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脳を知ろう④自己報酬神経群について

こんばんわ。

前回は「ダイナミックセンターコア」についてお話しさせていただきましたが、今日は「ダイナミックセンターコア」の前に位置し、「前頭前野」と「線条体」を繋げている「自己報酬神経群」についてお話ししていきたいと思います。

1.自己報酬神経群とは?

「自己報酬神経群」とは、情報が考える仕組みをに向かっていくときの通路であり、「自分自身に対する報酬=ごほうび」を与えられることで機能する神経細胞群のこと。

と林先生は述べており、脳内の情報の流れから分かるように、自己報酬神経群が働かなければ、脳は思考力を十分に発揮できず、考えや心、記憶も生まれにくくなるとも述べています。

2.自己報酬系をうまく働かせるには?

自己報酬系は、自己達成や自己貢献によってごほうびを与えられます。ここで注意が必要なのが自己報酬金が「ごほうびが得られた!」という結果でなく、「ごほうびが得られそうだ!」という期待で働くという点です。つまり、脳が「出来た!」「終わった!」と判断した瞬間に脳がモチベーションを失い、思考を停止してしまうという事です。

まだ終わっていない仕事を「だいたい終わった」で辞めてしまうと脳が思考をやめてしまい、急速に効率が落ちて面倒になったりはないでしょうか??ちなみに僕はよくありました…。

また、患者さんの治療をしていて、何度言っても着座をドスンと座る人を一度は見た事があると思います。単純に制動が効いていないだけかも知れませんが、患者さん自身が座る動作に入った瞬間に「もうだいたい座ったでしょ」と思考をやめている事が影響しているのでは?と思います。

3.自己報酬神経群に対してセラピストとして出来ること

患者さんは不安の中で生きていて自己達成、自己貢献を得ることが難しい場面も多いと思います。そんな時にセラピストが出来るのは、気付きを与えられる声かけだと思います。

○小さな事でも成功したらしっかりと認めて成功した事実を理解してもらい、努力を賞賛すること。

○「だいたい出来た」を「最後までやりきる」事ができる様な支援の声かけをすること。

簡単なようで難しい。けど、本当に重要な事だと思います。是非明日からの臨床でも活かせる様にまずはセラピスト自身の自己報酬神経群を働かせていけたらなと思います。

ご意見、ご質問等ありましたら気軽にコメントいただけると幸いです🤲🤲🤲

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