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デジタルに期待しすぎな私たちと、限界をぶち壊せ。

「いやいや、デジタルに期待しすぎですよ」

そんな風に思うことが時々、いや結構ある。私は株式会社デジリハというリハビリに活用できるソフトウェアを開発するスタートアップでマネージャー的なものをやっていて、日々お客さんだったり関係者の方々とお話をさせてもらうのがお仕事だ。

「いやいや、デジタルに期待しすぎですよ」

この仕事をすればするほど、現在のテクノロジー、私たちがつくっているコンテンツで出来ること・出来ないことを痛いほど実感させられる。この子にこんな刺激を届けたい、あの子がこうやって反応してくれるものがほしい、あれがこうだったら、ああだったら。○次元ポケットのようには、望んだものはすぐにはなかなか現れない。

そんな風に思うことの多い日々だけど、最近少しずつ光が見えてきてもいる。

「いやいや、デジタルに期待しすぎですよ」

そんな風に自信が持ち切れなかった私の背中を蹴飛ばすように、「デジリハ、めちゃくちゃサイコー!」そんな声を届けてくれるユーザーさんとの繋がりが増えてきた。まだまだ発展途上のサービスではあるけれど、色んな工夫や知恵をフル活用して、私たちが想定した以上の”価値”を創り出してくれる人達がいる。

あれ、私たちがやってきていることは間違っていないのかもしれない。もっと期待しても良いのかもしれない。こんなものじゃないのかもしれない。
小さいチームから始まったこのデジリハが、全国の仲間たちに支えられながら少しずつ大きく波紋を広げている音がする。

じゃあ、次の一歩はどこに出すべきか。

とはいえ、デジタルツールに実際出来ることって、まだまだ本当に少ない。導入にあたっての費用面の壁もあるし、いざ始めるってなったときにどこからどうやって手をつけていいのかもわかりづらいこともある。使ったからといって報酬につながらないのであれば、なかなか事業所が投資をするのにも気合がいる。良いものだって誰かが感じても、その根拠を示せなければ他の人を納得させることが出来なかったりする。その必要性が伝えられなかったりする。当事者である障害をもつ人々は自分の言葉で「これがいい」ということを言えない場合もあるから、余計に厄介だ。

そんな状況を、どうやったら打破できるんだろう。多分、イチ企業だけが騒いでいても不十分で、色んな立場の人達が1つになってムーブメントを作っていかないといけない。当事者と、支援者と、家族と制度と仕組みとヒト。色んなアプローチがあるはずだ。

「デジタルに期待!」そんなフェーズはとうに過ぎた。「いやいや、デジタルに期待しすぎですよ」そんな風に足踏みをしている時間もない。出来ないことは、ある。じゃあどうやってその限界値を超えよう。そんな話を、今度3/5にします。



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