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073 社会の中心で自己中になれる

現代先進国社会が国内はもとより世界社会で目指す方向は相互扶助である。
これらは世界経済発展主義・国家道徳主義・家族支え合い主義である。
これらの根本には人間中心主義、相互扶助主義がある。
すべては社会を中心に据えた社会中心主義と言える考え方である。


その反対に自己中心主義がある。
なによりも自分を大事とする考え方である。
しかし真の自己中心主義を目指せば、それは社会中心主義になるのである。
それは自己を置く前提には、社会があるからである。


人間は、社会が無くては生きられない、社会的な動物である。
社会への考慮無くしては、自己を存在させることは不可能である。
そんな状況のなかで、自己中心主義としての思考を成り立たせるには、社会へ考慮は必須である。
自己中心を成り立たそうとする意欲が強いほど、それと同等に社会への長く広い考慮が必要なのである。


社会への考慮無くしては、社会から疎外されることになる。
それでは社会の中心からずれてしまうことになる。
真ずれしては、アンバランスとなり、いずれは崩れてしまう。
自己中心主義を成り立たせるには、社会中心主義以上に社会中心への考慮が必要である。
真の自己中心主義とは社会中心主義なのである。


逆に、最初に社会を中心に置き、個人をその構成員とするのが社会中心主義である。
その社会中心主義とは個人中心主義の一つである。
なぜなら社会を中心と決めているのは、他ならぬ個人だからである。
社会中心主義を言える前提には、個人主義を認める社会がある。

社会中心主義の社会では、個人的な意見を求められないのだからである。
また個人主義とは自己中心主義とも言われる近似したものである。
だから真の社会中心主義とは個人主義にあり自己中心主義なのである。


社会も自己もその前提には地球がある。
その地球の表層はどこもかしこも繋がっているのである。
地球のどこを探しても隅はないのである。
どの地に住もうが、自意識次第で中心になってしまう形状なのである。


どこに住もうがそこが社会の中心でないという証明はだれもできない。

「住めば都」アフリカの東海岸で生まれた先輩たちは、そうして拡散してきた。


#小さなカタストロフィ
#microcatastrophe

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