幸せの定義
幸せの定義
卓越した無欲思想を持つことで幸せになれる。
7年前・・・・
「女とファックしたい。」「うまいごちそうが食べたい。」「良い家に住みたい」
夢をかなえたい。仕事ができるようになりたい。両津勘吉のように慕われたい。
コミュ力欲しい。
僕は欲まみれなくせに能力を持たざる低俗だった。いや低俗以下だった。
『この世の大多数は欲まみれの穢れた低俗な人種で溢れている。
即ちこのような欲を叶えることが出来ない人々は、苦しむ。最悪の場合は犯罪者となる』
尊師が残した言葉だ。当時の僕は若者だった。若さ故の可能性を信じていた。
ただただ漠然と。
僕は頭が悪く学校の成績も下から数えるほうがはやい。
だが漠然とした夢はあった。女とアナルファック、モテたい、スーパースターになりたい
それらは当然叶うことはない。だから苦しんだ。いつの日か僕は世の中を憎むようになった。
SNSを開くと嫌でも成功者を目にする。欲を叶えたごくわずかの成功者だ。
成功者の残す言葉。僕は大嫌いだ。夢の押し売りをするからだ。
僕もこうなりたいと、一筋の希望をもってしまう。
とある派遣会社に僕は就職した。
僕の尊師であるホシャカコウスケとの出会いだ。
ホシャカ尊師は当時32歳、僕は25歳
尊師は転職歴が多かった。
服装はボロボロ、ボロボロの皮膚、汚らしい容姿、落ち着きのない言動
僕らは同じ風を感じていた。
そしてすぐに仲良くなった。
僕と尊師はともに無能コンビとして社内で名を馳せていた。
「ホシャカ、村田(僕)は本当に使えない無能だなぁ」
いつも言われていて悔しかった。
仕事が出来る様になりたいと思うほど空回りしていた。
「また怒られましたね~村田さん」「ホシャカさんだって」
アハハハハハ怒らればかりいたけどいつだって近くにホシャカがいた。
僕らはいつだって苦楽を共にした。
続く