お受験、塾選びはどうする?(その1)
元お受験ママ、カナヲです。
このノートは少しでもお受験に挑む家庭のお役に立てればと書いているものです。
この記事は連載6回目です。
この記事をアップしたのは11/1です。
みなさまのご健闘をお祈りします!
さて、前回の記事をお読みになって、お受験塾にいつから入るかを決めていただいたでしょうか?
もしも今これを読んでいるのが、受験のある年長11月までに2年を切っているならば、すぐに塾選びを始めましょう。
そして来週にも体験授業に行ってください。
実際に入るのはすぐでなくてもいい場合もありますが、塾選びは今すぐ検討を始めましょう。
今回のノートは塾選びに役立つ情報を書きたいと思います。
3つの規模のお教室
小学校受験には様々な規模のお教室が乱立しています。
さまざまなカテゴリ分けはありますが、一番メジャーな分け方は、その規模によって分ける方法です。
3つのカテゴリ「大手」「小中規模」「個人」に分けて、それぞれ具体的な塾の名前を出しながらご説明いたします。
我が家がお世話になった塾も含まれておりますが、ほとんどが実際に利用したわけではない塾です。
情報はなるべく正確に書くことを心がけておりますが、我が家のお受験から少し時間が経っておりますので最新情報ではない可能性があることと、人から聞いた話を元にした情報もあることなどをご了承ください。
現在の実際の状況は必ずご自身でご確認ください。
①大手
関東では4つの幼児教室が大手と言われます。
ジャック・伸芽会・理英会が有名な大手塾ですが、他にもあります。
●ジャック●
体操教室から発展した幼児教室。
都内12・神奈川2・埼玉1の15教室。
それぞれの教室に分担校があり、学校別クラスはその分担校の教室に通うシステム。
授業は参観型なので、毎回保護者が教室内で全て見学する方式です。
一般書店で購入できる教材はほとんど出していません。
1教室での定員は多くなく、年長時からはほとんど空きがなく入会できないことが多いです。
●伸芽会●
最大手と言われる幼児教室。
都内15・神奈川2・埼玉1・千葉2の関東20教室。
やはり実質的に担当校が各教室にあり、志望校別クラスは実施教室が異なりますので、総合クラスと志望校クラスは別教室に通う方が多いです。
母子分離型教室なので、保護者は送り迎えのみ。
お迎え時に授業内容の解説があり、さらに終了後に個人的な注意事項などを先生に直接聞くことができます。
月に一度参観日があり、ペーパーの授業のみ見学ができます。
毎年出版される学校別の過去問集は、他塾生も含めて一番使われていると思われます。
ステップアップナビシリーズも多くの受験生に利用されています。
教室そのものが大きいところが複数あり、直前期からの入会も可能。
●理英会●
神奈川に本拠地を置く大手塾。
東京5・千葉1・神奈川6の12教室。
神奈川在住の方、神奈川の学校を志望する方が多く通う幼児教室です。
大規模模試の全統オープンは理英会と同じ株式会社理究が運営しています。
理英会の出版する「ばっちりくんドリル」や志望校対策問題集は絵がきれいで支持する方が多いです。
●こぐま会●
恵比寿・大森・吉祥寺と3教室ながら大手塾のカテゴリに入れたのは、膨大な出版物や教材によるところが大きいです。
「ひとりでとっくん」シリーズや具体物教材は小学校受験に挑む方のほとんどが最初に使うと言っても過言ではないくらいに広く使われています。
巧緻性特訓教材や、積み木やパズルは我が家も山ほど購入いたしました。
教室そのものは、都内女子校を得意とする塾で、女子の生徒が圧倒的に多いのではないかと思います。
●わかぎり●
国立附属小学校に特化した塾。
大手とするか中規模とするかは意見が分かれるかもしれません。
教室は池袋と青山の2箇所です。
私立コースもありますが、国立校に的を絞った家庭がついでに私立も受けるというスタンスが多いためか、合格数は上記3校に比べるとかなり見劣りします。
カナヲの友人がわかぎりに通っていたため様子を聞いたことがありますが、私立校の指導としてはぬるいのではと当時感じたのを覚えています。
しかし、さすがに国立を専門とするだけあって、国立附属校の合格者数は一番多く、情報量も豊富でした。
私立指向の他塾に比べると費用もお手頃。
