夜渡り

ねぇ わかっているかい?
僕たちは今、夜を渡っているんだよ?

それこそ、いくつもの夜を

暗くて明かりが少ない
それはそれは見事な夜だった

僕たちは、その夜を越える為に電車に乗り込んだ

電車は出発すると、ぐんぐん進んで
あっという間に夜を一つ越えた

一度か お店の明かりで視界が明るくなったものの
また電車の下には夜が来た

今度の夜は長く
まるで長い長い川の様だった

誰かがいった
夜と川はとても良く似ている

頭をよぎった。

長い長い旅路
夜は何度も来る

でも越えれない夜はきっと無いのだ

ここはあなたの心の中

辛いときは思い出して
夜を一つ越えた時のことを

夜がどんなに深くても
夜は乗り越えれる

夜を越えて
青空の下で
僕たちも笑い合えたらね

思って
僕は涙を一粒、流した

夜は、それで去りはしないけど
時折すごい激しさで来るけど
僕はあの夜を越えれた

それってきっと、これからの一生でも
一等すごいことで
ずっと夜に光続けるよ

そうだと、いいな

end

読んで下さった方が自然にサポートしてみたい、と思ってもらえる様な文を日々書いていきたいです。頂いたものは彼方が日々生きるのに有り難く使わせてもらいます。