芸人引退

2021年12月7日 17:02

今でこそいけしゃーしゃーと「漫才協会のピン芸人、金谷ヒデユキでーす！」などと軽口を叩いている私ですが、芸人を辞めてた時期があります。

元々芸人になりたくてスタートして。実際に芸人になって。TVのレギュラー番組なども持って。収入も順調にアップして。

そんな時ふと「ミュージシャンになりてえなー」って思っちゃって。「だったらなっちゃえー」って思って。でも「芸人と音楽、二股かけるのも潔くないなー」って感じて。

じゃあどうする？

「芸人辞めます！音楽一本でやって行きます」って宣言してミュージシャン活動スタート。芸人引退ですよ。

そしたら、これがビックリするくらい上手く行かなくてさー。やればやるほど人が離れて行っちゃうの。見向きもされなくなっちゃうの。

まあそりゃーね。お客さんが求めてるものと全然違うものを提供してるんだから、そりゃお客さん減るよね。

「台湾スイーツ」食べに来たお客さんに「究極のすた丼」出したら怒るよね。

そんなこんなで始まった苦難のミュージシャン生活ですが、今ではギター、ドラム、バイオリンの三人組。トリオバンドとして活動してます。

ドラムの「えのっち」と出会ったのは宇都宮のライブハウス。4、5組のバンドがたむろってる大部屋楽屋。

当時ギター1本で弾き語りをやってた僕は、出番前のリハーサルとして軽くギターを弾いてました。するとどこからともなくリズムが。コンガの響きが聞こえて来るじゃないですか。

あれ？何これ？怖い話？
呪いのコンガとか、そーゆーヤツ？

と恐怖にかられて音のする方を振り向くと、ニコニコしながらコンガを叩く男性の姿が。

そのリズムと笑顔が印象的だったので、「この後一緒に一曲演奏します？」って声をかけたのがきっかけ。そっから20年、ずーっと一緒に演奏してます。一曲のつもりが20年。

そして今度は渋谷のライブハウス。物販の席でCD売ってたら、他のバンドでバイオリン弾いてた男性が「さっきの曲良かったのでCD売ってください」って話し掛けて来た。

「おー、ありがとうございます。これ最後の一枚です」

「良かったー！ラッキー！ふだんはどこでライブやってるんですか？」

「今、毎週日曜日の夜、吉祥寺の商店街サンロードの入り口で路上ライブやってます」

「じゃあ今度行きますよ」

「是非是非」

なんて答えつつ、心の片隅では「どうせ社交辞令だろ」なんて思ってたら、来た！ホントに来た！しかもバイオリンとアンプ持って！

コイツ、路上ライブ見に来るんじゃなく、参加しに来たよ！

そっから20年。いまだに一緒にやってます。

正直、一度芸人を辞めて人生踏み外しちゃったけど、それはそれで楽しかったな。ドラムの「えのっち」とバイオリンの「小澤修」。この二人に出会えただけでも「踏み外し人生」も捨てたもんじゃないなって思います。

そんなバンドのライブがいよいよ今週末にあります。

あなたも参加しに来ませんか？

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12/11(土)赤坂クローフィッシュ
「金谷ヒデユキ&JAFバンドライブ」
12時開場　13時開演
3,300円＋2オーダー

配信（ツイキャス）
2,100円＋手数料

生観戦のご予約は
お名前（ニックネーム可）
連絡先
予約枚数
を明記の上
kanayahideyuki999@gmail.com
まで、ご連絡ください。

予約の方限定特典

※JAF特製名刺で直接名刺交換
※秘蔵映像が見られるURL公開

おぼんこぼん師匠の仲直り記念ソングもご披露するよ！

金谷ヒデユキ

「もっと読みたい」って思ってくれたら嬉しいです。サポートしたいと思ってくれたら、もっと嬉しいです。おひねり感覚で是非！喜ぶよ。