Ep.7 重大イベントの告知は最後!「Official髭男dism『Same Blue』をクィアリーディングしてみた」
番組概要
「今週末、SOGI研とポットラックしない?」略して「週末ポットラック」は、金沢大学SOGIESC研究室の学生による番組です!
ポットラックとは、参加者それぞれが好きな料理を持ち寄って、みんなで食べるパーティーのこと。この番組では、SOGIESCを中心としたさまざまなテーマで、私たちSOGIメンの素直な気持ちを美味しくシェアしちゃいます🧠
SOGIESCにまつわる悩みや、ちょっとしたモヤモヤを抱えているかもしれないあなたに...すぐ隣でそっと寄り添うSOGIメンの等身大をお届けします。
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(ラジオネームを記載いただくと、一緒にご紹介させていただきます!)
Ep.7の音声配信はこちらからお聞きいただけます🎧⬇️
Ep.7 「Official髭男dism『Same Blue』をクィアリーディングしてみた」
参加メンバー:れい、みずき
みずき:はい、ということで始まりました『週末ポットラック』。
今週はSOGIメンのみずきと..
れい:れいがお送りします。
みずき:はい、よろしくお願いします。SOGIメンの4年生メンバーとして、最近ね、 卒論ですごく忙しいわけですけれども。
今日はね、ちょっと大事なイベントの告知があるってことで、 大事な時間を使ってポットラックを録っております(笑)
そのイベントの告知っていうのは、このポットラックの最後の方にしようと思っているので、ぜひ最後までお聴きいただければと思います。
れい:はい、そうですね。まあ、ちょっとだるいなっていう方は、大体31分7秒ぐらい(笑)まだ録ってないけど、31分7, 8秒ぐらいまで飛ばしてもらったら聴けると思うので。はい、その辺まで飛ばして聴いてください(笑)
れい&みずき:笑笑
れい:ということで、最後に詳しい日程とかはお知らせするんですけど、今回のイベントのメインがクィアリーディングということなので、今回の配信でもクィアリーディングを2人でできたらなっていう風に思っています。
みずき:クィアリーディングは、すごい…好き…(笑)
いやこれまでね、何回かSELFでやってきたイベント何個かある中で、 好きなイベントいっぱいあるんですけど。クィアリーディングはね、本当に楽しいし、やってよかったなぁって思う。
れい:そうだね。なんか結構クィアな部分とさ、 みんなが聴いてる曲っていうところで、そこをちゃんとこうリンクさせてくれる部分があるから。すごい新しい発見もいっぱいあるし、楽しいし、いいよね。
みずき:いい。大好きなクィアリーディングを、実はSOGI研始まってからイベントで1回もやってなかったから。 いつか絶対やりたいと思ってたし、今回一応SOGIメン…私たち以外のメンバーは初めてのクィアリーディングになると思うんですけど。
ぜひ一緒に今これを聴いてる皆さんにも参加していただけたらなと思います。
クィアリーディングとは・・・?
みずき:皆さん、クィアリーディングって知ってますか?
(みなさん:「知らぁない」「知らなぁい」)
みずき:じゃあ説明お願いします!(笑)
れい:ちょっとね、いろいろと説明の仕方あると思うんだけど、一応そのSELFで前やった時に使った説明としては、 クィアリーディングとは、本や映画、音楽などを鑑賞するにあたって、その作品の中にクィアな要素を見出すっていう読解方法になりますかね。
例えば、異性愛を描いた作品だったり、歌った音楽だったりっていうもののように見えて、見る方向だったり、言葉の解釈をちょっと変えてみたら、同性愛にも当てはまったり、そもそも恋愛だけを題材にした曲じゃないんじゃないかみたいな風に、そういう要素が見つかったりだとかっていう風にして、広い視野で作品を読み直して、新しい発見だったりっていう部分を得ることを目的としている読解方法です。
みずき:今までね、クィアリーディングした楽曲だと、髭男の『Pretender』とか。
れい:『Pretender』いいよね。
みずき:あとは、あいみょんの『愛を伝えたいだとか 』。いろいろどの曲でも、「どの曲でも」は言いすぎかもしれないけど、やろうと思えばどの曲でもできるんじゃないかなって思うし。
あと「クィアリーディング Pretender」って調べると、1番いろんなサイトでクィアリーディングをしてたりするのかな?だから気になった人は『Pretender』 を調べてみると、いろんな解釈が見れるかなと思います。
あとはまあ、SELFのインスタのアカウントちょっと調べていただけたら、 イベントの時にどういう解釈があったか、すごい面白いね、投稿が(笑)
れい:そう、backnumberの『黄色』っていう曲をクィアリーディングしたのが多分1番最新で載ってるかなっていう風に思うけど、それはうちが作ったんですけど(笑) めっちゃ凝ったし、すごいね、なんかもう読んでるだけでもすごいワクワクするような投稿にできてるんじゃないかな?って思うので、ぜひ見てみてください。
みずき:リンク貼っとこう。こちら!
