ありがとう、ごめんね。


 たくさん楽しいと思えた日々だった。
 たくさん幸せだと笑えた日々だった。

 そう思っていたけれど、予想に反して呆気なく終わりを迎えたような気がする。
 夜職もやめた。
 秋には某会社の正社員になる予定。

 一つ言えるのは、神社に行っても行かなくても切れる縁は切れるし、続く縁は続くと言うこと。私が金毘羅さんで縁結びを願っても今こうして私は店に足を運んでいないのだから、それが事実。

 少し前の、柿原徹也を全力で推していたあの頃に戻るだけ。
 なんだかんだ言って何があっても、どこの界隈に浮気してても、柿原徹也だけは必須だった人生。元に戻るだけ。
 ライブ行って、フォロワーと写真とって、ボックスに手紙入れて、めいっぱい楽しんで、グッズ買って、CD買って、DVD買って、カレンダー買って、何かあればお金使って。グッズで5万使っちゃった〜(当時の月給8万弱)とか、グッズのために食費節約!とか。

 私にとって推しと言うものは、自分に対して個別のリアルアクションを起こした時点で推しではなくなるのだと思う。
 仕事として行ったことに、対価を払い、ファンが増えるよう布教し、手紙に思いを込めて一方通行の気持ちを伝える。それがきっとまともな推し活動なんだと思った。
 それ以上もなく、近すぎず、お金と手紙の一方通行の好き。
 誰かに叩かれることもなく、罵られることもない。
 一般人なのに、掲示板で叩かれるっておかしいでしょって思った。たかが一般人なのにね。

 別に誰かに愛して欲しいとかなくて。一番に私を愛せるのは私だけなんだから。
 私が私のこと愛してるなら、顔もわからない第三者に危害を加えられるような場所は立ち去って温かくて幸せだった元の場所に戻って方がいいって。
 書き込んでた人たちに逃げたって言われてもいいよ。
 ある種の逃げだと思う。でもさ、賢い武人ほど引き際をわきまえてるってものだから。逃げは恥じゃないのよ。賢い選択の一つ。
 戦力を損なわず、いかに生き残って戦い勝利へと導いていくかの戦略。大切よ?

 だから私はもうやめる。
 自分を攻撃してくる人がいるような世界から逃げ出す。

 そして、やっぱり昔からやりたかったこと、全力でぶつかってみようと思った。
 今までの人生でいつでも励ましてくれた、支えになってくれた、目標になってくれた柿原徹也と言う人物が私に授けてくれた唯一やりたいと思ったこと。
 これだけは譲らずに生きていきたい。

 短い間だったけど、幸せと思い出をありがとう。
 手紙に書いた通り、あなたは私にとっての最初で最後の担当です。

 あなたも徹也も似ていてね、叩く人のことを嫌いって言ってて、それを包み隠さず発信していた。いつも自分の考えをしっかりと持っていて、自分の考えをしっかりと伝えられる人。あ、でも言葉が足りなくて誤解を生みそうなところも似てるかな。あと周りの大切な人たちに優しくて、思いやりがある。後輩思いなところも似てるな。

 私は私の幸せを見つけに行きます。
 あなたも幸せを見つけて幸せな人生であってください。



 ごめんね、ありがとう。



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