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【2日連続CS優勝】巨大天門【オリジナル】


カナタです。

今回は最近触っていた《巨大設計図》を採用した【天門】を紹介したいと思います。

直近のCSでも

2/12 GACHI cs(32人規模) 3位 (あららぎ) 
2/19 郡山cs(60人規模) 優勝 (あららぎ)
2/20 仙台cs(60人規模) 優勝 (カナタ)
2/27 出羽cs(60人規模) 優勝 (あららぎ)

と好成績を残しています。

前回の【ラッカ天門】とは違い、早い段階から自分の動きを押し付けることが出来る構築となっており、後ろに寄っているデッキにはかなり勝ちやすくなっています。

勿論《龍風混成ザーディクリカ》を採用していないので、安価で組めるのも特徴です。

かなりの自身作なので、是非最後まで読んで頂けると幸いです。


構築経緯


ここ最近の話なのですが、宮城県のcsで自然文明が採用された【天門】が立て続けに優勝しました。




筆者自身、【天門】は大好きなので早速リストを参考に調整しました。

2ターン目にして大量のリソースを確保できる《巨大設計図》。
得たリソースを盤面に変換する《闘門の精霊 ウェルキウス》と《スターゲイズ・ゲート》。
環境に蔓延している【墓地退化】に対して強く出れる《お清めシャラップ》

これらを惜しみなく採用できるのは大変魅力的で、納得できる強さがありました。

しかし、同時に懐疑的な点も2点ほど見受けられたので、それらを改善する必要があると考えました。



①緑16枚は少ない

2ターン目は《巨大設計図》か《レッツ・ゴイチゴ》で動くのが理想である以上、緑マナは確実に確保したいです。
個人的には19枚以上採用しないと、安定してこの動きを実現するのは難しいと考えています。

両者の構築は、緑の枚数を減らす代わりに、《光魔の鎧》のようなや受札や、《冥界を統べる新月のハーデス》のようなパワーカードが採用されています。

これらはのカードを採用するのは決して悪いことではありません。 
しかし、僕個人の意見としては「動きの再現性」を重視することが、全てのデッキに対しての勝因に直結すると考えています。

受札やパワーカードを採用することで勝率が上がる対面はあるかもしれませんが、肝心な時に事故ってしまって話になりません。
そのため、緑の枚数は重視しなければいけない点であると考えています。



②《∞龍ゲンム・エンペラー》が打点としての役割しかない。

両者の構築ともに《∞龍 ゲンムエンペラー》が3~4枚採用されています。

《スターゲイズ・ゲート》→《闘門の精霊 ウェルキウス》→《∞龍 ゲンムエンペラー》と動くことで、早期の着地が可能です。
しかし、早期の着地はこちらの《巨大設計図》が腐るため、後続の確保が難しくなるデメリットがあります。

そのため、早期の着地が勝ちに直結する必要があるのですが、 【墓地退化】くらいしか勝ちに直結する対面がありません。
【墓地退化】は《真聖龍 エモーショナル・ハードコア》が着地すれば十分勝てる対面であるため、《∞龍 ゲンム・エンペラー》である必要はありません。

どちらかというと「∞ブレイカー」を活かして、打点として使用する目的が強い印象でした。
そうであるならば、わざわざ色の合わないカードを採用するメリットはあまりなく、他のカードでも良いと感じました。


以上の2点を考慮して、構築の見直しを図ることにしました。

そしてこの2点の問題点を解決する救世主のようなカードがありました。














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《我怒の鎖 パンサーベア》です。

白緑のカードであるため、課題である「緑の枚数」の増量に貢献してくれています。

また、「アバレチェーン」により「ワールド・ブレイカー」を付与することができるため、打点としての役割も持てています。

これで、前述した問題点を解決できましたが、このカードの強い点はこれだけではありません。

先ずは一つが「マッハファイター」であることです。
《闘門の精霊 ウェルキウス》の効果がバトルに勝った時にも発動するので、この「マッハファイター」は非常に相性が良いです。
「アバレチェーン」によりパワーが34000まで上昇するため確実にバトルに勝つことができます。
実際にCSでは、パワー25000の《竜魔神王バルカディア・NEX》をバトルで破壊しました。