今回のクィアリーディングの題材曲は…
れい:ということで、今回この収録でクィアリーディングする曲なんですけど…。実はさっきまで13時ぐらいからね、サイゼリアに行って、2人で今回の最後に告知するイベントについて企画してる時に、クィアリーディングしたいねってなって。候補の曲には上がったんだけど…ま、ちょっとまあ…、
みずき:落選。
れい:落選(笑)落選しちゃったね、曲。でもすごいこれはいいなって思ったんだけど。落選しちゃった曲を今回は2人で、ちょっともったいないもんね。やりたいと思ったので、その曲をクィアリーリングしてみたいと思います。
その曲っていうのが…
みずき:Official髭男dismの『Same Blue』。
れい:そうです。
みずき:なんでこの曲を見つけたかって、別に私らは知らなかったよね、今日まで。
れい:知らなかった。正直。
みずき:ただ、Spotifyでなんかどんな曲がいいかなって探してたら、最近の髭男の人気ナンバーワンが『Same Blue』らしくて。ちょっと歌詞をチラ見してみたら、これはいいって思って。本当にさっき初めて聴いた(笑)
れい:そう。さっき初めて聴いたよね。今僕の家で収録してるんだけど、サイゼからこの家まで歩いてくる途中に聴いて…って感じだったかな。
みずき:いい曲ですね。めっちゃ、ね、爽やかで。
れい:爽やかで(笑)『Same Blue』っていうなんかタイトルもなんかすごい、いろいろ考えられるところがありそうだから。
みずき:ちょっと、わくわく。
れい:わくわくっすね。ぜひこれからクィアリーディングに入っていくけど、その前に、皆さんSpotifyから聴いてくれてる方もいると思うから、『Same Blue』を聴いてみて。
みずき:うん。私たちのね、クィアリーディングを聴く前に、ちょっと自分で考えてもらった方が、
れい:絶対その方が面白いと思う。
クィアリーディング本編《1番》
れい:じゃあ早速ね、やっていきますか。
みずき:いや、本当にまじで歌詞は頭に全く入ってない(笑)
れい&みずき:笑笑
みずき:入ってないっていうのはあの、なんていうの…。知らない。覚えてない。
れい:そう、全然覚えてない。今歌詞見ながらね。
みずき:考えてるもんね、今。
れい:はい、1番最初のAメロからやっていきますけども。
れい:「気持ちの整理がつかないままの朝」
なんで気持ちの…何の気持ちの整理なんだろうね。
みずき:まぁ先を読んでけばわかるかもしれないけど…。なんかの気持ち。
れい:どういう気持ち、なんだろう。
みずき:でも、あなたに対する気持ちだと思う、よね。あなたの前で渡したい言葉があるんだけど、気持ちの整理がつかないから渡せてないよっていう意味かもしれないから…。あなたに対する気持ち、どんな気持ちでしょうね。
みずき:漢字むずいな(笑)
れい:「嵩張る」ってこんな漢字なのね(笑)
みずき:ねー初めて見た。笑っちゃったよ。
えーと、「あなたを好き」っていう想いなんですね。これはね、多分。
れい:中身を広げて、気持ちの整理がつかなくなって、散らかってるって感じってことだよね。 なんか結構複雑な感じの「好き」っていう感じなんかな。
みずき:どうなんだろうね。なんか誰かに対する好きっていう気持ちを歌ってる曲っていっぱいあるけど、なんか「中身を広げる」っていう表現はあんま見ない気がする。
れい:うんうんうん。
みずき:どういうあれがあるんだろうね。「嵩張ってたから」、漢字が難しすぎてめっちゃおもろいんだけど(笑)
でも確かに言ってる通り複雑なのかもね。「嵩張ってる」って結構ごちゃごちゃして、 なんか綺麗に整理されてないっていう感じ。
れい:うん、だもんね。確かに。
れい:「近くて遠い日々に目眩」か…。
みずき:「近くて遠い」し、「落ち込んで浮かれて」るからね。「寒暖差」だからね。すごいこう、ジェットコースターなんでしょうね、この気持ちが。
れい:「染められて増えていた」か。染められるって何に?
