冬のスターライン
伝統航海術では、星が水平線から昇る位置を使って、方角を見出すことができます。
次々と昇ってくる星の位置を記憶しておくことで、自分を中心とした大きな羅針盤を作り出すことができるのです。
星の配置を覚えやすくするために、ハワイの航海術では、夜空がいくつかセクションに分けられ、それぞれにハワイ語の名前が付けられています。
冬の間、明るく輝くのは、「ケ・カ・オ・マカリイ」と名付けられたスターライン。
「マカリイの水かき」という意味です。
マカリイは、星座のプレイアデス(すばる)。
空高く輝くマカリイの下には、オリオン座。
そしてそのオリオン座をすくい取るかのように、明るい星々が、大きな水かきの形となって水平線から昇ってきます。