勝率を上げるVS(ヴァンキッシュ・ソウル)解説
《1.はじめに》
今回の記事は【VS(ヴァンキッシュ・ソウル)】になります。
デッキビルドパック・ワイルドサイバーズにて収録された新規テーマであり、発売当初から大会で結果を残し注目を浴びているテーマになります。しかし、この記事を書き始めた時点(2023年3月)では構築も定まっておらず、大会で結果を残している構築を見てもユーザーによって多種多様となっています。
そんな中で私なりにVS(ヴァンキッシュ・ソウル)を考えてみて、パラレルエクシードを採用した型を使用して、日本選手権の予選を優勝することができました。
今回の記事を書こうと思ったのは以下のきっかけです。
①予想以上にパラレルエクシードを採用したVSの反響が大きかったこと。
②VSに対する知識がまだ浅い人も多い為、noteなどにまとめて知識を共有してほしいという要望があったこと。
無料部分では、
・採用に至った各カードの役割(メイン、エクストラ)
有料部分では、
・採用に至った各カードの役割(サイド)
・不採用に至ったカード
・基本的な展開
・小技
・4月以降環境にくると思われるデッキに対しての立ち回り
・今後の構築の余地について
を書いていこうと思っています。
《2. 採用に至った各カードの役割について》
まず最初に私が日本選手権の予選会にて使用した構築になります。
《2-1. モンスター》
●VS ラゼン
VSの最強カードと言っても過言ではないカードでキーカードになります。初手で欲しいカードであり、もちろん3枚採用しています。
【①のサーチ効果について】
言わずとも強力で、ヘヴィボーガーやマッドラヴなどの展開の為のパーツをサーチするだけではなく、ラゼンの②の効果のようにVSの共通効果である指定属性のモンスターカードを見せて発動する効果を使う為のコスト確保をすることができます。
【②の炎を見せて発動する効果について】
破壊耐性付与効果であり、例えばサンダーボルト等を受けた際にラゼンを残すことができます。マッドラヴでサーチできるVSの妨害魔法・罠に関してはフィールドのVSを対象に取ることで発動できるので、ラゼンが残るだけでも後ろの妨害を生かすことができます。
【②の炎・闇を見せて発動する効果について】
この縦列破壊効果もゲームメイクする為には、かなり重要な役割を担う効果になります。闘神の虚像などで相手ターンにssすることでラゼンが妨害になったり、自ターンに召喚等してメタモンスター等を除去していく役割も担っています。"縦列"ということがとても重要で、VSを使う側としても使われる側としても意識した方が良いのは、メインモンスターゾーンに既にモンスターが置かれている箇所については勿論ラゼンは置けない為、その列はラゼンでは妨害できないことを頭に入れながらプレイしましょう。
●VS Dr.マッドラヴ
VSの展開補助や妨害となる魔法・罠をサーチしてくれるモンスターです。闇属性というのもかなり良い点で、ヘヴィボーガーとの兼ね合いが最高にマッチしてるカードになります。こちらも3枚採用しています。
【①のサーチ効果について】
上記でも述べましたが、VSの展開補助や妨害となる魔法・罠をサーチできます。私の構築だと下記の三種類のどれかにアクセスできるのですが、各魔法・罠の役割につきましては後述します。
・VS 螺旋流辻風
・VS コンティニュー
・VS トリニティ・バースト
【②の闇を見せて発動する効果】
攻撃力だけでなく守備力も下げれるのがナイスな効果です。例えばですが、ピュアリィ相手で最強ノアールなら仕方ないですが、普通のノアールでデリシャスメモリーを入れられても守備3400までならばマッドラヴで3400⇨2900に下げつつ、ヴァリウスが打点3000あるので上から殴り殺すとかもできます。その他も打点的な意味で応用を効かすことができる効果です。ダメステも使えるので意識しましょう。
【②の闇・地を見せて発動する効果】
上手く使えば妨害や除去にもなるこの効果なのですが、気をつけなくてはいけないことがあります。それは"フィールドの"ということです。相手モンスターだけではなく自分のモンスターも参照します。その為、相手ではなく自分フィールドのモンスターが一番守備力が低い場合、そのモンスターが戻ることになるので注意が必要です。ちなみに一番低い守備力のモンスターが複数いる場合は、選んで1体だけ戻せます。妨害や除去以外に使うのは稀なパターンではありますが、自分のモンスターも戻せることから、ラゼンがフィールドにいて手札に戻したいような場合とかにも使えると思います。
●VS パンテラ
特に目立ったアドは取れないモンスターの為、構築者によって採用枚数がバラけるカード。今回の構築ではパラレルエクシードを採用しており、その兼ね合いで下級VSモンスターを引いている時の方が火力が高いと感じている為、3枚採用しています。
【①の特殊召喚効果について】