みずき:あなたに?
…あれ?違う?何に染められたんだ?
れい&みずき:むずいなあ………………。
れい:ま、次行ってみる?(笑)
みずき:やばいこれさ、最後まで何も出てこなかったらどうしよう(笑) まあそういうこともあるからね、クィアリーディング。あんまりひらめかない時だってありますから。次、じゃあサビだね。
みずき:でもこれ、春夏秋冬もう入ってるよね。このサビに、「春の中」「夏模様」「秋の空」「雪が混じった」。
でも、『Same Blue』ってあるからさ、ここで出てくる「青のまま募る心」がキーなのかなあ?て思うけど。
れい:ぽいよね。
みずき:「青のまま」って、青って何を表現してるんだろう。
れい:なんか春の芽生えた植物とか、青ってイメージがない?
みずき:熟してないというか、なんて言えばいいんだろうね。
れい:そういう感じな気がする。そうだね、実ることなく、
そういう状態のまんまで、進展がないみたいな感じ?
「走るように恋をしている」「移ろう街と逆に」
れい:「移ろう街」だから、春夏秋冬って、例えば他の人たちの恋愛はどんどん状況が変わったり進展したりするんだけど、自分の想いっていうのはずっと、
みずき:青のまま?なるほど。
れい:「走るように恋をしている あなたという季節の中で」
みずき:あなたは多分青のままじゃないんだろうね。移ろう街と一緒っていうか、似合っていたわけだから。
れい:そうかも。そうだ、なんか「走るように恋をしている あなたという季節の中で」っていうのが、走るように恋をしているのがこの人自身なのか、あなたなのかっていうのがさ。すごいこれ解釈がどっちもできるよね。
みずき:あー変わるね。走るように恋をしてるあなた…
れい:っていう季節。走ってるわけだから、ずっとこう、進み続けてるあなた、みたいな。
みずき:か、自分があなたという季節の中で走るように恋をしているのか。解釈が分かれますね。
れい:分かれますね。
みずき:ここがクィアリーディングの…肝!!ようやくでてきた。
れい&みずき:笑笑
クィアリーディング本編《2番》
れい:足りないものを少しでも減らすってどういうこと?
みずき:だから、足りないなって思うものを減らすってことは、足りなくしなくするってことでしょ?これ足りない!あれ足りない!を…
れい:あ、そういうことか!
え!全然違う、うちはちょっと違う解釈してた。
みずき:えーなになに!
れい:なんか、足りてないわけじゃん。例えば、その人の恋人になるとか、なんかこう関係性を進めるっていうものが足りてないから。足りてないものを増やすんじゃなくって、増やして足らせるんじゃなくって、もう足りないものはそれでどうしようもないから、なかったことにするってことかと思った。
みずき:あーなるほどね。確かにどっちも取れるね。
私のぱっと初見でした解釈としては、 「足りないものを少しでも減らそうとして」っていうのは、それをどんどん満たしていくっていうイメージだったけど、れいは足りないもの自体をなくしていくってことだね。
れい:かなって思った。
みずき:足りないものってなんなんだろうね。
れい:うーーーん…
みずき:でも次のフレーズでさ、「力んで余計にいくつも増えたりして」って言ってるから、 結局足りない足りないって思う要素は、もう増えていく一方ってことなんだろうね。力んでしまって。
れい:うーん。難しいね。
みずき:この後に「僕」と「あなた」が出てきて、「釣り合いたがる資格もないよな」ってことは、「あなたと僕が釣り合うには自分に足りないものがあるよ」っていう意味だよね。ここのフレーズ全体的に見ると。多分…
れい:「釣り合いたがる資格」って「釣り合う資格」じゃなくて、「釣り合いたがる資格」でしょ。釣り合うように努力するような資格もないってことじゃん?もうこれは結構究極じゃない?
みずき:究極…
れい:なんていうか、釣り合いたがる資格ってさ、結構誰でも持ってるような気がするんだけど。例えばヘテロセクシャル同士だとある気がするけど、釣り合いたがる資格がそもそもないっていう風に感じるってさ…
みずき:あーわかるわかる。そもそもの前提として、「僕とあなたは同じ土俵じゃない」みたいなこと?どういう土俵かは知らないけど、 同じ土俵にすら立ってないから、釣り合う資格、同じ土俵に立つ資格もない、みたいなそういうことだよね。
れい:でも、なんかそれすごい気になったのが、「やっぱり僕じゃ あなたを好きな僕じゃ 釣り合いたがる資格もないよなあ」ってすごいさ、不思議じゃない?なんか、
みずき:うわあー…不思議不思議…!!
