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毒親に生き血を抜かれる夜

仕事帰り
茶碗を洗っていたらいつもの着信は母

森林伐採企画第二弾に絶賛巻き込まれ中

木こりが実家に森林の伐採をさせてくれてと来たらしい

今は亡き父の兄、正確には父の実母の
実家があった屋敷跡周辺の森のことだ

父には兄がいるが父は戸籍上、長男で
実際にいた長男は生まれてすぐに父の母の生家の子として、養子縁組か何かをして別姓で育った伯父だった

今では、伯父の一人息子の名義で彼は埼玉県に家を新築してあと五年ほどで定年退職すると、先日、その森林伐採の許可をもらうため私が間に入ってやりとりするように親から頼まれて固定電話から携帯電話、そして、ラインをやりとりして数十年ぶりに声を聞いたのだった

その数日後、認知症初期の父を連れて、母は、ほんなら私は眼科に行くわ!と意気揚々と別行動
私に父をあてがって役場から法務局へと
2人旅!?が始まったのだった

第一弾は父名義の森林伐採の手続きにやはり私は両親の手となり足となり、耳となり、束のような書類に役場の人たちの手伝いを得ながら昨年終えたばかりで、第二弾の甥っ子名義の森林伐採もその時から頼まれてるから、また、お願いね!と言われていたのだった

 が、我が家は、次男の結婚式やらあれやこれやで気づけば半年近く経過したかもしれない

 役場の人でも3人がかりで一行ずつ、一枚ずつ、めちゃくちゃ時間をかけて慎重に会議をしながら、書き方も一字一句間違えないように教えてくれるのだけど、彼らも誰1人として1人では書けないシロモノらしいから
80代夫婦もアラカンの昔の事務員娘もわかるよしもない

※その手続きには、たくさんの書類と共に木こりが記入するところもことこまかく、何の木をどれくらいなんのために切るのか
切った後は、どうするのか?その森は、そのあとどうしたいのか?など森林の広さの単位も難しそうだけど、書き込む必要があるようだった

その先日の役場のあとは、法務局へ
それも第一弾のときと全く同じ段取りだから順調に終わったはずだった

父をそのまま実家に返してしばらくしたら
私の携帯に着信が母からあった

父、また、免許証を失くす

父が役場や法務局では、代行人ということで免許証をコピーされるシーンがそれぞれであったのだけど、

免許証がない

 という母の嘆きだった

 眼科から疲れ切って帰った母は、そのあと
役場や法務局へ電話をかけて父が立ち寄ったという森林までも父と探しに出かけたが見つからなかった

 私も車の中も探したり、眠れない思いで昨日の日曜日も真新しい雑巾で車内や車の室内も丁寧に掃除して、落ちてないかも確認したのに見つからなかった

 母は、警察署にも届け出たようだったが、まさかの今日の午前中、私がスーパーへ出向いて降りようとしたら助手席の足元のマットが奥の方にずれており、横に置いていた小物入れのカゴも思い切り、そこの足元に倒れてきていて目をやると、

 は? まさかの
父の偽物の黒皮の免許証がわざとらしく
こんにちは、と落ちていた
 

父はゴールドカード
 届け出た際には85歳ということもあり、もう返納したら今なら特典てんこもりだから、どうかと言われたらしく、父もかなりの落ち込みだったらしい

 昨日の日曜もいつもなら糸が切れた風船のように自由に軽トラで出かける父なのだけど、無免許のおかげで隣市のお気に入りの散髪屋からゴミステーションに粗大ゴミを父に指導されながら
軽トラを母が運転して、疲れたようだったのだけど、今度は午後からも草刈機の替刃がないから連れていけと言われ、指定先のスーパーは、遠いから疲れたというと、それなら近い方のホームセンターに歩いて行く!💢と父が母を脅したんだよ!が夜の着信であった

 免許返納したあともこんな日々の報告が私や母の心身を苦しめ続けるのだろうか

 とりあえず免許証は、出てきたけど
そう長く乗れるはずもない話だ

 明日は甲状腺がんのクリニックの定期受診だ!仕事帰りの茶碗洗いの時の母からの着信は森林伐採の書類を木こりさんのところも書き込み終えたから、あとは、あんたが父とその森林がある地域の公民館長へ許可をもらい役場に出すだけや!そして、明日の昼前に父のデーサービス先の施設での5者会議があるから、その時に書類も渡すからね!と言うものだった

 あ、忘れてた

 私は甲状腺クリニックに明日の早朝7時にでることで、頭の中がいっぱいで父の介護会議のことは、すっかり忘れていた

 クリニックから50キロ近く真反対方向のデーの施設まで1時間半のドライブ、きついけど

 母は、あっけらかんと、こういった
ほんなら今もう寝なさいー!
 早く寝たらいいやん!

 そんな
まだ7時半で洗濯機も回ってるわ!さっき仕事から帰ったばかりの私なのに、もう寝ればいいやんの、その一言は優しくも感じなくて毒親、その一言にしか私は思えなかった

 娘を殺す気か
やっと生きてるのに
仕事帰りのスマホにはオランダの長男から結婚式の前撮りのことで写真館と私も入れたグループラインに、肝が冷えそうな文言、、、

 私は娘でもあるけど来年の正月に突然
帰ってきて結婚式をする息子の母ちゃんなのだ

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