見出し画像

【3】手持ちのカードをすべて失っても、続けたければ自分でまた用意するしかない秋。

※これは2018年9月15日(宇宙の情報が、もはやすっかり遠い日々・・)に書いたものです。
この『note』へと辿り着くまでの流れ(ひとまず2018年を迎えてからの私の心の記録)を「コラム」として【全3回】でお届けしています。


*  *  *


8月末、文芸社×毎日新聞 『人生十人十色大賞』の結果が発表された。
入賞作のタイトルと講評を読んだら、私が受賞するわけないよ・・と素直に(?)思えた。
・・なんだ、まるで自費出版じゃないか。
・・そうだよ、ここは自費出版の会社なんだよ。
やっぱり私は間違った場所で間違った期待を抱いていたのだろうか?
だけど、新聞社とのコラボ企画というのも、書籍化&全国発売というのも、本当に魅力的だった。

そうして8月が終わり、それでもモヤモヤと諦めがつかなくて
うだうだとホームページを覗いていたら『出版費用0円キャンペーン』というのを見つけた。
翌日の9月10日が応募の締め切りだった。
9月10日、乙女座(それは私のMCのある場所)での新月・・。
(※MCというのは占星術用語で、社会での自分の役割り・・すなわち「天職」のようなものを示す場所とされているもの。そして新月は「スタート」にぴったりのタイミング! というわけで、なんだって“きっかけ”にして流れに乗っかっていきたい私としては、なかなか無視できないタイミングなのであった・・)
その日の夜は何も考えないようにして過ごし、なのに10日の夕方になったら慌てて応募していた。
「この可能性を手放したくない」
「この作品を、私自身を、諦めてしまいたくなんかない!」


電話が鳴ったのは昨日。
「03」からはじまる番号だったので出てみたら、文芸社からだった。
ドキドキしたのも束の間、内容は「人生十人十色大賞のほうにも応募していただいた作品ということで、申し訳ないのですが、こちらのキャンペーンからは対象外になってしまうんです。別の作品なら問題ないんですが・・」というものだった。
コメント欄にその旨を(それでも「諦めきれない」と)記しておいたので、原稿受付の担当者から彼のところに連絡が入り、わざわざ電話をかけてきてくれたらしい。
そんなの「ハイ、対象外」とあっさり無視されそうなものなのに、なんて誠実な対応なんだ・・としみじみしそうになったが、そりゃそうだよね、こんな諦めの悪いやつ、一番の「お客様候補」だよね・・。でも申し訳ないけど私、自費出版するような金は持ってないんです。だから諦めきれずに、こうして『本』にしてくれるところを探しては応募し続けてるんです・・と、がっかりする気持ちを通り越し、なんだか気恥ずかしいくらいだったのは、彼の声や話し方が本当に誠実な感じだったからだろう。

「それだけ想い入れのある作品ということですよね・・。自費出版のほうは考えていらっしゃいませんか?」
「前にほかのところで話を聞いたことがあって、金額を聞いて、やっぱり今の自分には現実的に無理だなって・・」
「そうだったんですね・・」
本当なら、いろいろ相談に乗ってほしい。原稿を読んで、感想を教えてほしい。
だけどそれは“自費出版を考えている人”へのサービスだから・・、わざわざ連絡してきてくれたことへの感謝を述べ、電話を切った。


こうして私の手持ちのカードは、すべて消えてしまった。
「もしかしたら・・」「まだチャンスがあるかも・・」という可能性。それはまさに「希望」そのもので、その光が感じられるのと感じられないのとでは、こうも心の在りようは違うものか・・と、また思い知る。無表情のまま溜息を吐き、泣きたい気分になってももう、涙は出ない。そうして洗い物の続きに取りかかる。
――手を動かせ、手を動かせ、手を動かせ。
どこかに作品を応募して、その結果が出るまでの“待ち”の時間は、自分の「未来」と繋がっているような、そんな気分で過ごしていられる。今はゼロでも、もうすぐ道は拓けるかもしれない・・そんな希望を胸に、夢を広げて、信じて、それまでにしっかりと準備だ、準備・・とまっすぐに前を向いて。
だけど、そうして“待って”いるようじゃダメなのだ。
期待は捨てて、希望だけをぽーーーんと星みたいに掲げて、全力で日々を、とにかく「今」を。
何かを“待つ”ことなく、もっともっとひたすらに、書いて書いて書きまくれ!!!
そうじゃなきゃ、『本物』ではないのだろう?
あなたは『本物』?? 私のこの想いは・・???

このまま、叶えられないままの人生は死だ。
それがわかっているのに、どうすることもできない。できていないままだ。
こうして何もはじめられずに死んでいくのか? 死んだまま生きるのか??

出会いがほしい。
「誰か、私を見つけて」なんて、ありきたりな言葉だな。でも本音。

どうすればいいのだろう?
何をすればいいのだろう?

それでも、ただがむしゃらに、書いて書いて書きまくれ??
叶うとか、叶わなきゃ死だとか言ってないで、全部の時間を注げ、捧げろ???

そうして生きてきたつもりだけど、まだまだ全然足りないのだろうな・・。
ここでこうして愚痴ってることがもう、立ち止まってしまっていることがもう、「違う」ということ――?


それでも。
やっぱり諦めたくない。諦めてしまいたくなんかないから。
考えろ、考えろ、考えろ。そして行動せよ! 現実を動かせ!!
この人生を、信じているのだろう??? だったら自分でやるしかない。やり遂げるしかない。
“しかない”と思っている限りは、全力を尽くせ!!!




“はじめまして”のnoteに綴っていたのは「消えない灯火と初夏の風が、私の持ち味、使える魔法のはずだから」という言葉だった。なんだ……私、ちゃんとわかっていたんじゃないか。ここからは完成した『本』を手に、約束の仲間たちに出会いに行きます♪ この地球で、素敵なこと。そして《循環》☆