召喚権を使わずに闘神の虚像を立てたり、他のVS下級モンスターと合わせてランク4 or リンク2の選択肢を作ることができます。例えばですが、パンテラss⇨マッドラヴnsでVSコンティニューサーチ⇨ビュートssビュート効果⇨ビュートで攻撃してアーゼウス⇨VSコンティニューでVSにアクセスというような流れもできます。
【②の地を見せて発動する効果】
戦闘破壊耐性付与であり、今の環境だとこの効果で耐えるというパターンは稀なパターンだとは思うのですが、場合によっては延命として使用できる効果なので頭に入れておくと良いです。
【②の地・炎を見せて発動する効果】
縦列の魔法罠破壊効果。この効果が強くて召喚権を使わずに相手の伏せカードを破壊していけたり、フリチェで打てる効果の為、永続系の魔法罠の起動効果に対してチェーンで打つことができるのもとても良い点です。例えばですが、闘神の虚像等で上手く出しながら、クシャトリラ・バースやピュアリィ・マイフレンド等をケアしたりできるのは今環境だと強みになると思っています。気をつけるべきことはラゼンの縦列モンスター破壊効果と同様で"縦列"ということです。ラゼン同様で既にメインモンスターゾーンにモンスターが置かれている箇所には置けないので、その列の魔法罠は妨害できないということは使う側も使われる側も意識した方が良いと思います。
●VS 龍帝ヴァリウス
VSモンスターの最後の砦であり、VSモンスターの最大打点を持つモンスターです。戦況を覆す場合にとても役に立つモンスターではあるのですが、ラゼンでサーチできるのと特にデッキの回転率をあげるような効果はついていない為、採用枚数は2枚としています。
【①の手札から特殊召喚効果について】
自分ターンだけではなく、相手ターンにも特殊召喚できるということが優秀なのと、対象に取ったモンスターを手札に戻すというのもかなり優秀です。注意点は②の効果と違い、発動のタイミングがメインフェイズで縛られていることです。VSモンスター効果に対して、無限泡影などの対象を取る効果に受けた時、回避策としてこの効果を使用する場合もあるとは思いますが、メインフェイズ中しか使えないので注意しましょう。
【②の地を見せて発動する効果】
②のもう一つの効果の方が強いと思われがちですが、この効果もかなり優秀です。こちらの耐性付与効果ですが、もちろんフリチェで打てる効果なのでうまく合わせることができるのも強みです。ノアールの類似効果の耐性付与効果もかなり面倒と思われているのに、ヴァリウスの効果が弱いわけがないと考えてます。
【②の地・炎・闇を見せて発動する効果】
対象を取らない破壊効果であり、言わずとも決まれば強いです。ただし、効果の強さに比例して地・炎・闇属性の三種類を見せなくてはいけないという条件があるので、ラゼンなどで上手く手札管理をしていく必要あります。アストラムなどの対象取る効果を受けないモンスターに対しても有効です。
●VS ヘヴィ・ボーガー
自分・相手ターン問わずにドローする効果が強力なカードです。VSの先行展開の要になるカードと思っている為、採用枚数は3枚としています。
【①の手札から特殊召喚効果について】
前述のVS 龍帝ヴァリウスと同じ効果になります。注意点も全く同じなので、ヴァリウスの方の説明を参照してください。
【②の闇を見せて発動する効果】
単純なドロー効果であり、この効果を使用して手札誘発を引きに行ったり、手札の色を増やして行ったりします。手札にもよりますが、先行はボーガーを立てて、自分と相手ターンにドローしにいくことを意識していました。ドローのタイミングが縛られていないことがとても良い点で、相手ターンのドローフェイズでドロー効果を使用することで、ドロールのケアになります。ドロールをケアすることで、相手ターンのメインフェイズ中に闘神の虚像でラゼン等を出してもサーチ効果を通すことができます。
【②の地・炎を見せて発動する効果】
ドローする効果の方を主に使っていく為、こちらの効果を使う場面はかなり限られるとは思うのですが、キルラインに持っていく場合にバーン効果があることを意識した方が良いです。ボーガーがいることで、相手のライフが3000以下なら自分ターン相手ターンにバーンダメージで倒すことも可能です。
●VS プルトンHG
条件はありますが、相手ターンに任意のタイミングで特殊召喚できるモンスターです。しかし、このカードの重要な役割は"ラゼンでサーチできる炎属性のモンスター"ということで今回1枚だけ採用しています。ラゼンの②の効果が炎属性のカードをコストとして見せる効果の為、ラゼンを強く使う為にも、ラゼンでサーチできる炎属性のカードは必要と考え採用しました。
【①の特殊召喚効果について】
プルトン採用の主目的は前述した通りなのですが、こちらの特殊召喚効果は他の上級VSとは出し方が異なる為、場合によっては相手のバトルフェイズに出して壁にしたり、エンドフェイズに出して、こちらのターンで追撃に使うことも可能です。
