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「買われる」noteのつくりかた。
この記事を読んでいるということは、おそらく、あなたはnoteをご存知でしょう。文章を用いて様々なことを表現したり、はたまた、ライフハックやハウツーを発信する人達をひとくくりにクリエイターとし、その内容に共感したファンが直接的に購入やサポートを通して支援することのできるプラットフォーム、それがnoteです。
そして、ここが大切なのですがnoteはあくまでもコンテンツの価値そのものにフォーカスをしているということがしばしば強調されます。例えば、「買ったら儲かる!」だとか、「3日でn万円売れた記事!」だのの、結局、中身というよりは人を扇動したりすることが目的であるようなものは排除していく、ということを経営陣は明示的に発信しています。
しかし、このnoteを運営している企業も営利企業ですから、想いだけでご飯を食べていけるとは考えていません。クリエイター側としても、せっかくお金を支援してもらえる仕組みがあるのだから、「もらえるものはもらいたい」と考えているでしょうし、それはまったくもって正しい感情だとも理解できます。
CXOの深津さんなんかも、どうやったらnoteの売上があがるかという記事を2017年だかに出していますし、誰も「儲けるな」とは言っていないわけですね。
さて、首題を回収しはじめようと思います。
”買われるnoteはどうつくるのか”
見せ方?ブランディング?レトリック?おそらく、ある任意の期間における有料noteの販売量という指標では、僕はかなり上位に入ると考えられます。そこで、僕が実は意識的に行っていたことを、公開していきたいと思います。当然、この通りにやれば成功!だなんて言いませんが、ある程度、有料note販売の度に同じくらいの高い水準で販売部数が伸びているので、傾向や勘所は確実に掴んでいると言っても無理はなさそうです。
では、参りましょう。
1.なるべく人の琴線に触れる内容を、簡潔に、分かりやすくまとめる
noteを読んでいる人のほとんどが、スマートフォンで、空き時間に読んでいます。従って、わりと大味というか、「何の味がするのか」は分かりやすく明示しておくほうがいいです。なので、「いやらしい話」だとか「捕まりました」といった、ひと目で、何が書いてあるか分かるもの、かつ、感情が動きやすい話題がベターです。
加えて、題名はかなり考えた方が良いです。30文字以内くらいで、何の内容か、そして、それが何味のものか、一瞬で判断できるものになるよう推敲しましょう。
2.夜の21時~26時が、結局一番売れる説
noteを販売していると、購入された時間が販売管理から閲覧できます。前々から深夜の方が人はものを買うと考えていたのですが、実際にデータを見ると、それは顕著です。僕が、有料noteをリツイートするたびに、ある程度売れますが、放置している間に売れている時間は、21時~26時に集中しています。
仕事を終えて帰宅し、お風呂に入ってご飯を食べて、様々な欲求が満たされた時、人は何かを購入しやすいです。これは何か有形商材ネットで売る商売をしていると何となく分かるかもしれません。人は不安な状況や、余裕のない状態では、購入を考えようともしません。
心理的安全性を担保し、欲求を解決してあげた時に、セールスチャンスが訪れます。それは、note販売という、いわばpull型のセールスに相当するサービスでも同じです。
3.内容を小出しにツイートする
これはなかなかいい方法です。ツイッターを利用している人が、貴方のツイートのツリーを見るというのは、ハードルが低いですが、外部に飛ぶリンクをクリックする/タップするというのは、かなりハードルが高いです。
では、どうやってそのハードルを下げるかというと、内容を小出しにツイートしていきます。あまり連続にやるよりは、少し(5分だとか10分くらい)時間を置いてからリプライしていくのがいいです。こうすることで、フォロワーのタイムラインに広くリーチしていく可能性を高めつつ、該当note記事への興味を醸成していくことに繋がります。
4.どうしてほしいのか、はっきり伝える
何かを販売した人は、もしかすると経験があるかもしれませんが、案外人って、自分の意志よりも他人がどうしてほしいかに影響を受けたりします。
大多数に向けて何かを演説している人よりも、「お願いですから話を聴いて下さい」と明確にしてほしいことを伝えている人の方が、僕は話を聴く可能性が高いです。
なので、見てほしい、そして、買ってほしい、ということは、わりとちゃんと伝えたほうがいいです。ただ、あまりいつもいつも言っていると鬱陶しいので、3回に1回くらいにしておきましょう。
5.「ありがとう」、より「うれしいです」が強い
最後です。これは、購入後にLTVを増やすという意味でも使えるのですが、実は人間って「ありがとうございました」と言われるより、「うれしいです」と言われる方が気持ちいいんです、という、とんでもない勝手な仮説が僕と数人の同僚の中で共通認識として存在しています。
実際に、寄付をした時に「ありがとうございます」と言われるより「うれしいです」って言われる方がキュンってなりません?
「あ、この人嬉しいんだ。ヤバいな、もう100円課金しようかな」
まあこれは、盲導犬協会かなにかの募金に100円入れたら、おばさんが「お気持ち、うれしいです」って言ってて、なんか心がキュンとしてしまってもう100円入れた僕の原体験にかなり引っ張られているんですけど。
というわけで、
「ブランディングとバズ」、僕がやってきた死ぬほどいやらしいこと。
買って!!!!!!!うれしいから!!!!!!!
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