『THE BOYFRIEND』 ～私が初めて見た恋愛リアリティ番組～
皆さんこんにちは！
SOGI研のうめです
今回はNETFLIXで配信されている、男性の恋愛リアリティ番組『THE BOYFRIEND』を見て考えたこと、感想を書きました！
はまりすぎて、だいぶ文章が長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただけると嬉しいです！
私が『THE BOYFRIEND』を見るきっかけ
私は今まで恋愛リアリティ番組を見たことがありませんでした。男女の恋愛リアリティ番組すら見たことがなかったのです。もちろん男性同士の番組は見たことがありません。
そんな私がなぜ今回『THE BOYFRIEND』を見ようと思ったのか。理由は単純で、大好きなMEGUMIさんがMCをやるからです。
「よし、見よう！」と思ったはいいもののここで問題が発生します。実はNETFLIXの登録をしていなかったのです。そこでまずは登録することから始めました。MEGUMIさんきっかけで何気なく見始めたのですが、BOYSの沼にどっぷりはまってしまいました（笑）。
概要です⇩
海の近くに佇むビーチハウス“Green Room”とペパーミントのコーヒートラックに集まったのは男性が恋愛対象の9人のBoys。ルールは「約1ヶ月のあいだ共同生活をすること」「コーヒートラックを皆で運営すること」のみ。恋愛リアリティショーでありつつも、恋愛成就のみならず、一生モノの友情を育むことや、ただ宝物のような1ヶ月を過ごすことも祝福すべきゴールとなっている。
【Netflix「ボーイフレンド」インタビュー／テホン編】価値観が変わった“二度の遠距離恋愛と留学” ゲンセイからもらった「心に留めておきたい大切な言葉」 - モデルプレス (mdpr.jp)
見ていない人向けにまずは『THE BOYFRIEND』のBOYSたちを紹介します！
（NETFLIX JAPAN 公式Instagramより）
BOYSたちの紹介
SHUN シュン(23) アーティスト
ツンデレアーティストBOY 嫌なものは、嫌 少しでも気になることは考え込んでしまうタイプ
いつでも自分の気持ちに正直なところが魅力的
DAI ダイ(23) 大学生
真っすぐな太陽BOY 恋には常に攻撃態勢 ぐいぐいと好意を伝えていきます
正しくないと思ったことは年長者にもズバっと言える正義感の持ち主
GENSEI ゲンセイ(34) 台湾出身/ヘアメイク
おっとりビューティーBOY 癒されるやわらかな雰囲気
自分の気持ちに気づくと一生懸命になるかわいらしい性格
RYOTA リョウタ(28) モデル・カフェ店長
みんなが安心する聞き上手BOY 誰もがつい本音を漏らしてしまう相手
自分の恋には一歩踏み止まってしまう一面も
TAEHEON テホン(34) 韓国出身/デザイナー
みんなをまとめるクリエイターBOY 繊細な言葉を紡ぐ頼れるお兄さん
クリエイティブな場面ではリーダーシップを発揮
KAZUTO カズト(27) 和食料理人
カツオもさばく爽やかBOY ポーカーフェイスな人気者 どことなくミステリアスな雰囲気
人当たりが良くちょっと抜けたところが可愛い愛されキャラ
USAK ユーサク(36) GOGOダンサー
ダンシングストイックBOY 仕事に、体系管理に、自分を磨き続ける
恋愛ではステージ上の印象と異なる内向的な一面も
ALAN アラン(29) ブラジル出身/IT企業勤務
情熱的なムードメーカーBOY 恋には積極的＆励ましの天才
感情表現が豊かでスキンシップは多め
IKUO イクオ(22) 飲食店勤務
ハイテンションピュアBOY どんな時も笑顔を絶やさない
ノリが良く、みんなに愛される弟キャラ
一応MC陣の紹介もしておきます（敬称略）
徳井義実、ホラン千秋、MEGUMI、青山テルマ、ドリアン・ロロブリジータ
彼らは約1か月間Green Roomという家で共同生活をします。Green Roomとはサーフィン用語で波が巻いてできるチューブの中の神聖な空間を意味します。彼らはコーヒートラックを運営し、その売り上げ資金は自由に使うことができます。
これ以降ネタバレになっていしまうのでまだ見ていない人はお気を付けください。
第一話、第二話
【第一話】
(ダイ、シュン、ゲンセイ、リョウタ、テホンで)コーヒートラックの名前を決めるとき、男性だからBOYSという単語を入れてもいいんじゃないかとテホンが提案した後、テホンがみんなに「自分を「he」とか男性と定義していない人はいますか？」と聞いていたのをみて、何気ない気遣いができる素敵な人だと思いました。
