育休前にどんな準備をしたのか。スタートアップでの男性育休の話
こんにちは。カウシェのHRを担当しているkanbaです。
カウシェは2023年4月で創業から3年を迎えます。
これまでカウシェは私を含め、計4人のメンバーが育休を取得しました。
取締役である深谷、前本、カスタマーサポートの正社員と、役職問わず育休を取得しているのが特徴です。
私は2022年11月から2023年1月までの約2か月間育休を取得しましたが、一人目の正社員人事だったこともあり、育休を取得することに業務上の不安もありました。
今回のnoteでは、そんな中でなぜ育休取得を取得したのか、どんな準備をしたのか、復帰後働き方がどう変わったかをお伝えできればと思います。
このnoteを通じて、育休取得前の準備や取得後の変化などをお伝えし、職種問わず、これから育休を取得する方の参考になれば幸いです。
なぜ育休を取得したか
カウシェは創業1年ほどのタイミングで取締役のakifumiさんが2ヶ月間の育休を取得し、その後も子供の誕生を迎えたメンバーが育休を取得しています。
立場を問わず育休が取りやすい風土を一人の社員として見ていたからこそ、自分がそうした人生のタイミングに差し掛かった時も、「育休を取得しよう」とすんなりと思えました。
育休復帰後にそれぞれがnoteに様子を書いていたことは安心に繋がりましたし、自分自身のイメージを膨らませる材料にもなりました。
妻の妊娠をCEOのmonさんに報告した際にも、「いつから育休を取りますか?」と当たり前のように声をかけていただき、非常に安心したことを覚えています。
またこれまでの3人は2ヶ月の育休を取得していましたが、コーポレートマネージャーのgiさんからは、「2ヶ月と言わず、3ヶ月など、前例を踏襲することを前提とせずに育休期間を考えても良い」ということを言っていただき、とても心強かったことを覚えています。
Slackでは、知らない間に :papa-ganba: というスタンプまでできていました。笑
育休前にどんな準備をしたのか
業務量の可視化、取捨選択、渡し先検討
まずは自分の全タスクの棚卸しを行い、そのうち残すもの、縮小するもの、やめるものを整理しました。(整理すると、逆にこれをやるべき!みたいなものも出てきました)
当時私が担当していたミッションは、採用全体のディレクション、エンジニア採用、オンボーディング、振り返り・評価運用、組織マネジメント、と多岐に渡りました。
そのミッションに基づくタスクを、業務種別ごとに分け、工数・頻度で掛け合わせ、月の総工数と全体の中の割合を算出します。
「Strategyに割いている時間は10%もない」、「業務の8割は採用に集中するつもりでいたにも関わらず6割しか割けていない」といった発見があり、自分の時間の使い方の気づきにも繋がりました。
これを元に、ミッションをいくつかカテゴライズした上で、誰に何を渡すのかを整理しました。
その結果、受け取る側には「どれくらいの工数がかかるミッションなのかがわかる」という安心感があったようです。(とはいえ大きな負担をかけたのは事実なので、温かく見送ってくれたメンバーにはとても感謝しています。みなさん、いつもありがとうございます!)
ちなみに、ここには入りきらないイレギュラーなものも発生するので、上記領域以外の問い合わせ先というものもまとめておきました。
タスクと日々のオペレーションをマニュアル化し、Notionデータベースで管理する
カウシェはNotionをドキュメントツールのベースとして活用しています。
カウシェで最もNotionに詳しく、社内ITであり、私の住む鎌倉のご近所さんでもあるサウナ仲間のjimさんのNotion活用を参考に、育休引き継ぎに向けたドキュメント化をしました。(jimさんの活用例はこちら)
ドキュメントはNotionのデータベースを使い、以下のようにまとめました。
ミッション(何を、どれくらいの工数で、誰が、担うか)
タスク(何を、どの頻度で、誰が、やるのか)
マニュアル(何を、どうやるか)
そして、育休中の引き継ぎページを作成し、これらを全て集約。
育休前の引き継ぎ、育休中の困った時に確認できるガイドとして作成しました。
育休復帰後にもマニュアルやルーティーンタスク表として機能していましたが、さらに応用してチームのプロジェクトのデータベース・タスクのデータベースを整理することで、現在ではOKRから日々の業務まで、一連の繋がりを持ってオペレーションできるようにしています。
行動する仕組み化
オペレーションは上述の通りにしたのですが、加えてエグゼキューションを促す仕組みも工夫しました。
具体的には、アンケートなどは回答結果がSlackのチャンネルに自動連携されるようにし、アンケートを見に行かずとも情報が入る、スレッドでやりとりができるという形にしました。
これは、SlackのIncoming WebHooksを用いて、設定しています。
また、媒体の契約更新など、必須の対応事項はSlackのリマインダーがチャンネルに飛ぶように設定し、これまで私がハブになっていた取り組みには、引き継ぎ先のメンバー同士の定例を設定するなど、コミュニケーションの場作りを行いました。
さらに、普段はリモートでの関わりが主である弊社ですが、育休取得の直前(2週間ほど前)には複業メンバーも集めたリクルートチームで合宿を行い、短中期の課題や向かうべき方向について、認識合わせをする場も持ちました。
取得前後で働き方にどんな意識変化があったか
働き方改革
家族の時間を確保しながら自分の趣味に使う時間も捻出すべく、始業を早めて朝型生活に切り替えています。
カウシェは11〜15時をコアタイムとするフレックス制で、出社は自由というスタンスのため、週1回程度の出社をしています。
打ち手のROI意識
取るアクション一手一手の順番や、「今本当に取るべき行動は何か」を立ち止まって考えるようになりました。
また、上述のプロジェクトのデータベース、タスクのデータベースでは、それぞれ、いつまでにどうなっていればいいかというゴール指標を事前に書くようにしており、なぜこの取り組みは想定より3日かかったのだろう?なぜゴールにおいた数字よりも良い結果が出たのだろう?などの振り返りをして、プロジェクトや施策を改善するとともに、見立ての精度を高めようとしています。
効率化への意識
みんながアクセスして使いやすい・自走できるものをという点で採用数値をまとめたダッシュボードをLookerStudioで作成
slackのbotを用いて日々手を動かすものを自動化
Notionの自分のページにショートカットページを入れ、必要な情報にすぐアクセスできるようにカスタマイズ
ITに強いコーポレートメンバーや、元エンジニアのリクルートメンバーなどに助けてもらいながら、個人業務、組織業務の効率化を行っています。
最後に
カウシェには育休取得を後押しするカルチャーだけでなく、さまざまな不安を払拭し、安心できる環境があります。
カルチャーもあり、仕事もプライベートも充実した生き方をサポートしています。
フルリモートで働きたい → フルリモートOK
フレキシブルな働き方がしたい → コアタイム11~15時
週5日フルタイムより短い働き方がしたい → 誰でも時短制度、週4日など働き方のメンバーも
もし少しでもカウシェに興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度お話ししましょう。
お待ちしています!
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