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家政婦が悟りを開いた訳(自己愛の人々との日々)

何年前だっただろうか?

子供たちも既にいなかったから
5年くらい前のことだろうか。

夫が単身赴任!(^_-)-☆
と言ってもサラリーマンではなく、自営の大工だ。片道百五十キロくらいなら通勤するのだけど、それ以上となると通勤圏外ということで現場の裏のアパートを借りて、一軒の家が出来上がるまで暮らしたことがある。

それでも週末だけ帰宅するという感じで月曜から土曜まで、アパートに暮らして・・の二ヶ月ほどだった。

 私にもようやく春が来ると、ママ友たちにも嬉しくたまらないとLINEで伝えてたりしたものだった。

 待望の単身赴任‼️プチ出張‼️

 しかし!ふたを開けてみたら私以上に嬉しくてたまらない人が、他にもいたのだった😂

 車で3分以内の距離にある私の実家のは母だ。

 母と夫は。いわゆる自己愛さんだ。
 
 自己愛パーソナリティ・・HSPが巻き込まれるタイプの不条理な難題を下さるタイプの人。

 自己愛さんに育てられると、自己愛さんと結婚してしまうこともあるらしい( 一一)

 母は、こうして私がたまに「フリーダム」を手に入れるたびに我が事のように嬉嬉して、私よりも嬉しくなるところがあった。。。(エピソードは数えきれない( 一一) また話がそれそうなので次の機会に書こう)

  私が仕事が終わる時間に職場のスマホにLINEが来るのだった。

「今夜のおかずは、豪華だよ。食べにおいでね」

 NOといえないHSPさんの私だ。

 結局、二ヶ月で私の体重は二キロ以上太ることになった。

 まだ甲状腺がん全摘もしてそんなに間もない時だったから、食べ物が喉もなかなか通らなかったし、だからすぐに満腹になっていたのに、母ときたらお盆か正月のようにお刺身をはじめ、たくさんのお皿が食べきれないと見ただけでわかるほど、並んでいた。

 職場から実家経由で豪華な夕飯を頂き、早く帰ってゆっくりしたいけど、もれなく母の身の上相談の相手をするのが一食いただいたお礼の儀式となってしまっていた( 一一)

 母の悩みは、決まって耳の聞こえが悪い父との日々のエピソード。自分がまるで地球で一番恵まれてない人のような悲劇のヒロインなのだ。だからとそうじゃなくて感謝しないと・・っていうと、逆切れして「私は誰よりも幸せや」も始まる。どっちやねん・・って思いながら今度は自慢話の始まり始まり。

 父の愚痴に合わせて私も夫との辛い日々のことも同じように愚痴ると、途端に不機嫌になって怒り狂い

「そんなん言ったら眠れなくなる。聞きたくない」

と言い出す母(-_-)zzz。

 私だって父の悪口は私には血がつながっているから聞きたくないのだけど、それが自己愛さんなんだと、昨年やっと気づいたけど・・。

 母は私のことを幼い頃から自分の母親だと思って、何から何まで話すのだ。耳には、もういっぱいタコができている。知らなくても良い話。娘にまだ話してはいけない話。それを聞かされたから道を誤って人生も踏み外したかもしれない話・・たくさんある。

 母の自慢話にも聞き飽きた。そんな話をずっとずっと幼い頃から聞かされてきたのに、ただの聞き役だけに徹しないと怒り狂うので石のように固まって聞いてあげる。またその話が始まったと思っても。たまには、父の姉妹の話や知らない近所の身内の話とか、本当にもう耳にはいっぱいタコができているから、そんな人知らないと口答えしたら、すごい剣幕で人格否定されるのだ。

 私は小学六年の夏に鹿児島に住み着いたのだけど、高校を卒業したら家を出て、社会人として暮らしていたので実家周辺の人たちの因果関係など知らないし、どんなに聞かされても顔も知らないのだけど知らないと、言っただけで「なんでよ」とバカにするのだ。

 母の社会と私の社会は違うのだけど・・

 それでも腰を上げて「片付けて帰るから」と食器を触ることなら、今度はさらに怖い母に化してしまう。

 「いやだ。私の思う通りに茶碗も洗いたいから、触らんといて。私が私のペースでするから、ほんならもう帰り」

 そういわれても農作業と父のどんくさくてはかどらなかった辛かった今日のエピソードで母も疲れてたって今言ってたやん。私の仕事は学童クラブでそんな体力を使う仕事ではないので、体力だけは余っていたのに、いつもそうやって食べ逃げを余儀なくされるのだった。

 結局、私はその時、高校時代のマックス近くまで太ったのだった。

 その二か月間の夫の留守で悟りをすっかり開いてしまった。

いわゆる 開眼 だ! (^^)/

それが今に至っているかもしれない。

 家事はまったく手伝ってくれなくても「これはダイエットのため」

「筋トレや」「食べてすぐ夫が片付けてくれたらまたそうなるよ」

 いろんなあの時の教訓の声が今も私を襲ってくる。

そのたびに私は心の声と話をする。

 「そうや。そうやで。運動不足だし、食べて座ってるだけだと牛になるから、元気がキレイでいられるために私は家のすべての家事を笑ってやっているんだから」

 家で食べたいものを食べたいだけしか作らない私だけど、今が幸せだとつくづく思うようになったのだ。

 だって一人だったら、作らないよ。めんどうだし、そんなに食欲もないから。。。。

 夫が肉体労働をしているので、毎日、豚肉→鶏肉→魚・・・と交代でメニューも考えるし、みそ汁まで作るのは(怖い、文句言う)夫がいるからだ。

 一人ならインスタントかチンするだけの冷凍食品にしてしまうだろう。

  ただ夫に期待したいのは、私ができない高いところの掃除や自分の食べたものや脱いだもの。ゴミ箱などくらいは、人間レベルの道徳心でもう少し頑張ってほしい・・・

 例えばゴミ箱には、書類が丸ごとゴミ箱の三倍の高さでゴソっと束で押し込んであったり・・。ジュースの缶は、外にいつまでも蓋がついたまま放置してあったり、開けたらカビが生えていたり・・そんなところは、直してほしい。切に願う日々である。

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