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奇跡の足音

「終わっちゃう…」

キラキラ輝くプロジェクションマッピングを前に
涙が溢れた。


私がずっと見たかったケシキを
いっぱいいっぱい見せてもらった。

これは、私一人の力なんかじゃなく、
開催権利をポチッた瞬間から私に関わってくれた方々が、作り出してくれたセカイ。

人生で最大の感謝を伝えたい。



プペルバスの開催権利を手にしたのは約2年前。

その時は西野さんの光る絵本展はあったものの、
プペルバス自体は、存在していなかった。

クラウドファンディングの広告で『プペルバスを作りたい』のプロジェクトを見つけた時、
「あのキラキラしたセカイを全国どこへでも届けてくれる!?奈良にも!?」半信半疑ではあったものの、私の心はワクワクしかなかった。


『幸運の女神は前髪しかない』
そんな事を聞いたことがあった。

「今しかない!」
ただの主婦には大金だったけれど、主人に相談もなくポチッてしまった。
その時の指の震えは忘れられない。



そこから色々な事があった。

行政とのコラボも色々な理由から断念したし、
実行委員会が立ち上がったり、
人生で初めて協賛金をお願いして回ったり、

コロナの波が来たり。

人生で初めてのZoom会議をするようになったり、
1日開催権利を2日間に伸ばしたり、
ボランティアスタッフがチラシを配ってくれたり、
やりたい事が沢山出てきすぎちゃったり、
人生初のクラウドファンディングに挑戦したり、

コロナの波が激しくなったり。

イベント延期を独断で決めたり、
延期をスタッフの皆さんへ伝えたり、
協賛者様、来場希望者様へ急いでお知らせしたり、
イベント予定日にスタッフさん手分けして
お知らせだけの為に現地に立ってもらったり、
クラファンリターンを心を込めて発送したり、
延期日を交渉したり、
延期日までのスタッフさん、応援者様のモチベーションを上げ続けるには?を考えたり、

コロナの波がなかなか収まらなかったり。

プペルバスの本来の使い方を考え直したり、
実行委員、スタッフの気持ちを確認し合ったり、
新しいチラシを配りなおしたり。


いつでも私は、ハラハラしていて、
「リーダーとしてちゃんとしなきゃ、ちゃんとしなきゃ、ちゃんと…」
逃げたい、隠れたい気持ちでいっぱいだった。

けれど、私がいないと全てが進まないという事実。
それなのに「あさみんのやりたい事を優先しよう」と寄り添ってくれる人達があたたかく見守ってくれている事に何度も気付かされる時があって。

『周りにいるのは敵じゃない。味方だ。』

そう思えた事が私の生き方を、変えた。


そうしたら、奇跡の足音が聞こえてきた…!


クラファンが目標達成したり、
共感して協賛してくださる方が増えてきたり、
プペルの誕生日ハロウィンの日程をゲットしたり、エコール・マミ様での開催が2日間OKになったり、
スイカやハロウィンカボチャを育ててくださる方が見つかったり、

プペルバス製作者山口さんが香芝に住んでいたり、
バスの駐車場を貸してくださる方が見つかったり、
リハーサルとして一日バスをお借りできたり、
映画「えんとつ町のプペル」がハロウィンに合わせて復活したり、

キッチンカーが山梨から、愛媛主催者の方が前乗りで来てくださる事になったり、
バスの運転手がギリギリ見つかったり、
ドローン撮影がOKになったり、
プロジェクションマッピングの準備がギリギリセーフで間に合ったり。


当日の朝まで、ピンチ過ぎて笑っちゃったけど、
たくさんの奇跡のお陰で全てがギリギリセーフ。

開催中もたくさんの方々が来場してくださり、
「どうしよ、どうしよ💦」ばかりだったけど、
自ら考えて動いてくれる、最高のスタッフさんに
助けられ、私は、来場してくださった沢山の方へのご挨拶に時間を使う事ができた。



会場では、ラッピングされたバスとキッチンカーに
テンション上がってる子どもたちや、興奮気味にお喋りしながらバスから降りてくる親子、プペルバス公式LINEの登録のガチャガチャで盛り上がるおじいちゃんとお孫さん。

たくさんお待ち頂いて申し訳ない気持ちでいた長蛇の列の前では、こどもスタッフが自作の関西版「えんとつ町のプペル」ブルーノの紙芝居を披露してくれた。

ドキドキしていたプロジェクションマッピングも
エコール・マミの担当者様が「うまくいきましたね」と声を掛けてくださったり、電気の作業員さんが動画を撮ってくださっていたり、最後には来場者様からも拍手を頂き、大成功で終えることができた。



笑顔いっぱいのセカイ。

私が見たかったケシキ。


ボランティアでスタッフを申し出てくれたみんなが
全力で私の夢を叶えてくださった。


「2年の集大成やろ、行ってこい!」と言って家の事を全てしてくれていた主人や陰ながら応援してくれた娘たち、そして今まで私に関わってくれた全ての人がいなければ、このケシキは見る事は無かった。


人生最大の感謝を伝えたい。





そして、このケシキが人生で一回きりなんて
寂しすぎるので、きっとまた何かしたくなるんだろうなと思う…😏