【②の炎を見せて発動する効果】
守備力を3000上げる効果になります。壁として相手のバトルフェイズ中に出した場合など、状況によっては使えると思います。ダメステも使用可能なので意識しましょう。
【②の闇・地を見せて発動する効果】
攻撃力を3000上げる効果になります。こちらは単純に打点3000での追撃にも使えるので相手ターンのエンドフェイズなどに出して、返しのターンの攻め手で使うのもありでしょう。こちらもダメステ使用可能なので意識しましょう。
●増殖するG
現代遊戯王の最大抑止力とも思われるカードです。あまりに有名なカード故、私自身語ることは特にないですが、使われると大体頭抱えます。採用枚数は文句なしの3枚としています。地属性なので、VSの地属性を見せて発動する効果を使用する際にも噛み合いがあります。
●灰流うらら
このカードもあまりに有名なカードすぎる為、私自身あまり語ることはないのですが、前述の増殖するGを止めることだけではなく、現環境デッキのどのデッキに対しても打ちどころが多いカードなので採用しています。炎属性であることもかなり優秀で、Stake Your Soul!やVSの炎属性を見せて発動する効果などとも噛み合いがある為、3枚採用しています。
●D.D.クロウ
環境デッキであるピュアリィやティアラメンツと言ったような墓地のカードを使用するデッキに対して強く打てるカードです。闇属性という点もかなり優秀で、こちらもStake Your Soul!との噛み合いや、ヘヴィ・ボーガーの1ドロー効果を使う際のコストとして見せれるのも良い点です。その為、今回は3枚採用しました。しかし、クシャトリラなど、このカードがあまり有効ではないデッキもあり、今後の環境の変化次第では採用枚数の調整をすべきカードだと思っています。
●ドロール&ロックバード
現環境だとデッキからサーチしたりドローするカードが多い為、大体どのデッキに対しても強く打てるカードです。ただし、デッキからカードを加えられなくなるのは相手だけでなく自分もですので、増殖するGやラゼンのサーチなどは上手く考えながらプレイしましょう。風属性ということで、Stake Your Soul!やVSモンスター効果発動時のコストとしては噛み合いがないのですが、今回採用しているスモールワールドとの噛み合いがあります。スモールワールドから、ドロール⇨うらら⇨ラゼンや、ドロール⇨クロウ⇨マッドラヴなどのサーチを行うことができます。属性はVSで見せれる闇・炎・地のモンスターなら尚良しくらいで、基本的には足らない属性はラゼンでカバーすれば良いと考えています。その為、"モンスター"であることが重要であり、スモールワールドからのアクセスに使えたり、各々の役割がしっかりしていれば問題ないと考えています。環境的にも強く打てると考え、今回ドロールを2枚採用しました。
●怒炎壊獣ドゴラン
ピュアリィのノアールなどのメタモンスターを除去する場合に使えるモンスターです。属性も炎属性であり、Stake Your Soul!やVSモンスターの効果発動コストとしても噛み合いがあります。似たようなカードに倶利伽羅天童というモンスターがいますが、何故、倶利伽羅天童ではなくドゴランにしたかというと、スモールワールドとの噛み合いを意識したからです。ドゴランを1枚入れておくだけで、うらら⇨ドゴラン⇨ラゼン、プルトン⇨ドゴラン⇨ラゼンのような変換ができるのですが、倶利伽羅天童だと守備力が1500であり、ラゼンと属性・守備力が被ってしまう為、そのような変換を行うことができません。その為、今回はドゴランを倶利伽羅天童より優先しており1枚採用しております。
●パラレルエクシード
今回、採用してみて反響が大きかった一枚になります。パラレルエクシードですが、1枚でリンクモンスターを出せるVSモンスター達との噛み合いがかなり良く採用しました。展開については有料部分に記載していきたいと思うのですが、パラレルエクシードを入れるだけで、ランク4やリンク2〜4の展開につながります。ヒートソウルを出して、ヘヴィ・ボーガーと合わせて自分相手ターンで合計4枚ドローしたり、手札が弱い時もヒートソウルで1ドロー+アストラムみたいな動きもできたりと動きの幅を広げてくれる1枚だと思っています。
Gに弱くなるだろうという意見もあったのですが、Gの回避策などもあり、むしろ誘発の当て所を見せることで相手に損をさせる可能性もあるカードです。回避策等も有料部分に記載しようと思います。
また、風属性ではありますが、スモールワールドとの噛み合いが有り、パラレルエクシード⇨マッドラヴ⇨ラゼンorパンテラorヘヴィ・ボーガー、パラレルエクシード⇨ドゴラン⇨ヴァリウス、パラレルエクシード⇨ヴァリウス⇨ラゼンorヘヴィ・ボーガーorパンテラなどに変換もできます。展開の補助、事故率の軽減などを含めても個人的な評価は高く、今回3枚採用しました。
《2-2. 魔法》
●Stake Your Soul!
