第2回 : 読むとか
カフェインが効き過ぎる体質で、眠れなくならないように18時以降は珈琲を飲まないと決めているリンノスケです。写真は名古屋滞在時のとある日のホテルの部屋の様子です。
1週間後の今頃福岡にいるということを想像して、ここからの1週間はコップに水を入れなければなりません。
子どもの頃から本を読む習慣がなかったので、正直なところ台本を読むと言う行為は気楽にできるものではなく、と言っても俳優なのでやらないといけないのですが、小学生や中学生の頃は読書感想文や、朝読書の時間が苦痛で仕方なかったのです。お尻の穴がムズムズするんです。
今の時代に生まれていれば、そういった感想文などはチャットGPTに任せて外で遊びたいくらいです。何でこんなに天気がいいのに教室で本を読まなければならないのだろうと、石集めが好きなサッカー少年としては気が進みませんでした。(パワーストーンだとヘマタイトが好き。)
『キャプテン翼』や『ファンタジスタ』、『エリアの騎士』ではなく、日韓ワールドカップの影響でサッカーを始めた私は、毎日を忙しく過ごし、引退する高校3年生くらいまで、一冊の本をまともに最後まで読んだ記憶がありません。
その後大学時代にアングラ演劇に没頭し、鈴木メソッドに明け暮れ、寺山修司の本を読んでみようと思い立ち、手に取った本が『書を捨てよ、町へ出よう』でした。このタイトルのメッセージをそのまま受け取った私は、そういうことかと、それで満足してしまい、1ページも読むことなく未だに本棚に置いて眺めております。せっかく見つけた読書という機会を手にする事なく、こうして学生時代は終わります。
ところが数年前にひょんなことから書店員になった経験があり、さすがに読まなければという使命感がきっかけで私の読書文化は始まり、読書の喜びを知り、今でこそ月に数冊程度は読めるようになりました。
その喜びを知ってからは、何故自分は本を読まずとも人生を歩んでこれたのかと思ってました。それがコンプレックスでもあったので、実はずっと気持ち悪かったです。
そんな中で手にした『言葉を離れる』という横尾忠則(敬称略)の本の中に、私が抱えていたコンプレックスをクリアにする言葉が書いており、わかりやすく言うと、大谷翔平に読書は必要かということです。
人との交流や自らの運命に従って、私にとって必要なものは全てフィジカルで満たされたからだと思います。『深夜特急』を読む前に旅に出てたし、音楽はライブやフェスやクラブで浴びるし、美味しい料理を作れるようになりたければ飲食店で修行するし、誰かの言葉を聴きたければ、その人に会いに行くし。
それだけ周囲の環境に恵まれたということもありますが、小さい頃から人との交流や旅(挑戦)に出ることで物事を推し量っていたんだと思います。またそれを得意としているのです。だからこれまでの人生において本は必要なかったんですかね。
かと言って当然自分は横尾忠則(敬称略)や大谷翔平(敬称略)のような才能を持っていないので、(彼らが一切本を読んでいないとは言いませんが)、世界中に溢れる本から沢山のことを言葉を受け取る必要があると思っています。その手段が時に本であったり、くらいでいいと思いますけど。
ということでそんな己の歴史を踏まえて、改めて『鮭なら死んでるひよこたち』の戯曲を読んでいますが、何度読んでもこの戯曲のことはわからないです。でも読むとおもしろいんです。よくわからないけどおもしろいんです。でもなんかそのわからない部分を自分とフィックスさせることでなんかわかったりもします。
そもそも『鮭なら死んでるひよこたち』という人々の興味を引くタイトルは、仮定のフレーズで、言い換えるならば『もしもひよこが鮭だったなら(死んでる)』で、ドリフ大爆笑の『もしもシリーズ』なのかもしれません。そうなるとこれはコメディだ!!
https://youtu.be/l5gM8X0oPGk?si=tTO8pq15uNTDpjUm
この戯曲は既に愛知県芸術劇場のホームページに公開されているのでもしも時間があったら読んでみて下さい。
https://www-stage.aac.pref.aichi.jp/event/detail/000983.html
おわり
🐣鮭なら死んでるひよこたち🐥
福岡札幌公演共通チケット料金
・一般 前売3,500円 当日4,000円
・U25 前売2,000円 当日2,500円
・高校生以下1,500円
・小学生以下無料
チケットお取り扱い
・ローソンチケット Lコード
福岡 82710 / 札幌 11701
・メール
syakehiyo2023.24@gmail.com
お名前、日時、枚数を書いてメールしてください〜
福岡公演
キビるフェス2024参加作品
https://kibirufes-fuk.localinfo.jp
日時:2024年2月16日(金)19:30開演
17日(土)14:00開演
会場:なみきスクエア
https://www.namiki-sq.jp/
札幌公演
2024札幌国際芸術祭公募プロジェクト https://2024.siaf.jp/event/upaste-27/
札幌演劇シーズン2024-冬サテライトプログラム
https://www.sapporo.travel/event/event-list/event-list_103823/
日時:2024年2月22日(木)19:30開演
23日(金・祝)14:00開演
会場:生活支援型文化施設コンカリーニョ https://concarino.or.jp/
戯曲:守安久二子
演出:羊屋白玉(指輪ホテル)
出演:遠藤麻衣、神戸浩、スズエダフサコ、田坂哲郎(非・売れ線系ビーナス)リンノスケ(きっとろんどん)
美術:サカタアキコ、小駒豪 衣裳:佐々木青 照明:則武鶴代
音響:安達玄、森顕子 舞台監督:糸山義則
プロダクションマネジメント・演出部:峯健、築山竜次(愛知県芸術劇場)
イラスト:Aokid チラシデザイン:tami graphic design.
制作:糸山裕子、阿部雅子
制作アシスタント:丸田鞠衣絵、今井絢子、大島直子、高木悠子(愛知県芸術劇場)
プロデューサー:山本麦子(愛知県芸術劇場)
主催:一般社団法人指輪ホテル、愛知県芸術劇場、西部ガス都市開発株式会社、福岡舞台芸術施設運営共同事業体、なみきスクエアみらいネットワーク
みなみ地域振興グループ、福岡市、公益財団法人北海道文化財団、
共催:( 公財)福岡市文化芸術振興財団
協力:札幌演劇シーズン実行委員会
後援:北海道
制作協力:アートマネージメントセンター福岡