投資利益を守るために取り組むこと
経済的に先行き不明なこの時代、実質的な収入をどうやって確保しようかと悩まれる方は多いことだろう。かく言う私もそんな一人である。私と同じように悩まれる方々に以下の文を読んでいただけたらと思う。
日本はとっくの昔に投資で食べる国になっている。
今は企業が投資で利益を得ているが、これからは個人も投資が収益の柱になるだろう。ひとりひとりが労働者でもあり資本家でもある時代が近づいている。
私も取り敢えず株を買った。まずは株主になりたかったので値段を重視せずに買った。するとしばらくしてその株は大きく値下がりした。もっと損をしたら嫌なので売りたくなったがそのままにしておいた。
もうしばらくするとその株が大きく値上がりした。すると今度は利益を確定させたくなったがそのままにしている。
結局、株というものは値上がりしても値下がりしても売りたくなるものなのだ。
実は同じ経験をFX(外国為替証拠金取引)でやっている。相場が思っていたものと逆方向に行くと慌てて取引を終了し、思っていた通りになって利益が出るとやはり取引を終了する。これをやると利益は小さく損失は大きくなる。
もっと酷いのは「常に思っていた方向と逆方向に相場が動く」というものがある。値上がりすると思ってドルを買えば値下がりしたのでそれを売れば今度はそれが値上がりするのである。そんな相場の動きに惑わされて売り買いと共に損失が膨らむ様を「ちゃぶつく」と言うそうだ。
お金を儲けたくて右往左往しているというのに、お金を損するために右往左往してしまう。それが投資を始めた人の通過儀礼ではないだろうか。そこで「自分は向いていない」と思って投資を辞めてしまえばそれまでとなる。そこから知識を身に付ける努力をした人だけが通過儀礼を乗り越えて次のステージへ進める。
今の日本人の多くはまだ投資に馴染む段階なのだろう。多分、これから上述の通過儀礼の乗り越えて次のステージへ進む人が続々と出てくる。
私もまだ通過儀礼を乗り越えられてはいないのだが、あれこれとやる中でやはり知識を身に付けることの重要性は実感した。
一例を披露させていただくと、江戸時代の相場師·本間宗久が残した「底ねらひ、天井ねらひを専ら心掛くべし」がある。底値買いと天井売りとに徹するべきだと言うのだ。為替売買を実践する中でこの知識の重要性を強く感じる。上昇途中下落途中の相場は流れが急変することが多い。その結果、予測と実際の相場の動きとが真逆になることも多い。底値買い·天井売りはそういうリスクが大幅に低くなる。したがって相対的に損失発生の確率が低下するのだ。その結果、この知識を身につけているか否かが最終利益に影響することになる。
別の例では、インデックス型投資信託とは何なのかというものがある。インデックス型投資信託とは、株価指数などのベンチマークと同じ値動きをめざす投資信のことを言う(大和アセットマネジメント「今さら聞けない? インデックス型とアクティブ型って何?」https://www.daiwa-am.co.jp/guide/media/article/5319.html)。NISAが利用可能な投資信託にはインデックス型が多かったはずだ。株価指数と同じ値動きをめざすということは、株全般が値上がりすれば投資信託の価値が上がるし株全般が値下がりすれば投資信託の価値も下がるということだ。明治以来、株というものは値上がりと値下がりとを繰り返しつつも次第に値上がりを続けてきた。したがって短期的にはともかく長期的には恐らく価値が高まるのがインデックス型投資信託である。この知識があれば、いちど積立を始めたら後は継続しておけば大抵の場合は大きな利益を掴めるということになる、値上がりしたから値下がりしたからと売買していたのでは要らぬ損を被りかねないと分かる。この知識もまた、身につけているか否かが最終利益に影響するものである。
これらの例が示すように、利益の源泉は知識なのである。投資で利益を守るため、私としてはぜひ知識をさらに身に付けそれらを活かすことに取り組みたいと考えている。