素のパワーも14000もあるため、殴り返しもされにくいです。


召喚や呪文の詠唱を、「各ターン1度まで」にするロック効果も強力です。
《龍風混成ザーディクリカ》は呪文は打てませんし、《死神術死 デスマーチ》は出たターンに退化できません。

ロングゲームになればマナが伸びて、相手が使うカードの量も必然的に増えるため、「各ターン1度」という縛りは思っている以上に厄介です。

効果盛り盛りの強力なカードですが、致命的なことに「ブロッカー」ではありません。
つまり、現状の構築では踏み倒すことができないため、8マナ払っての召喚しかありません。



この問題を解決するために、《光の兄妹 るる&ルシファー》を経由して踏み倒すことにしました。

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《闘門の精霊 ウェルキウス》→《光の兄妹 るる&ルシファー》→《我怒の鎖 パンサーベア》→「マッハファイター」でバトルの勝利→《闘門の精霊 ウェルキウス》効果起動

上記のムーブがとても強力で、1ターンにして膨大なボードアドバンテージを得ることができます。

この2種のカードを採用して以下の構築となりました。

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初動を安定させるために、緑はしっかり19枚採用。

自分の動きを通すことに重きを置いているので、ほぼ4×10構築にしています。

動きとしては


2~3ターン目 
マナブーストか《巨大設計図》でリソースを伸ばす

4ターン目 
《スターゲイズ・ゲート》から《闘門の精霊 ウェルキウス》や《光の兄弟 るる&ルシファー》で《真聖龍 エモーショナル・ハードコア》や《我怒の鎖 パンサーベア》を踏み倒す

上記のような動きをイメージしていただければ問題ありません。

早期から《真聖龍 エモーショナル・ハードコア》や《我怒の鎖 パンサーベア》を踏み倒し、相手の動きを縛っていきましょう。


展開後の動きは、《闘門の精霊 ウェルキウス》の効果と「マッハファイター」を駆使して、ボードアドバンテージで差をつけて盤面をコントロールしていきます。

この「盤面処理」と「展開」を同時に行えることが、従来の「天門」にはない大きな強みとなっています。

十分に盤面を広げたら、《我怒の鎖 パンサーベア》で「ワールド・ブレイカー」を付与して一気に殴り切りましょう。




各種カード解説

※《我怒の鎖 パンサーベア》はすでに解説しているため省略します。


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《超七極 Gio/巨大設計図》 4枚 
《巨大設計図》 4枚

2ターン目にして平均3ドローが可能な、高スペックドローソース。

《超七極 Gio/巨大設計図》はツインパクトである点が優秀で、《巨大設計図》で回収して連続で打つことが可能です。

【墓地退化】対面では初手に《お清めシャラップ》がなくても、2ターン目に《巨大設計図》が打てれば回収できる可能性があるので、高い勝率を叩き出しています。


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《イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ》 4枚

《巨大設計図》で回収できる2コストブースト。

《お清めシャラップ》と合わせてマナブーストを8枚採用することで、4ターン目の《スターゲイズ・ゲート》展開が容易となっています。

2ターン目に初動として打つことができるほか、3マナ時には《巨大設計図》と同時にプレイできるため、くっつきが良く非常に便利なカードです。

このデッキはメタクリーチャーを除去するカードが入っておらず、マナを伸ばすことで対処することになるため、そういった際にも重宝します。


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《闘争類喧嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》 4枚 


《闘争類喧嘩目 ステゴロ・カイザー》

マナ回収が出来る「マッハファイター」。

《闘門の精霊 ウェルキウス》と非常に相性が良く、攻撃時に回収したクリーチャーをそのまま踏み倒すことが出来ます。

パンサーベアと併用して使えば、29000までパワーが跳ね上がるので大抵のクリーチャーは処理することができます。


《お清めシャラップ》

マナブースト兼墓地メタ。

【墓地退化】や【グルメ墓地】相手に時間を稼いで、《真聖龍 エモーショナル・ハードコア》や《我怒の鎖 パンサーベア》でロックしてゲームを有利に進めることができます。

