1人分のネルドリップアイスコーヒー|金澤屋流お家カフェVol.44
真夏に飲みたい!アイスコーヒー。市販品のボトル品は好きでない!と言う人は多いのではないでしょうか。だからと言ってカフェや喫茶店で飲むような美味しいアイスコーヒーはいつもは飲みに行けない。コツさえつかめば好みのコーヒーをアイスコーヒーにして楽しんだり、作り置きする事だってできるのです。その中でも特におすすめしたいのが、ネルドリップで作るアイスコーヒーです。今回は、当店のオリジナルのネルフィルター1杯用サイズの小さなネルフィルターを使って一人分の即席アイスコーヒーを作ります。
ホットコーヒーを冷やす=アイスコーヒー⁉
よく言われるのがお店でホットで提供しているブレンドコーヒーをそのまま氷で冷やしてアイスコーヒーにしてほしい。(;'∀')という気持ちは、よくわかります。お家でやったことがよくありますが大体予想されるのは
★コーヒーが薄くなって珈琲色の液体になること
★苦味や酸味が弱くなる
★コーヒーが濁る
★酸化した味になる
という事で美味しいとは言えませんのでお店では、アイスコーヒー用に焙煎したコーヒー豆でアイスコーヒー用に淹れたコーヒーを冷やして提供しています。
アイスコーヒーの作り方のコツその①濃い目ドリップ
アイスコーヒーの基本的な作り方。ホットで淹れたものを冷やす方法です。自宅でお料理をするときをイメージしましょう。
例えばおにぎり。朝作って昼食べる。当然おにぎりは冷めてしまいます。冷めても味がしっかりと感じるように塩加減を少し増やしたりしたことはないでしょうか?食べ物が暖かいうちよりも覚めたときに味が感じにくくなるように、珈琲の味も低温では、弱く感じます。
つまり、塩加減を濃いめにするのと同様、コーヒーも濃い目に淹れます。どの位濃い目に?と言うのが少し慣れないとわからないのですが、後程説明致します。大事なことは、「濃い目に淹れる」です。
アイスコーヒーの作り方のコツその②深煎りコーヒーでドリップ
五味、甘酸塩苦辛 …
のうち涼感を最も感じるのは、苦味です。五味は、体温と同じか近い温度の時に最も感じるのです。アイス珈琲は冷たい飲み物です。
涼感を出す苦味をしっかり出すこと。
ホットで苦味を苦手とする方は、多いですがアイスでは、心地が良い。
と感じる方も多いのです。涼感を感じのど越しすっきり。
苦味が美味しく引き出せるのが「深煎りのコーヒー豆」です。見た目が黒に近い茶色で表面がテカリと光っているコーヒー豆です。ここ最近では、浅煎りのコーヒーでもアイスコーヒーを作って提供する事もあります。がやはり選ぶコーヒーによっては、うすっぺらいコーヒーになったり、フラットな味わいになる事も多いのでまずは、深煎りで作って見て!と思います。
アイスコーヒーの作り方のコツその③最終的に大事なのは淹れ方「濃く淹れるとは?苦味を出すとは?」
アイスコーヒーを作りたい。深煎りのコーヒー豆を準備してサー淹れよう。
??
どうやって淹れる?という疑問が出てくるはず。
大事なのは「苦味を出して、濃い目に淹れる事」
苦味を出すいれ方は…
抽出量を少なく
湯温は高め
粉の量は多め
メッシュは細びき(粉の面積が増え抽出効率が上がり濃いめに)
時間はかけすぎず、早めに終わらせる
いつもハンドドリップで淹れているならばなんとなく気付いていると思いますよね。お湯の温度やメッシュ、粉の量の増減によって味わいが変わること。ドリップで慣れてくると楽しいのは、ねらった味にできること!です。
そして淹れたコーヒーは、そのまま冷ますのではなく「急冷」して美味しさを閉じ込めるのです。ゆっくり冷やすよりも急冷したほうが味がきりっとしまり、濁りがなくクリアな味わいになります。
即席ネルドリップで使うのは当店の「オリジナルネ1杯用ネルフィルター」
当店には、1杯用、2杯用、3杯用専用のオリジナルネルフィルターがあります。抽出杯数に合わせて小さいものから大きなものまであり、中でも1杯用のネルフィルターが大活躍。通常の市販品のネルフィルターでは袋が大きすぎる為、水っぽくなりやすいもしくは、粉をたっぷりと使わないと薄くなりがちな1杯だて。ですが当店のネルは、1杯を適度な粉の量で美味しく淹れる、時間がかかりすぎず、簡単に淹れる事が出来る道具です。ホットコーヒーもアイスコーヒーも同じです。1杯だてに最適なフィルターですので1人分のコーヒーも簡単に、更にアイスコーヒーも得意としています。
金澤屋の1杯用ネルで即席アイスコーヒーを作ろう!
アイスコーヒーを作るには、淹れてから冷やす方法と氷を入れた器に直接注ぐ方法の2パターンがあります。前者では、味の濃度感が分かりやすい反面、冷やすのに時間がかかります。今回のような1杯だてのネルドリップでは、後者の氷を入れたグラスに直接作る方法が一番簡単で、早く出来るので私の意見ではありますがお勧めしております。また後者では、氷の適量が分からず、水っぽいアイスコーヒーになる事もありますので注意が必要です。
*抽出レシピ*1人分約200㏄
粉の量 20g(深煎りのコーヒー)
細挽き
お湯の温度 90℃以上
抽出時間2分~2分半
一人分のアイスコーヒー200gの内 抽出は100g+氷が80~100gです。
淹れている間に氷が解けますので混ぜ混ぜ、恐らく抽出終わりと同時にすでに冷えていると思いますが、氷を更に追加しても良いと思います。
淹れ方レシピはコチラでも公開しています。↓
熱々のお湯で蒸らす。
コーヒーのガスを一気に抜いて、ドリップします。
ガスがしっかりと抜けていると抽出中クリーミーな泡がキレイに出てきます。2分ほどかけてコーヒーの美味しい味を濃く出します。時間をかけすぎて濃くすると、ちょっと渋い?味になるかも知れません。
以上がコツ!でした。沢山たてなくてよい1杯用ネルドリップなので、好きなコーヒー豆で色々試して見て、お気に入りのコーヒーを見つける事も簡単ですね。
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ネルドリップに興味のある方は、この記事も読んでね!↓
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