シャン・チーの世界(注:ネタバレ)
映画も 舞台も 音楽も 美術も ダンスも 写真も 小説も
みんないっしょだったんだな~
そこには伝えたい何かが存在する
メッセージ
想い
セリフ、演技
メロディ、ハーモニー
色、形、材質
動き、表情、衣装
明暗、アングル
言葉
みんないろいろなモノを使って
伝えたい想いを表現していたんだ
この世界のだれかが
この世界のだれかに
伝えようとしている
そこに存在する強い想い
はっきりとした想い
くっきり形となっている想い
そして
それを表現するための技能を持っている
目に見えない想いを
なんらかの形で表現することで
はじめて
だれかの心に響く
だれかの心に届く
だから
表現することは
自分の想いを知ること
自分の想いを浮かび上がらせることからだ
それはどんな形?
どんな色?
どんな質感?
どんな柄?
どんな大きさ?
どんな重さ?
そうやって自分に問いかけて
触れられるようにすること
自分の想いに
自分で触れられるようにすること
この映画の作り手からは
こんなメッセージを受け取った
闘わないこと
流れる動き
軸の通ったカラダ
重心の落ちた下半身
流れるようにかわすこと
受けない
手を広げること
グーではなく
パーにすること
力を込めるのではなく
力を流すこと
相手を感じること
息づかい
動作
まなざし
意図
「怖くない」と伝えること
真っ直ぐに
偽りなく
しなやかに
力でなく
水
形を変える
自由に美しく
包み込む
衝撃となる
光と闇
そこには両方持っている強さがある
深く呼吸すること
肩の力が落ちる
自分を隠さなくてもよいということ
自分のしてきたこと
自分の生い立ち
自分の親
目をそむけてきたこと
他の何かになろうとしてきたこと
変えられないもの
変えられるもの
闇のささやき
いつだって
そこから出たがっている
暴れ出したくてうずうずしている
魂を貪りたくて仕方がない