AIを利用した全く新しい『ヘッドハンティング』
2019/10/29 に放送された
NHKクローズアップ現代+ 人事・転職ここまで!? AIがあなたを点数化
今回の「クロ現プラス」のテーマの1つ。
それが、ヘッドハンティングです!
ヘッドハンティングも基本は、転職したい本人がサイトに登録し
情報交換をして動くのが王道。ようは、普通の転職活動と一緒です。
あとは、知り合いに直接 声をかける雇用などです。
***
少し私の話をしますと、
以前にいた会社の上司は、社長から直接声をかけられて
入社したと聞いていました。
入社の経緯は、出入りの業者さんとして会社に訪れて、
システム構築を全て担った腕を見込まれ、誘われたとの事。
おぉ...、ヘッドハンティングですね!と私が言ったら。
「いや、俺は平だったから、
社長には悪いけど『ボトムハンティング』だぜ!」
と笑いながら言っていました。
ちなみに、元上司さんは別会社では、課長クラス。平社員ではありません。
現在は、取締役まで出世しており、社長としては、
満足なヘッドハンティングだったと思います。
『これが現実的なヘッドハンティングのイメージかなと思います』
正直、ドラマのようなヘッドハンティングは、
あまり聞ききません(汗)
***
今回は、人事においてAI技術を積極的に活用している
LAPALS社さんの取り組みが、とても興味深かったです!
番組では、女性のITエンジニアの方への
ヘッドハンティングの話が出てきました。
最初、彼女は転職にそこまでは、乗り気ではありません。
しかし、いきなり来たハンティングメールを見て、
気が変わり、転職へ踏み切ります。
その際、かなりに細部にわたり、
企業と本人のマッチングが終わった状態で
スカウトメールが飛んできていました。
なぜ、このような事が可能かと言うと、
インターネット上に無数にあるSNSです。
ターゲットをしぼって、
AIがSNSデータを自動収集しています!
まず、Twitter、Facebook、ブログ等の文面で、転職の予兆を把握。
(転職しようかな~♬ みたいなつぶやきを見つける)
続いて、SNSに出ている情報で
簡易的な評価シートが作成され点数化。
ITエンジニアで、例を挙げると...。
・ビジネス力(SNSの表に出ている情報を分析)
・影響力 (SNSで発信した時の他者の反応)
・技術力 (習得プログラム言語、セミナーへ参加など)
などを分類し、点数化します。
AIが人材を見つけたら、
クライアント企業にマッチしそうな人を紹介。
その後は、企業と個人とのやり取りになります。
ただし、いきなりヘッドハンティングメール来たら誰でも警戒しますよね?
女性も1回目は怪しんで、メールを無視したそうです(笑)
企業側は、情報を全て明かして、なぜ、あなたを見つけたのかを説明。
そして、再度、熱のこもったメールを送ります。
私(企業)とあなた(エンジニア)が、とてもマッチしてるので、
一度、社内を見学に来ませんか?と。
これを見て、女性エンジニアの方は
会社訪問し、最終的に転職へ踏み切りました。
誰とも面識のない会社で、ヘッドハンティング成功です!
このAIを開発した会社の社長さん曰く
「個人が『天職』を得るというところに、ちゃんと機能していない」
との事。そこで、SNS上で転職したいけれど踏ん切りがつかない方、
『潜在的な転職者』の掘り起こしをAIが手助けしているようです。
話だけ聞くと、自動でデータ収集するため、怖い気がしますが、
noteでも『仕事依頼』というページを作れまして、
仕事が欲しいエンジニアの方なども大勢います。
この会社の目的は、
『企業とエンジニアの架け橋。天職のススメ』
と感じました。
このためにAIを使っているだけなので、
積極的に仕事について、情報発信をしている人を探して、
チェックしてもらえるのは、アリかなと思いました。
ヘッドハンティングされた女性の方は、
採用した会社も、本人も業務がマッチングしていたため、
とても満足そうでした。
このケースは、「本人」も「会社」も「社会的」にもうまく行き、
ミスマッチが少ない『三方良し』の関係
理想的なヘッドハンティングだと思います!
ただ、情報を収集する際に法的な問題にぶち当たります。
こちらの企業は、弁護士さんとつねにやりとりをし、
『社会倫理を壊さないように配慮』しています。
日本地図を作っている会社さんもそうなのですが、
『あくまで表に出ている情報のみを収集』し、
幸せな転職に役立てているとの事です。
私は番組を見て、
今までの『ヘッドハンティング』のイメージがだいぶ変わりました!
今の所、ITエンジニアのみのようですが、
いずれは他の職種も増えて行きそうな気配です。
番組の最後に、司会の武田アナウンサーも話されていましたが、
あくまで『人間主体のデータ活用』が望ましいです。
現在、問題になっている「マイクロ差別」に繋がるAI活用ではなく、
『社員の幸福度につながるAI利用する』というビジョンを持って
活用していくことが大事ですよね。
人の暖かみのある社会に貢献するAIの発展に、今後も期待大です!