そのあと、カズトがカツオをもってGreen Roomに来て、カツオをさばきだしたとき、私は「すごっ！」という言葉を漏らしてしまいました。私は料理が上手な人に惹かれてしまうんです（笑）。そして、完成した料理は見た目が素晴らしく、メンバーもおいしいと絶賛でした！
Green Roomでの一日を終える夜、一日を思い出しながらダイ、シュン、ゲンセイ、リョウタ、テホン、カズトの中の一人に匿名で手紙を書くことになりました。これが、あの勘違いラブストーリーのきっかけにもなります（見てる人にはわかるはず）！手紙は次の日の朝ポストで確認。DAIは3枚もらってて、MC陣も私も驚きました。
カズトが仕事で参加できないからと、BOYSたちに書置きを残し、朝ごはんまで作ります。これには惚れてしまいそうになります。
ダイの友人たちが誕生日パーティーを開いてくれるのですが、その友達が少し強めのお姉さんたち。彼女たちはノリノリで恋愛トークをしてて、恋愛に性別は関係ないんだと思わせてくれました。
一話の最後に新メンバーに会いにあるところへ向かいます。そこで、無邪気なダイが始めたゲームが恋の始まりをつくることに。新メンバーはユーサク。私は知らなかったのですが、彼はとても有名な人らしいんです。
第一話で気になったこと→SYUNのネガティブさ
【第二話】
[恋の矢印] RYOTA-♡→SHUN SHUN-♡？→DAI DAI-♡→SHUN
ユーサクさんが鶏胸肉を取り出すところから第二話がスタートします。そうです。鶏肉は今後、何度も登場します。そして鶏肉事件と呼ばれるように…。彼は体づくりのために1日2kgの鶏胸肉をジュースにして飲みます。カズトが試してみたらしいのですが、「げろまずい」らしいです。
コーヒートラック初日、リョウタはゲンセイをピックアップ。仕事後、お互いにメッセージを書きあうのですが、ここから、あの可愛い、可愛い、可愛い、勘違い物語が始まるのです！
ここで、ユーサクの鶏胸肉に話を戻します。一日の食費の予算の内1/3がユーサクの鶏肉代。これはまずいと緊急会議を開催。一番年下のダイがユーサクを説得するときの、ユーサクさんの何とも言えない表情がとてもかわいそうで心がギューってなりました。
コーヒートラック、この日はカズトがリョウタをピックアップ。どんな恋愛してきたのかの話になって、カズトが心の内を打ち明けます。「結婚もできないのに、なんで男同士で付き合うのか。なんでこんな風に生まれてきたのだろうと思ったことがある」と。
話が変わりますが、ダイがシュンに何気なく携帯を見せたことで険悪なムードに…。これからどうなるのか。
Special Thanks→鶏肉ジュース
エピソードの詳しいお話は第二話まで！この続きが気になる人はぜひNETFLIXで！
MC陣のコメントが素敵すぎる
ドリアンさんは、ゲイ当事者の一人ということもあってBOYSたちにとてもやさしい言葉をかけるんです。MCに当事者の方を採用した運営の人に感謝です！
徳井さんのつっこみは正確で面白く、ホランさんは少しキャスターっぽいコメントもあるけど、それがまた素晴らしい。
MEGUMIさんの言葉には愛が感じられるし、テルマさんは、自分の感じたことを素直に言葉にする。MC５人の個性がいい感じのバランスを保っていて聞いていてヒヤリとするコメントがないんです。
時に、茶化したり、いじったりすることもありますがどんな言葉も傷つくことがないような愛のある言葉です。この5人がMCをやってくれてよかったなって思います。
素敵だと思うコメントは人それぞれ違うと思うので、あえてここでは触れません。見たことなくてどんなことを言っているのか気になる人はぜひNETFLIXで『THE BOYFRIEND』を見てください！
BOYSひとりひとりへの感想
シュン
とにかくあなたに振り回された『THE BOYFRIEND』。何を考えているのか分からないところが多すぎる。ダイに好意を抱いたと思ったら、「冷めた、無理」と何度か気持ちが遠のいてしまう。MCの人も「えーー」っていうリアクションしてたけど、私も一人で見てるのに「えーー」って思わず言ってしまったよ。でも、シュンの素直さがすごく魅力的。感情を表に出すことをためらってしまう人も多くいて、私もその一人。シュンは嫌なこと、嬉しいことを感情に表すことができる素直な人だなっていう印象。シュン自身も自分はめんどくさい人だと気づいていていたみたい（笑）。過去の恋愛で傷ついたことがあって慎重になっていた部分もあって、両親がいなくて。シュンにはそんな背景があったのかって知ったとき幸せになってほしいって思った。