れい:あなたを好きな僕だったら…だから好きじゃなかったら…
みずき:釣り合いたがる資格は…
れい:…あるかも…?え、不思議じゃない?すごい。
みずき:そうだねえ。「あなたを好きな僕」じゃダメなんだよ(笑)
「あなたを好きな僕じゃ」だから、好きじゃなければ、
れい:好きじゃなくて釣り合うってどういうことなんだろうね。
れい:「鞄の中」、鞄は出てきたよね、最初に。
みずき:出てきた。「散らかったそれを鞄に詰め込んだ」もう最初に出てきたね。
だから鞄の中に入ってるのは、「整理がつかないままの散らかった気持ち」。それが「拗れてさらに膨れ」て「傷跡にさえなれずに」…
れい:傷跡にさえなれない…
れい&みずき:傷跡に……??(笑笑)
れい:え、なんかもうクィアな曲としか思えないな、ここまで読んだらさ(笑)
「傷跡にさえなれずに 隠し持った想いたち」なんか(気持ちを)言ったりしたら、なんかリアクションがあるわけやからさ。もしかしたら「傷」がつくかもしれないんだけど、それさえできないってことだよね。
みずき:だからまあ、言ってないんだろうね(笑)オープンに伝えてないんだろうね、とにかく。この気持ちは鞄の中で。
れい:あーなんか!「鞄をずっと閉じてる」っていうのが、なんか「クローゼット」みたいな感じなのかな。
みずき:あ!だからこの1番の「1人の夜に中身を広げようとして」っていうのはさ、この鞄の中身ってことなんじゃ…
れい:そうだそうだ…!これ「1人」なのがすごい重要なんよ。
みずき:1人の夜だったら広げようって、
れい:自分しか見れないもんね。
みずき:うわ。
れい:「溢れることを選んだ日は ちゃんと届けたいあなたの心の中へ」
みずき:「溢れる」ってさ、選べなくない?どうなのこの表現、すごい違和感があってさ。「溢れる」って自動詞じゃん。でも自分はそれを選ぶってどういうことなの?「溢れさす」だったらわかるんだけど、「溢れさすことを選んだ」だったらまだわかる。
れい:「溢れさせる」も変じゃない?「溢れてしまった日は」とかさ、だったらもう自分が制御できないんだけど。
でも自分で鞄を閉めてるわけだよね?クローゼットの状態を保ってるんだけど…なんて言ったらいいんかな。自分で取り出して渡すっていうのは、ないんじゃない?選択肢として。
みずき:あーそもそも?
れい:うん。なんだけど、でも溢れちゃうのも制御してるわけだから。言い訳っていうかさ、「溢れることを選ぶ」っていうのが、なんて言ったらいいんだろう。すごい難しいよね、これは。
でも、すごい面白いね。「こぼれることを選ぶ」…
みずき:え、これ「こぼれる」なの?笑
れい:あ、「あふれる」だ(笑)
こわいよもう(笑)
みずき:漢字が分かんなすぎる…(笑)
(音源を聴き直す)
れい:え、「つぶれる」??なんて言ってんだ?
みずき:ちょっと調べよ。いやでも「あふれる」「こぼれる」しかないよ。読み方。
れい:え。不思議。
みずき:え、ここがめっちゃ大事だったらどうする?