VSモンスターを見せて発動ではなく、モンスターを見せて発動という縛りが緩いカード。このカードとの噛み合いも兼ねて、炎属性のカードを増やしたいと考えてる人も多々いると思われ、人によっては倶利伽羅天童などを採用しているユーザーも見受けられます。マッドラヴでサーチできたら尚更強いカードではありましたが、VS名称ではないのでサーチできないのが難点です。初動になったり、返し札になったりもするので、3枚採用しています。手札がラゼン+Stake Your Soul!で手札に闇がない時は、ラゼン召喚⇨ヘヴィ・ボーガーサーチ⇨Stake Your Soul!を使用してマッドラヴを呼んでます。
●スモール・ワールド
VSデッキが使う最強サーチカード。個人的にこのカードとの兼ね合いを考えてメインのモンスター(ドゴラン等)を採用しました。ラゼンへのアクセスだけではなく、その他のカードへの変換も可能とする最強カードです。ラゼンなどの展開札に変換するのは勿論、浮いてしまったモンスターカードを手札誘発に変換する事なども可能とします。このカードを使用するだけだと単純に1枚アド損しているように思えますが、VS自体がアドを稼ぎやすいテーマである為、失った1アド分を簡単に回収できるので問題ないと考えています。
下記、サーチ例ですが、
パンテラ⇨マッドラヴ⇨ラゼン
ヴァリウス⇨パンテラ⇨ラゼン
ドロール⇨うらら⇨ラゼン
パンテラ⇨ヴァリウス⇨増殖するG
のように多様なサーチ先の選択が取れます。
最強サーチカードであると考えている為、今回3枚採用しています。
●増援
初動となるラゼンをサーチできるカード。今回使用したデッキではサーチ先はラゼンしかいないのですが、VSというテーマ自体がラゼンを引けているか引けていないかで火力や安定感が変わってくるテーマですので、採用しています。
●VS 螺旋流辻風
マッドラヴからサーチできる妨害札。速攻魔法なのもかなり良いのと、クシャトリラやピュアリィ相手に有効を取れる妨害になります。場にVSモンスターがいないと発動できないのですが、裏側守備にする効果は対象取らない効果であり、フィールドのVSモンスターの数まで選んで裏側にできるので、闘神の虚像の効果でチェーンしてフィールドVSを増やしたりして裏側にできる数を増やすこともできます。ティアラメンツのように融合を扱うテーマ以外には裏側守備にすることが強く使える為、採用しています。マッドラヴでサーチできるのと、展開のサポートを行うような札ではない為、1枚だけ採用しています。
●VS コンティニュー
何故このカードを採用しているのかと質問も多かったカードになります。VSコンティニューを1枚採用しておくだけで、ラゼン1枚からランク4 or リンク2の選択肢を取れるからです。展開については有料部分に記載しようと思いますが、今の環境だとバグースカなどのランク4が有効に感じるのと、返し札としてもトロイメアやビュートなどで場を解決していく選択肢も取れるようになるからです。速攻魔法というのもかなり良く相手ターンにも使用できる為、墓地のラゼンなどを特殊召喚して妨害として使用できたり、闘神の虚像の手札から特殊召喚効果を使いたい為に、墓地からVSを手札に加える効果が使えないという場合に、VSコンティニューから手札に加えることができるのも強みです。こちらのカードもマッドラヴからサーチができる為、今回1枚だけ採用しています。
《2-3. 罠》
●VS トリニティ・バースト
マッドラヴからサーチできる妨害罠。前述のVS螺旋流辻風と場合によって使い分けています。クシャトリラみたいな手札に戻しても再度出てくるようなカードたちにはVS螺旋流辻風の方が強く打てるのですが、このカードは対象とったVS及び手札から特殊召喚したVSの正面のフィールドのカード全てを戻すことができるカードです。その為、モンスターだけではなく後ろのカードに触れることができるのも強いポイントです。しかし、VSモンスターがいない列 or 置けない列については戻すことができない為、パラレルエクシードの展開などを行う時は、VSトリニティ・バーストよりVS螺旋流辻風を優先して持ってくるようにしています。場合に応じてVS螺旋流辻風と使い分ける為、こちらも1枚の採用としています。