《巨大設計図》や《闘門の精霊 ウェルキウス》で自分の山もかなり削れるので、ロングゲームになった際は、自分に打って山札回復する役割もあります。


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《星門の精霊 アケルナル/スターゲイズ・ゲート》 4枚


《星門の精霊 アケルナル》

置いておくだけで毎ターンブロッカーを展開できます。

一度盤面に出れば、マナブーストや《巨大設計図》でのリソース回収等を優先してプレイできるため、終了時に盤面を広げることができます。

【ドラサイ5C】のような《ロスト・ソウル》が間に合いそうな場合はこのカードを盤面に置くことを意識してください。
盤面に置くことで、トップで引いたブロッカーを毎ターン展開できるため、手札が無くてもゲームをできる可能性があります。

置くだけでアドバンテージを稼げるので、手札にこのカードが2枚以上ある場合は、積極的に《スターゲイズ・ゲート》から踏み倒すと良いです。


《スターゲイズ・ゲート 》

このデッキの核となる展開札です。
このカードから《闘門の精霊 ウェルキウス》や《光の兄弟 るる&ルシファー》を連鎖させて、盤面を横に広げることで圧をかけていきます。

最速4ターン目に盤面を広げることが出来るので、対面よっては盤面を返すことが出来ず、そのままゲームセットとなることも珍しくはありません

【赤単】や【JO退化】のようなビートダウン相手は、《ドレミ団の光魂Go!》を踏まえた際に唱えることができるので、必ず抱えるようにしましょう。


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《ヘブンズ・ゲート》 4枚

この構築においては「受け札」としての採用になります。

自分のターンの展開は《スターゲイズ・ゲート》に頼っているため、このカードはマナに埋めてしまうことが多々あります。

しかし、「シールド・トリガー」として踏ませた場合は強力で、一気に盤面を広げることができます。
ビートダウン系統のデッキと対面した際は、このカードを踏ませる前提でプレイし、「ブロッカー」は手札に抱えるようにしましょう。


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《闘門の精霊 ウェルキウス》 4枚 

このカードもデッキの核となる展開札です。

《スターゲイズ・ゲート》からこのカードを踏み倒して、連鎖的に「ブロッカー」を展開していきます。

場に出た時だけでなく、「バトルに勝った時」にも効果が誘発するので、積極的に相手の「クリーチャー」を倒して盤面を広げてきます。

効果起動時に「1ドロー」を挟むため、手札に「ブロッカー」がなくても展開できる可能性があるのは非常に優秀ですが、この「1ドロー」は強制なので、山札切れには注意が必要です。
複数体並べば何体も展開出来る分、山札切れのリスクも上がります

「進化クリーチャー」も問題なく踏み倒すことが可能なので、「七極Gio」を踏み倒すことで、《闘門の精霊 ウェルキウス》の数を減らすテクニックはよく使うので覚えておきましょう。


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《光の兄弟 るる&ルシファー》 4枚 

《我怒の鎖 パンサーベア》の相棒となるカード。

《我怒の鎖 パンサーベア》だけでなく、《真聖龍 エモーショナル・ハードコア》も問題なく踏み倒すことができるため、《闘門の精霊 ウェルキウス》と合わせて大量展開を狙っていきます。

一見地味に見える「タップした時、相手のクリーチャーを一体選び、タップする」という能力も、このデッキにおいては非常に強力です。
攻撃時やブロック時に相手の「クリーチャー」をタップし、《闘門の精霊 ウェルキウス》の効果を誘発させるための的を作ることができます。

また、《我怒の鎖 パンサーベア》の「ワールド・ブレイカー」を「ブロッカー」を寝かせて確実に通したり、「ドラゴンズ・サイン」等で出てきた「ブロッカー」を寝かせたりすることもできます。

盤面処理や詰めにも使える便利な効果なので、是非有効活用してゲームを有利に進めていきましょう。


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《真聖龍エモーショナル・ハードコア》 4枚

デッキの対応力を大きく引き上げる、【天門】においては絶対採用ともいえる強力なロックカード。

相手のキーカードを宣言することで、相手の行動を大幅に制限することができます。
この構築においては最速4ターン目に着地するので、相手が動き出す前に行動を縛ることも容易です。
宣言対象が勝敗を分けるといっても過言ではないため、よく考えて宣言するようにしましょう。