れい:「つぶれることを選んだ」。(音源では)つぶれるって言ってるよね、これ。
みずき:ちょっとふりがな付きの歌詞ページを…
いやカラオケ行くしかないなこれ(笑)
れい:ほんとだ(笑)
カラオケに行くしかないないなぁ〜(笑)
みずき:カラオケに行って答え合わせするしかないな。
まあまあまあ、「あふれる」でも「こぼれる」でもなんとなくのニュアンスは一緒だから。「あふれる」なのかな、「こぼれる」なのかな、わかんないけど。
みずき:これは1番のサビと変わんないね。
最後じゃあ、
みずき:「青のまま濁って澄んで 大きな未熟さを背負って」
だからさっき未熟、熟してないみたいな、実ってないみたいに言ってた私たちの解釈は、まあ合ってたんでしょうねぇ(笑)
れい:「濁って澄んで」だよ?逆だよ、「濁って」「澄む」は。
みずき:確かにー!(笑)
れい:どういうこと?「濁って澄んで」、なんかもやもやっとして、ちょっと嬉しい気持ちになってパッてなったりして、みたいな。
みずき:なんか1番にあった、本当「近くて遠い」とか、「落ち込んで浮かれて」とか、「寒暖差」とか。めちゃくちゃ対比してるのが多いけど、 とにかくこう(腕で波打つ)、なんだろうね。
れい:ジェットコースターみたいな感じになってるんだ。
「大きさな未熟さを背負って 明日も息を切らしたい」って、だからあれだよ、「走るように恋をしている」わけだから、わかんないけど、例えば自分が好きだなって思ってる人が。
だからそれを追いかけてるのかな? 「息を切らして」るから。
みずき:あー、追いつかなくてね。
れい:「あなたのいる目まぐるしい世界で、あなたという季節の中で」
みずき:「目まぐるしい」…「移ろう街」、「季節」、春夏秋冬(笑)
れい:なんかめっちゃ自分にさ、こういうのって都合よく解釈するからさ。うちはもうなんとかして恋愛の要素を省こうとしてる(笑)
みずき:だからそこがいいところっていうか。あんまさ、クィアリーディングって2人でやるもんじゃないなって、今やってて思うけど。何人もでやることによっていろーんな解釈…みんなが自分事として都合よく解釈するから。だからこそ、いろんな角度で読めるのが良さだよね。
多分、私とれいの中でもなかなか考えようとしてる方向が違うんだろうなあ。わかんないけど(笑)
れい:そうかもしれない(笑)
みずき:まあこれ(『Same Blue』)がね、なんで落選したかっていうのはね…「恋をしている」って言っちゃってるからなんだよね(笑)
れい:笑笑
みずき:これ「恋をしている」ってあるのとないのとで、 解釈の幅が一気に変わる気がする。「恋をしている」って断言されなかったら、もうちょっと選択肢があったりとかね。
れい:でもなんか(「恋をしている」って)言っちゃってるからこそ、それを逆転させるじゃないけどさ。あえてそれを、その分頑張ってさ、都合よく解釈しようとするじゃん?(笑)
うち1回宇多田ヒカルの『Automatic』(をクィアリーディング)やった時に、めっちゃ面白かった。結構しっかりラブソングに聴こえるからこそ、逆をついていくってのがすごい面白かったりしてたから。
でも落選したのはさ、みんなあんまり知らないかもっていう…
みずき:ちょっと新しい曲すぎたっていうのが1番だね。
もっとみんなに馴染みのある曲を意外性を持って、いろんな角度でクィアリーディングしてほしいなっていう思いを込めて。これは落選ということですねぇ。
れい:暗いよ終わり方(笑)
クィアリーディング本編《曲名》
みずき:一通り読んだ上で、じゃあ『Same Blue』の曲名の意味だよね。
れい:確かに。何と「Same」なのかだよね。
みずき:だって別にさ、「Same」っていう意味を感じる表現ってさ、あんまりなかった。むしろここに出てくる登場人物として、「僕」と「あなた」って「Same」って感じもしないし。あと「移ろう街」とか、全然同じじゃない。
(つまり『Same Blue』は、)「青のまま」ってことだよね、きっと。
れい:そうだと思う。なんかもう、ずっと変わらないってことじゃない?他のものと一緒っていうよりかは…
みずき:青自体がずっと一緒。
れい:他の環境とか、他の人たちが変わっていっても…。
だから、僕が都合よく解釈すると〜(笑)
みずき:あ、いいねいいね(笑)
れい:例えばね。恋人関係になったりしたら、別れるとかもあるからさ。蛙化とか起きたりしてね?(笑)わかんないけど。
そういうのがあって変化していくかもしれないんだけど、その中でも、僕とあなたの関係とか気持ちとかっていうのは揺るがない。友情関係とかクワロマンティック的な関係だったとしても、揺るがないよっていう、 そういう意味の『Same Blue』なんじゃないかなっていう風に思いました。
みずき:いい解釈ですね~。素敵な。
れい:じゃあ、みずきさんはどうですか?