《2-4. エクストラ》
●闘神の虚像
VSから出せる最強のリンクモンスター。リンクの向き先が下になっているのもかなり良いカードでトロイメアやセキュリティドラゴンとの噛み合いもあります。本当は3枚採用しても良いスペックではありますが、今回エクストラの枠的な関係もあり、2枚の採用としています。一応、今のところ3枚目が欲しくなった時はないのですが、もっと対人を積むことにより必要な場面が出てくるかもしれないと感じています。
【①の攻撃対象にならない効果について】
この効果はオマケのような効果に見えて、実際のところ対面する側としては凄く厄介な効果にになります。闘神の虚像がいることでVSの強い動きが生まれてくるので、早めに処理をしたいところではありますが、VSが並んでいる時に戦闘で破壊することは厳しい為、嫌でも何かしらの効果で闘神の虚像を消しに行かなくてはいけなくなるからです。意外と忘れがちな効果ではあるのですが、この効果は頭に入れておいた方が良いです。
【②の手札からVSモンスターを特殊召喚する効果について】
②の効果ですが、自ターンに発動できるだけでも強いのですが、相手ターンにも発動できるという強みがあります。メインフェイズにしか使えないので、相手ターンのスタンバイフェイズなどに無限泡影などを受けてしまうとそのターン使えなくなってしまいますが、基本的にメインフェイズであれば好きなタイミングで使用できる為、展開だけでなく手札誘発ケアなどにも使えます。ラゼンからマッドラヴをサーチして、マッドラヴを闘神の虚像で特殊召喚することで妨害を構えることもできます。
【②の墓地からVSモンスターを手札に加える効果】
前述の通り相手ターンも発動できるという強みがあります。Stake Your Soul!などを使うことにより、闘神の虚像で無理に特殊召喚効果を使わずに、こちらの効果を優先することもできます。例えば、手札ラゼン+Stake Your Soul!のようなパターン。ラゼン召喚⇨ヘヴィ・ボーガーサーチ⇨Stake Your Soul!発動でマッドラヴ特殊召喚、任意の魔法罠サーチ⇨ラゼンで闘神の虚像リンク召喚⇨ヘヴィボーガーをマッドラヴ対象にして特殊召喚⇨闘神の虚像の効果で墓地のラゼンを手札に加えることができます。相手ターンにも使えるので、属性を揃えたい時に、墓地のVSを拾って揃える選択肢が取れたりもします。
●セキュリティ・ドラゴン
闘神の虚像と噛み合いが良く、相互リンクになれるので破壊体制を持つモンスターや墓地に送りたくないモンスターの除去に便利な為、採用しています。ラゼン1枚から闘神の虚像とセキュリティ・ドラゴンを出すことができます。類似のカードとして、トロイメア・ユニコーンも採用していますが、トロイメア・ユニコーンは魔法罠にも触れますが、手札コストが重い為、前盤面の処理としてはセキュリティ・ドラゴンの方が手軽に使えると考え、使い分けできるようにどちらも採用しています。
●転生炎獣アルミラージ
手札誘発を召喚して、アルミラージをリンク召喚するのですが、主に手札があまり強くなく、手札誘発+パラレルエクシードみたいな時に動けるようにしてくれます。有料部分に記載しようと思いますが、アルミラージにしてパラレルエクシードを出すことで、ヒートソウルによるドローやアストラムのようなメタモンスターを立てるなどの展開をすることができます。
●トロイメア・ケルベロス
セキュリティ・ドラゴンもそうでしたが、闘神の虚像と噛み合いが良く相互リンクできるモンスターです。相互リンクできる為、相手のモンスターを破壊しつつ、不要な手札を1ドローに変えていくことができます。こちらもラゼン1枚から闘神の虚像+トロイメア・ケルベロスができます。
●トロイメア・フェニックス
こちらも闘神の虚像と噛み合いが良く相互リンクできるモンスターです。ケルベロスとは対照的に、魔法罠など後ろのカードを破壊していくことができます。フィールド魔法や永続魔法などの残すと厄介なものも除去していけるのと、闘神の虚像と相互リンクな為、不要な手札を1ドローに変えていくことができます。こちらもラゼン1枚から闘神の虚像+トロイメア・フェニックスができます。
