キュロットさまとの会話 #3
わたし:キュロットさま、大変です!
キュロットさま:どうしたの叶ちゃん。
わたし:『桃太郎』の物語がぐっちゃぐちゃになりました。
キュロットさま:それは大変ね。
わたし:変な結末が降りてきたんですけど。なんで異世界人みんなプルグルなんですか! キュロットさまのせいですよね!? どうしてくれるんですか!?
キュロットさま:だって、プルグルの性能と強さを考えれば、そうなっていてもおかしくないじゃない。
もといた世界じゃ、もう全てを手に入れたんじゃないの?
わたし:そうですよね。じゃなきゃ、わざわざ異世界に転移してその世界を乗っ取ろうとかしないですよね。
キュロットさま:プルグルが主人公たちの世界に来たのは何年前のことだったかしら。
わたし:15年前ですが。
キュロットさま:15年前もあれば、もう侵略しきってるんじゃないの?
わたし:いいえ。プルグルはゆでガエルのそれのようにじんわりじんわり死滅させていくやり口なんで、15年ぽっちじゃ足りないと思います。
あ、でも、15年も経っていればそれなりに進んでいるかもですね。
キュロットさま:そうよね! それなら、人間に擬態するプルグルも少なくないでしょ。
わたし:そうなりますね。じゃあ、なんですか? この物語は全てプルグルが仕組んだ罠だったってことですか?
キュロットさま:てかそもそも、この物語は叶ちゃんが作ってるものじゃない。
わたし:メタいですけどそうですね。
キュロットさま:なら、この世界のことは叶ちゃんのさじ加減でなんでも好きにし放題なのよ?
わたし:メタすぎる……。てか、そんな展開、面白くもなんでもないんじゃ……。「適当すぎる」って、炎上するんじゃ……。
キュロットさま:そんなの、あなたの知ったことじゃないわ。いいじゃない。そんな世界線があっても。プルグルをうまく活用できれば、あなたの創造の幅が広がるんじゃない?
わたし:たしかにそうかも。……てか、わたし、なんて都合の良すぎる生物を発明してしまったんだろう……。
キュロットさま:言っておくけど、あなたが生きている世界だって、あたしが創っているんだからね!
わたし:もうわけがわからないや。
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