一生実家暮らしかもしれない その3

最初に自分が「おかしい」と気付いたのは大学生の時。

周りの冗談も面白いと感じず、やる気が出ない日が続いていた。

ある時ネットのうつ病診断で「中程度のうつ病の可能性があります」と結果が出た。

大学近くのメンタルクリニックを予約し、診察を受けた。
医師は「うつ病ですね」とつぶやいた。
随分と自信のない声だった。

薬局で抗うつ剤と睡眠薬をもらい、今に至るまでの治療が始まった。

当時大学では部活に所属していた。
事実を告げ、「一週間休みをもらいたい」と言うと、「それだけで大丈夫ですか」と後輩が心配してくれた。

年末の演奏会を終えると、「就活」を理由に部活に出なくなった。

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