奏コードのこと
幻の漢直コード
というのは大げさかもしれませんが、以下の2つの漢直動画を見て「めっちゃ速ぇ~」と思っていました。とくにひらがながまるで単打で入力しているかのごとく速い。
入力されている文章を見て「奏コード」という漢直コードだということは分かったのですが、ググってみてもテーブルファイルが見つからない。作者のみのりさんのブログはヒットするのですが、そこからリンクされているテーブルファイルが 404 Not Found になってしまう。
テーブルファイル発見
ということで、筆者的には謎のコードだったわけですが、みのりさんのブログを遡っていったら、ついに生きているテーブルファイルへのリンクを見つけました!
上記ページからリンクされている下記のページがそれです。
http://blog-imgs-27.fc2.com/t/a/f/taffy632/sou.txt
ちなみに筆者は「奏」を「かなで」と読んでいたのですが、上リンクのURLからすると「そう」と読むのが正しいようですね。
さて上記ファイルですが、これは漢直Win用のテーブルファイルなので、漢直WSで使うには変換が必要です。
まずメモ帳などの UTF-8 と SJIS が扱えるエディタでファイルを開き、拡張子を .tbl に、文字コードを UTF-8 にして、 KanchokuWS\tables\漢直系 の配下に保存します。
もちろん nkf などの文字コード変換ツールを使って変換してもかまいません。
変換できたら漢直WSの設定ダイアログを開いて、下図のように sou.tbl を選択します。
速さのヒミツ
下記ページにみのりさん自身によるまとめまとめがあります。ご本人の修練の賜物というのももちろんあるでしょうけど、ひらがなが「全て二打鍵。左から右。不規則。高頻度の組み合わせはアルペジオ打ち。」というのが速さの秘密だと思われます。
最初は、 「2打鍵でアルペジオ」って何のことだろう、と思ったのですが、
や
に説明がありました。たとえば「しました」と入力するのに、第1打鍵を左手、第2打鍵を右手で、SJ DI SJ DK と打鍵します。ここで左手だけ、あるいは右手だけに着目すると、
左手: S D S D
右手: J I J K
となって、両手ともアルペジオになるんですね。このようにご自身がよく使う2-gramがアルペジオになるようにひらがなの配置を工夫されたようです。
筆者は最近まで T-Code 以外は使ってこなかったし、他のコード系にもあまり興味がなったのですが、この「2打鍵アルペジオ」には蒙の啓かれるおもいがありました。
漢直WS
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漢直WS はこちらからダウンロードできます。「漢直」と銘うってはいますが、多ストローク・順次打鍵の漢直系以外にも、複数キーの同時打鍵系(親指シフト、新下駄、薙刀式など)にも対応しています。Windowsでしか使えませんが、興味のあるかたはちょっと触ってみてくださいませ。