●トロイメア・ユニコーン
このカードは闘神の虚像と相互リンクになれない為、噛み合いとしてはあまりないのですが、代表的なフィールド全てのカードを参照する除去を持つリンクモンスターである為、採用しています。
●スプラッシュ・メイジ
パラレルエクシードからの展開の際に、パラレルエクシード2体でリンク召喚して、墓地のパラレルエクシードを釣り上げることでリンク値を伸ばす為に使用します。パラレルエクシードを採用するならば必須枠と言ってもいいレベルのカードです。注意点としては、この効果の発動後にサイバース族モンスターしか出せなくなる為、必ずスプラッシュ・メイジを出す前にヘヴィ・ボーガーを出したり、その他の展開を進めておきましょう。
●デコード・トーカー・ヒートソウル
スプラッシュ・メイジ+墓地から蘇生したパラレルエクシードで出すことができます。ヘヴィ・ボーガーと同様で自分と相手ターンにドローすることができます。主にドロー加速と事故の解決に使う為、採用しています。このカードも発動のタイミングが縛られていないカードなので、相手のドローフェイズにドロー効果を発動することでドロールのケアに繋がったりもします。なかなか使うことはないとは思うのですが、ライフポイントが2000以下の場合にヒートソウルを除外してサイバース族を出す効果でセキュリティ・ドラゴンを出せるので、闘神の虚像の下に出して効果を発動したりすることも状況次第では可能です。
●双穹の騎士アストラム
出すパターンとしては、パラレルエクシードを使用した展開によりアルミラージ+ヒートソウルのような場合なのですが、手札と相談してヒートソウルを残すかアストラムを立てて場を固めるかの選択肢が取れます。選択肢を増やすといった点から採用しています。単純に出てくるだけで除去するのに面倒でデッキによっては解決札もないのではくらいのモンスターなので入れています。
●アクセスコード・トーカー
パラレルエクシードを絡めてる時は比較的簡単に出せるモンスターであるのと、除去や高打点による攻撃が可能な為、採用しています。例として、ヘヴィボーガーとヒートソウルが立っている時に各々でドローしつつ、アクセスコードトーカーに持って行くことができます。サイバース族なのでスプラッシュ・メイジとの噛み合いも良いです。
●No.41 泥睡魔獣バグースカ
ランク4の最強妨害モンスター。今期、クシャトリラ、ピュアリィ、ティアラメンツなどの環境デッキを見てもバグースカが守備で立ってくると②の効果により除去に苦戦すると考えています。ラゼン1枚から出すことができるのと、闘神がリンクモンスターなのでバグースカの②の効果と相性がよいです。その為、採用しています。
●励輝士ヴェルズビュート
相手の盤面を一気に返したい時に使用します。例えば、パンテラ+マッドラヴの時に、パンテラ特殊召喚⇨マッドラヴ召喚⇨VSコンティニューサーチ⇨ビュート特殊召喚、効果発動⇨殴ってからアーゼウス⇨コンティニューあるからVSにアクセスできるとかの動きも可能です。
昔からあるカードなので知っている人も多いかもしれませんが、手札・フィールドの合計数が相手より少ない時にしか打てない効果なので注意が必要です。手札・フィールドの合計数が相手と同じ場合、無理やり増殖するGやD.D.クロウなどを発動し、チェーンしてビュート効果を通す方法もあります。戦況を大きく変えれるカードな為、採用しています。
●深淵に潜む者
墓地効果を多用するデッキにとって脅威となるモンスターです。ティアラメンツミラーとかでも良くありましたが、深淵に潜む者から墓地を封殺して殴ってからアーゼウスのような返し方がありました。特定のデッキに対しては高い抑止力を持つ為、今回採用しています。
● 天霆號アーゼウス
妨害にもなりつつ盤面の解決にもなるカードです。前述しましたが、深淵に潜む者やビュートなどの上に乗せます。多くのデッキに採用されている為、語ることはないくらい強いカードであり、今回採用しています。
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