みずき:そうですね、『Same Blue』…れいが言ったように、気持ちとか関係性が変わらないままっていう意味はもちろんあるとして。全体的に歌詞の中で、「あなた」に対して「僕」って自分の気持ち、鞄の中身を見せられないで、伝えられないでいるんだろうなっていうのが、なんとなく私の解釈ではあるんだけど。伝えないからこそ、鞄の中身を見せないからこそ、変わらずに傷跡がつかないって言ってるのは、そういうことなのかなって思う。
きっと、カバンの中身を見せることで、気持ちを伝えることで変化していくことがあると思うんだけど、それを見せられないまま、同じままっていうことを強調して、『Same Blue』かなって思いますね。
れい:なるほど。
みずき:すごく気持ちはわかる。気持ちがすごいわかる。
れい:えーどういう風に?
みずき:なんかもう、なんて言うんだろう。「変わらず胸にしまっておく」みたいな。私がもしこの歌の僕だったとしたら、このままもう私は鞄の中身を開くことはないんだろうなって思う。
「鞄の中身」ってさ……今考えたんだけど(笑)
「鞄の中身」って、人によると思うけど整理しなければずっと入ってるし、鞄ってお出かけする時絶対持ってるし。だからもうずっとずっと持ったまま(中身を)出さずにいるのかな、みたいな。
れい:そうだね。それこそお家にあるクローゼットとかじゃなくて、鞄に入れてるっていうのは、持ち運びできるし。
みずき:なんかその感覚はすごいわかるなって思うかな。うわぁもうちょっと考えれそうだな。
イベント告知!!
れい:ということで、今回は髭男の、
みずき:『Same Blue』をクィアリーディングしていきましたが。
最後にイベントの告知をしていこうと思います!!イエーイ👏
実はこのイベント自体が、私たち4年になるので、もう来年卒業なんですけど。れいとみずきが最後にメインで頑張ろうっていうイベントになっているので。ぜひこれを聴いて、「れいとみずきのイベント出てみたいな」とか、「クィアリーディング楽しそうだな」って思った方には参加してほしいなと思って、ポットラックを告知のために録っているんですけど。
このイベント名っていうのが…
れい&みずき:『Queer Reading Cafe 愛とフレンドシップ』でございます。
れい:素敵〜👏
みずき:素敵な名前👏さっきサイゼでめちゃくちゃ時間かかって(笑)
れい:2時間ぐらいね、ぼーっと考えて(笑)
みずき:イベント名考えてたんですけど。
内容を軽く説明しますと、クィアリーディングをみんなでしていきたいなと思っています。 2部制になってるんですけど、第1部がこれまた髭男の曲なんですけど、『I LOVE…』をクィアリーディングしようかなと思っております。
れい:はい、みんな好きな曲だからね。
みずき:まあみんな好きかは知らんけど(笑)
れい:みんな好きだろ!(笑)
みずき:はい(笑)
で、第2部は星野源で『Friend Ship』ということで、この『I LOVE…』と『Friend Ship』 をクィアリーディングできたらなと思っています。
その後、軽くおしゃべりとかお絵描きとかのフリータイムを設けられたらなと思ってるので、割と結構ゆる〜めなイベントになっていくと思うんですけれども。
コーヒーとかね、紅茶とか飲み物、お菓子を用意して、本当にゆるくやっていけたらなと思ってます。カフェなんで。
具体的な日時と場所についてなんですが、のちほどInstagramとかSNSでも発信するんですけど、12月6日(金)13時から17時※で、場所が角間の里になります。詳細はSNSをご確認ください。
(※正しくは12時30分から16時を予定しています)
れい:(途中)入退室可、いつでも大丈夫っていう風になってるので、好きなタイミングで来て、具体的な時間とかは後からまたインスタで見れると思うから、自分が参加したいのに来てくれてもいいし、もう最初から最後までずっといてくれてもいいしっていう感じで自由に気軽に来ていただけたらなと思います。
みずき:参加フォームも一応貼っておくので、そちらから参加申し込みをよろしくお願いします!
(お申し込みの際は下記サイトからグラウンドルールを確認の上、Googleフォームを入力してお申し込みください)
れい:ご質問などあればなんでもDMだったりマシュマロだったりに送っていただければ回答いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
みずき:お願いしまーす。
締めの挨拶
れい:金沢大学 SOGIESC研究室では、性自認や性的指向はもちろんのこと、生まれた場所や、肌の色、宗教の別にかかわらず、さまざまな属性の共通点と差異を持つ人々が、どのように共に在ることができるのかを考えます。
「最近もやもやしたことをだれかに聞いてほしい」「SOGIメンはこれについてどう考えるのかな?」「SOGI研にこんなイベントをやってほしい!」などなど、当番組へのお便りもいつでもお待ちしていますよ。あなたにとって『週末ポットラック』が、日常のほっと安心できる居場所になりますように。