また、複数体並ぶことで対象に取られなくなるため、「詰み」の状態になることも珍しくありません。
このカードを複数体並べることも、ゲームに勝利する「鍵」となってくるので積極的に狙っていきましょう。

余談ですが、相手の盤面に「奇成ギョウ」がいた場合にこのカードをプレイした場合の公式回答が、どうやら出ていないようです。

よく遭遇する盤面なので、CS等で使用する際はジャッジに確認するようにしてください。


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《ドレミ団の光魂Go!》 1枚

《スターゲイズ・ゲート》を踏み倒せるので実質《ヘブンズ・ゲート》の5枚目の採用となっています。

《ヘブンズ・ゲート》4枚だけだと、シールドに埋まる確率が43%となってしまうため、5割を下回ってしまいます。
このカードを採用することで《ヘブンズ・ゲート》と合わせて51%となるため、一応5割を超える確率になります。

ただし、これは「気持ちの問題」であるため、43%の勝負でも構わないという方は、他のカードと差し替えても構わないと思っています。

候補としては《我怒の鎖 パンサーベア》の4枚目などが挙げれます。


各種対面プレイ


墓地退化 
有利対面

《お清めシャラップ》で相手の墓地をリセットして時間を稼ぎ、《真聖龍 エモーショナル・ハードコア》の着地を目指します。
《竜魔神王 バルカディア・NEX》さえ宣言して無効化してしまえば、自由に盤面を広げることができます。

詰める際は、2体目の《真聖龍 エモーショナル・ハードコア 》を着地させて、《終末の時計 クロック》を宣言して殴り切りましょう。



5cディスペクター
有利対面

速度的にこちら方が速く展開することが可能ですが、《ガイアッシュ・カイザー》によるカウンターが怖いので、必ず《真聖龍エモーショナル・ハードコア》で封じてください。

《砕慄接続 グレイトフル・ベン》に展開を依存しているので、《ガイアッシュ・カイザー》を止めたあとは、こちらも宣言するようにしましょう。

マナが溜まり切ってしまうと、大型クリーチャーが着地してしまうので、それよりも早く展開して殴り切りましょう。


【5cドラサイ】
5割対面

《ロスト・ソウル》を意識してプレイしなければなりません。
4ターン目の《ロスト・ソウル》は割り切りつつ、出来るだけ早く展開していきます。

《我怒の鎖 パンサーベア》で相手の《龍風混成 ザーディクリカ》を無力化しつつ、《真聖龍 エモーショナル・ハードコア》で《sss級侵略 デッドダムド》を宣言することで、相手の選択肢を大きく狭めることができるので、この盤面を目指していきます。

どうしても《ロスト・ソウル》が間に合ってしまいそうな場合は、《星門の精霊 アケルナル》を立てておきましょう。
このカードさえ立ててしまえば、《ロスト・ソウル》を打たれてしまっても、上から引いた「ブロッカー」や《巨大設計図》が回答になるので、勝機を見出すことができます。


【赤単】【JO退化】 
5割対面

《ヘブンズ・ゲート》《ドレミ団の光魂Go!》が盾に埋まるかどうかの勝負になってきますので、盾にこれらのカードが埋まる確率がそのまま勝率に直結します。

どちらのカードを踏ませても回答になるように、《スターゲイズ・ゲート》や「ブロッカー」を抱えておくようにしましょう。


【キラスター】
微不利

先行を取らないと厳しい対面です。

《赤い稲妻 テスタロッサ》や《奇天烈シャッフ》等のメタクリーチャーにより、こちらの踏み倒しが阻害されてしまいます。
そのため、踏み倒しによる展開は諦めて、マナを伸ばすことに専念します。

相手の《「正義聖帝」<綺羅.star>》が着地する前に7マナまで到達させ、《真聖龍 エモーショナル・ハードコア》を着地させて、相手の《「正義聖帝」<綺羅.star>》を封じることができれば勝機が見えます。

相手の展開スピードがこちらよりも早ければ簡単に負けてしまうので、そこまで勝率は高くありません。


おわりに


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

動きがとても派手で、回していて楽しいデッキですので是非組んで回してみてください~

それではまた次の記事でお会いしましょう!

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