生態心理学〜オプティカルフローとは??〜
おはようございます!
前回は視るシステムについてお話しをさせていただきました。今回は生理学的な視覚との違いも伝えていけたらと思います。
さて、前回の内容は視るシステムを考えた時に"景色の流れ”が重要!で締めたと思います。
今日はその"景色の流れ”についてオプティカルフロー(光学的流動)という言葉を用いながら説明していけたらと思います。
オプティカルフローとは簡単にいうと
移動時の視るシステムにおける情報の事です。
この移動時というのが重要で
人が動く時に、動き出した方向の真正面にあたる景色の中心部の景色の動きは少なく、周辺の景色は進行方向とは逆の方向に景色が流れ出します。
人は、そこで対象物との距離や衝突するまでの時間などを知覚します。
しかし、この情報を有効に使うためには安定した状態で中心部を知覚する事が重要となっています。
眼筋がある頭頸部が前後に振れてしまってる場合は、流れがある景色の中心を知覚する事が困難になり移動のために必要か情報を持続して知覚しづらくなっていきます。
このような状況下では、対象との距離、衝突までの時間を予期する事が難しくなります。
その結果、移動スピードは低下に繋がり非効率的な移動となってしまいます。
脳卒中片麻痺患者さんの歩行では、A〜Cのような視線の動きとなるため安定して景色の中心部を捉える事が難しくなります。
この事からも移動の際に動作を通じて、環境を視る際には頭部-頸部の安定が凄く大事という事が分かります。
オプティカルフローは、身体の移動に伴い生じる
オプティカルフローを有効に使うためには、不変項である景色の中心部を知覚する事が重要
中心部を知覚するためには、頭部-頸部の安定が非常に重要
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