ダイ
第一印象はすごく明るい太陽みたいな人。ちゃんと自分の意見を持っていてそれを相手にしっかり伝えることができる素敵な人。シュンに振り回されながらも一途に思って、思いを伝えるダイ。途中、シュンに気を使いすぎてダイの持ち前の明るさが消えかけていて少し心配になったけど、テホンさんの力も借りて仲直りした後に見せたダイのあの心からの笑顔はすごく輝いていてほんとに素敵だった。あの笑顔がこれからもたくさん見れますように。
ゲンセイ
おっとりしてて、話し方が可愛くて、足が届かないのも可愛い。第３話でBOYSたちに打ち明けたゲンセイをみてもらい泣きしました。本心を打ち明けられる仲間に出会えたのは良かった。ゲンセイ限定のカフェモカ、ゴーカートで足が届かない、勘違いから始まる恋。すべてが可愛すぎた。男性をこんなに可愛いと思ったのはゲンセイが初めて。リョウタとデートに行けてよかったね。最後までGreen Roomに残らないっていう選択をしたとき、寂しかったけど、ゲンセイが決めたことだし、彼の人生だから誰もなにも言うことはできない。幸せになってね！
リョウタ
みんなの相談相手で、自分の恋愛になると少し躊躇してしまうことがあったけど、しっかり気持ちを伝えることができたときホッとしました。個人的にはゲンセイとリョウタの作り出す雰囲気がとても素敵で、二人でいる空間は時間がゆっくり流れているように感じた。カズトにお弁当を渡したり、積極的に気持ちを伝えたり、最初のリョウタからは想像できない。私が言うのは大変おこがましいけど、成長したなって感じたよ。あ、カフェモカはゲンセイ限定でお願いします！
テホン
良き相談相手。みんなのお兄さん的な存在で、それぞれの悩みに合わせて的確なアドバイスをしたり、時にはすべてアドバイスせずに相手に何をすればいいか気づかせてくれたり、私たち視聴者はたくさん学ばせてもらいました。両親にカミングアウトできてないことをBOYSに話したとき、みんなが温かくテホンのことを包んでくれて、応援してくれて。いつもはアドバイスする側だったけど、BOYSにアドバイスされているテホンをみて、素敵な仲間に出会えたんだ、良かったって思いました。両親に自分のセクシュアリティを伝えられてよかったね。勇気を出して出演してくれてありがとう。
カズト
あなたはとにかくモテモテ。アラン、ユーサク、リョウタ、イクオ。四人から好意を向けられていて戸惑って、たくさん悩んで、そんなカズトが少し辛そうで心配になりました。みんなにやさしくて、料理も上手で(←料理人だから当たり前かもしれないけど)、相手を傷つけないように気遣って、人柄が素晴らしすぎる！カズトの笑顔が本当に素敵です。疲れすぎて、ダイとシュンのハグに気が付かず部屋に入っていくところはクスっとしたけど、少し心配でした。アランとのデートで窓が締まっていることに気が付かずそのまま入ろうとしたところは、少し抜けててかわいらしい一面だなって思いました。ストレートな人生なんてないんだから、カズトは新しいレールを敷いて進んでいってね。
ユーサク
ステージでは自信にあふれていて、プライベートの恋愛面でも積極的なのかと思ったら、とても奥手で、自分の気持ちを伝えるのも苦手で、人って見た目で判断してはいけないんだなって改めて気づかされました。鶏肉事件で家計を圧迫して、何回かエピソード中にも話し合う場面が映されて、またか、と思ったことはあった。けど、とてもストイックで体系管理に一切妥協しない仕事熱心な一面が伝わってよかったです。仕事の関係でGreen Roomを途中で出ないといけなくなって、それをみんなに伝えていろんな話をした後に、夕食の話になって、ダイ「胸肉も買いました」、ユーサク「ありがとう」には思わず涙がこぼれました。胸肉に泣かされる日が来るとは。あと、ユーサクといえばダブルベッドとはなくそ事件だよね。なかなかしない言い間違いで笑わせてくれてありがとう。
アラン
最初は髪も派手だし、チャラいし、「無理」って私は思ってしまいました。すみません。私が間違ってました。エピソードが進んでいくにつれて、アランの魅力がどんどん出てきて好きになっていきました。アランの言葉は優しくて、愛にあふれていて、とても素敵です。みんなを励ましたり、勇気づけたり、アランは名言製造機！どんな言葉をかけるにしても必ずその人のことをほめるってなかなかできないことで、それをサラッとやってしまうアランは人柄が良すぎるなって思いました。ハッピーウイルスをまき散らしてこれからも笑顔でいてください。
