【イベントレポート】高校時代からの夢！プライドパレードに参加してきた！

　皆さん初めまして！SOGI研新メンバー（と言っても参加から半年以上経っちゃったけど…）の田中です。10月20日に開催された金沢レインボープライドのプライドパレードに参加してきました！

プライドパレードに参加したい！という夢

　私がプライドパレードの存在を知ったのは中学生の頃、ちょうど、ジェンダーやセクシュアリティに興味を持ちはじめた時です。たくさんのクィアやアライが集まり、クィアのプライドを讃えて街を練り歩く。どの街のパレードの様子だったか、もう忘れてしまいましたが、なんてすばらしいんだと、そして、いつか自分も参加してみたいと強く思いました。

「保守的」な土地に生まれて……

　しかし、プライドパレードが開催される都市を探しても、トロントや台北、国内でも東京や札幌など、とても北陸に住む高校生が一人で行けるところではありませんでした。
　そもそも、北陸という土地は性の多様性への視線が不足している、「保守的」な土地なのです（私が感じる限りでは）。幼いころから、私はジェンダーやセクシュアリティについて、偏見や固定観念に満ちた言葉を周りの人から耳にし、そのたびにもやっとした気持ちになったり、時には深く傷つけられたりしていました。というか今でもたまにしてます。早く変わってほしいな。そんなことを思っていた高校時代のある秋の日です。

金沢でプライドパレードが開催された！

　登校中にぼんやりと聞いていたラジオから流れてきたニュースで、金沢レインボープライドが紹介されていました。しかもアンミカさんや乙武さんなど、有名人もたくさん参加していると。
　えっまじで。北陸で？金沢で？
　驚きと喜びとワクワクと、その他いろんな感情が湧き出てきて、飛び上がりそうになりましたが、その時は父の車の中だったのでぐっとこらえて、でも、その日一日はずっと楽しい気分だったと記憶しています。それくらい大きな出来事でした。

大学生になったら絶対にプライドパレードに参加しよう

　ちょうどその頃、志望校を金沢大学にしようと考えていたときだったので、なおさら喜ばしいニュースです。「金大に入ったら、絶対にプライドパレードに参加しよう」。受験勉強の大きなモチベーションの一つになりました。

青空、追い風、虹色

　さてパレード当日です。
　10月20日は少し寒かったのですが、それでもどこか温かい空気がながれていたように感じました。人生で初めてのプライドイベントということもあり、少し緊張していたのですが、歩いているうちに楽しくなってくるぐらい。
　私の心に印象深くのこったのは、行く先々でパフォーマンスをされていたドラァグクイーンの方々です。メディアやインターネットで見て、その度に素敵だな、と思っていたのですが、実際に見てみると画面越しにみるよりずっと派手で、自分らしく輝いています。
　何よりもうれしかったのは、「ここに集ったみんなは、仲間だ」という事実、これにつきます。性の多様性を注視したり、同性婚を願ったりする人は、自分だけではない。それがどれだけ心強いことか。「保守的」な土地だと、かつての私がなげいていた北陸にも、仲間はいるのです。
　街を練り歩いている間、目を上げるといつもプライドフラッグが目に入りました。秋晴れの青空にたなびくその虹色を見ると、とても誇らしい気分になります。堂々と自分らしくいればいいのだと伝える、自信に満ちた虹色です。