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気づきの勤務
今年度から早産で生まれ発達が遅れている子どもを初めて職場でも預かっている
学童時代を含めて14年ほど、この保育園に勤めてきたが一歳になっているのに座れないというお子さんは初めての預かりだと思う
今日は彼の担当だった
ほとんど彼は床に背中を付けて天井を向いて両足を持ち上げて玩具を手に取ったり、行きたいところには器用に頭と片方の足と片方の手を使って、助走をつけるようにしてそれらをブルブル震わせながら、体ごと寝返りをして移動をするのが彼の移動手段なのだ
彼より誕生日が遅い同学年の一歳にならない子でも、たとえ歩けなくても座ることができている一才児クラスだ
まだあまり争いが少ないので救われているが遊びの中やその最中に彼のことが目に入っていなくて踏まれてしまわないように時に盾になってかばったり、背もたれになって座らせてあげることで
新たな視界や発見や期待もできるのかと、座らせたりすると自らまた頭を使って横になって、いやなんだけど、のしぐさ💦
自分の行きたいところに行ける訳だから、外に面した廊下の柵から足を出して寝転ぶのが好きなようでどのクラスにいても彼は引き戸の外が見える柵のある出入り口へ片足を向こう側へ入れてご満悦
でも、お迎えの時間帯からの勤務の私が貴方の見張り役なの。
職員は、あっちに行ってほしい素振りや危ないんだけど、しっかり見てろよ!みたいなモードのオーラも感じてしまい対応に苦慮した
この子の意思でどうしても柵に来るし、抱くと下ろせと言うしね。と、猛アピールしたい私だ
特に5時過ぎの移動後のクラスには、2歳から5歳児までが勢揃いして、私と職員が一人での二人体制だ。
職員は他の教室や使ってない2階の各部屋の戸締りと迎えに来た保護者への対応などに追われている
今日は彼のクラスで担当を引き継いだだけに、かかりっきりで年長さんたちにもたちまち取り囲まれたり絵本を持参して、読んで!と言ってくるのだけど、丁重にお断りをした
朝早くからたくさん1歳児と混じって、各月の壁飾りや行事の作り物やクラスだより、先生たちは、本当にすごい!と旧学童保育クラスの楽ちんオバチャン先生は疲れてしまった
情緒面やアスペルガー症候群の子供達で支援センターにも通っている園児も多い中、少しずつ少しずつ成長できていく様子を目の当たりにしてきた
彼も小学生になるまでに立って歩いて、走ってしゃべって、いろんなことができるようになってくれたら良いなぁ。
それまでオバチャン先生は
ここで見守ることができるのかわからなくても祈る思いでどの保育士も我が子のような眼差しで熱く彼を見守ってくれていると思う