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以上です。
実際に小学校に入ってみると5割がジャック・3割が伸芽会・残りが理英会やその他の塾の出身という印象です。
ダブルで通ってる方もいらっしゃいました。普段は伸芽会だけども、夏期講習や直前講習はジャック、もしくはその逆というパターン、体操クラスだけはジャックでメインは他の塾というパターンなどです。
②小中規模
小中規模の規模の塾もたくさんあります。
有名なところでは、スイング・メリーランド・慶応会・チャイルドアイズ・桐杏学園などです。
ひとみ幼児教室・アンテナプレスクールなどカリスマ講師が学校長を勤めているような塾もあります。
これらは大手塾と内容的には同じく、総合クラスと志望校別クラスを開講し、メインのお教室として通う方もたくさんいらっしゃる塾です。
大手塾とダブルで通い、セカンドオピニオン的にお使いになる方も多いです。
大手塾ではどうしても大勢のお客様のうちの一人という扱いになりがちですので、より親身に見ていただけるということで小中規模塾を併用する方がたくさんいらっしゃいます。
特定の学校に強い場合があることも小中規模塾の特徴です。
その学校でもともと教えていた先生が開いた塾であるなどの特殊なパイプがあり、情報が多く入ってくるというような理由だと思われます。
出身者がその学校に多く合格して入学すれば、リアルタイムに情報が入ってくるというような事情もありそうです。
これらの総合塾とは別に、特定の科目を専門に扱う塾もあります。
体操専門・絵画工作専門・行動観察専門・ペーパー専門などです。
お受験体操専門のスタートライン、行動観察専門の学びの道などが有名です。
慶應幼稚舎のように体操と絵の配点が大きい小学校を志望する方は、大手塾の他にお受験体操教室とお受験絵画教室に通う方も多くいらっしゃいます。
我が家でも大手の他に絵画工作教室と行動観察教室に通っておりました。
1クラスの人数の多い大手塾よりも手厚く見ていただくことができますし、大手では皆さんの前で名指しで注意を頂けないところをズバリ指摘していただくことができました。
③個人のお教室
小規模教室との境目が微妙ではありますが、ここでは個人のお教室は先生がひとりで自宅で開いているような教室を指します。
大手塾の講師を経て独立した先生、私立小学校の元教師などがいらっしゃいますが、中には一般の母親が自分のお子さんを難関校に入れただけで、その気になって教室を開いてしまったというような危うい塾もあります。
珠玉混合、本当に良いお教室と詐欺のよう教室が乱立しているのが実情です。
慶應幼稚舎に毎年たくさんの合格者を出すようなお教室もあるようですが、そのようなお教室はご紹介がないと入ることはできず、インターネットで公式サイトなどを作っていないところがほとんどです。
例えばそこに偶然ご紹介で入ることができたとして、先生のいう通りに一生懸命に学習すれば合格できるのかと言えば、そういうものではないというのが私個人の印象です。
特殊なルートを持つハイソサエティーのご家庭同志のお付き合いでしかご紹介がない、つまり合格が半分決まっているような家庭しかそもそも入れないというのが実情のようです。そうなると一般家庭からみると伏魔殿のようなところで、恐ろしくすらあります。
幼稚舎に強い、雙葉に強い、青山や学習院に強い・・・とお噂は色々聞くかも知れませんが、そのお教室への紹介を得られない立場であるならば、気にしないことです。
かくいう我が家もそのような個人のお教室には全くお世話になりませんでしたが、超難関校への入学を果たしました。
いずれにせよ、私のこのノートから情報を少しでも得ようとする方には関係ないと思った方がいいです 笑。
しかし前述のような社交場としてのお教室ではなく、特定の教科を専門的に訓練してくださる個人の先生もいらっしゃいます。
絵画工作の先生とペーパーの先生の中には有名というか、実績の高い先生もいらっしゃいます。
純粋に子どもの実力を鍛える塾として開業してらっしゃいますので、公式サイトをお持ちの場合が多いです。
「小学校受験 絵画 教室」などで検索すると色々ヒットすると思います。
苦手科目がある方は通年で通えないとしても、夏期講習や志望校別特訓などのスポット利用も検討なさるとよろしいでしょう。
長くなったので続きは次回です。