ調でリアル調ではないのも一因です。いくら高精細でもLEDボードに映し出された背景と舞台セットは絶対的に質感が異なりますよね。今回のセカライはバンメン紹介がなくて彼らが完全な裏方になっていましたが、アニメ調の背景とアニメ調のキャラ、それにバンメンを合わせると確実に違和感が生まれるからでしょう。マジカルミライでもバンメンとミクさんが近づくとどうしても実在感の違いを見せつけられますが、今回はLEDビジョンで映し出された背景と舞台との境界でそれを常時意識させられて、立体感はあっても実在感はなかったのだと思います。
液晶が綺麗すぎて、かえってミクさんのVR感が増しているのかもしれないし、プロセカモデルを見慣れていないから認識できてないかもしれないし、どれも一因だとは思います。と、ここまで適当な事を書きましたが、実際真ん中の席で見た人の書き込みではそこにいる感じがあった、とあるので十中八九席が悪いのでしょう。正面で見ればそこにいるじゃん!ってなる…はず…
全体としての私の評価は「いまのところ好印象」。キャラクターが綺麗に映っていたり、プロセカの世界観を大事にするために背景を追加することができたり、というメリットは結構大きいものです。それにプロセカにおけるミクさんは実在のものではなく、「バーチャル」シンガーという解釈なので、実在感よりも、立体的VR的な世界観と馴染んでいればプロセカとしては正しい状態なのだと思います。言い換えれば、マジカルミライはこちらの世界にミクさんが召喚されていて、セカライはミクさんたちのいる世界を覗き見しているような感覚がありました。つまりセカライに限って言えばLEDビジョンへの投影はかなり良い。プロセカやってないのでわかんないけど…
実在感は薄いけどもこれはモデルがアニメ調なこと、背景があること、なにより席が外れなことが原因で、すべて変化の余地があるので問題ではないはず。
ただし、この評価はLEDボードど真ん中で見たときの実在感の有無で簡単にひっくり返ります。悪しからず。まずは見てみないとわかんないからね。
(もしマジカルミライにLEDビジョンが導入されたとしても、今主流のFモデルが高解像度に耐えれるのかな…感謝祭モデルに至っては普段のディラッドですらローポリ感あるのに…でも新規のサンボルモデルを本格的に運用し始めたってことはそういうことなのかな…)
終わりに
感想をまとめると
背景や演出によるグループごとの世界観づくり←これマジで好き
注意事項がキャラの声でアナウンスされる
「プロセカの世界に入ってライブを見てる」感覚
キャラの掛け合いが結構効く
みんなペンラを激しく振らないのでとても見やすい
声援は大きいのでキャラ愛はめっちゃ感じられる
ペンラの色が多様。綺麗だしマジカルのペンラも浮かない
不安だったLEDビジョンも、セカライに限って言えば世界観を演出する上でアリ
書き下ろし曲を殆ど知らないわけですからボカロの解釈はほとんど気にならなくて、クオリティが高い良質なライブに行ったなという気分で帰りました。普通に面白かった。
プロジェクトセカイ、いい加減にインストールしようね〜おれ
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