イクオ
すでに関係性がある程度できているGreen Roomに途中参加するのはすごい勇気のいることだったと思う。参加してくれてありがとう。ダイともめてしまった時のイクオの行動は全然悪くないと思う。二人の関係を良くしてあげたい、Green Roomの雰囲気を良くしたいと行動したイクオは素敵。イクオのやさしさが伝わってきました。ストレートに思いを伝えるとこともイクオのいいところ。これからもピュアでいてほしい！
『THE BOYFRIEND』を見て
とにかくすべてが美しい。画面と音楽が美しいのはもちろん、BOYSたちの心は純粋で登場人物たち全員が素敵なんです。ダイ＆シュンの第三話のピアノのシーン、第八話のキスシーン、第十話のキスシーンはもうドラマです。特に第三話のピアノのシーンはあのままジャケ写で使えるくらい。
THE BOYFRIENDでは告白しないといけないみたいなルールはなく、友情を育んでもいいし、恋をしなくてもいいし。こんな緩やかな恋愛リアリティ番組だから私ははまったんだと思います。
BOYSの言葉はとても心に響くものがあるし、接し方も素敵だし、見ていて楽しいだけでなく、人間性を学ばせてもらえる素敵な番組でした。毎週新しいエピソードが公開されるのが楽しみで、終わってしまって心にぽっかり穴が開きました。
日本でマイノリティと言われているLGBTの人たちの恋愛リアリティ番組が作られたことはこれからの日本にとってとても大きな一歩だと思っています。
世間にはまだ彼らのことをよく思わない人が多くいる中で、出演を決めてくれたBOYSたちがいたからこそ、日本初の素敵な恋愛リアリティ番組ができたのだと思います。
THE BOYFRIENDを見て、切実に同性婚が認められればいいのにと思いました。同性婚を認めてしまうことで社会が変わってしまうと思う人がいるらしいけれど、それは違うと思う。従来の結婚制度がなくなるわけでも、否定されるわけでも、いわゆるストレートの人の価値観が否定されるわけでもない。幸せになれる人が増える。ただそれだけのことだと私は思います。同性婚が認められることで幸せが日本に増えるならいいと私は考えています。
（写真はNETFLIX JAPAN 公式とホラン千秋さんのInstagramより）https://www.instagram.com/netflixjp?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==
https://www.instagram.com/chiakihoran_official?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==
製作者さんへ
素敵な番組を作ってくれた製作者の皆さんにとても感謝しています。もし、次番組を作るとしたら『THE GIRLFRIEND』を作ってほしい。待ってます(笑)
『THE BOYFRIEND』の本編が長くなってしまっても良いので、YouTubeで公開されているNETFLIXでの未公開映像まで入れてほしいです！
「30代Boysの悩み」、「初恋とアウティング」、「傷つけられた一言」、「セクシュアリティ」は本編に入れてほしかった未公開映像。カミングアウトは比較的知られている言葉だけれど、アウティングはあまりなじみがない。知識がないと知らぬ間にアウティングをしているかもしれない。NETFLIXの本編にマイノリティをより理解する、知る映像を入れることでアライ（性的マイノリティー当事者のことを理解し、支援のために行動する人のこと）が増えるきっかけになるのではと私は思う。
アライ（Ally）について詳しく知りたい方は下のリンクをクリック⇩
アライ（Ally）とは？ アライの必要性や活動事例を支援者が紹介：朝日新聞SDGs ACTION! (asahi.com)
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました！見たことのない人はぜひ見てみてください。見たことがある人はぜひもう一度！
番外編
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MUSIC
どちらも素敵すぎる音楽なのでぜひ聴いてみてください！