日記2024/12/01
霞んだ母の声が受話器から絞り出され、夜の繁華街の雑踏にかき消された。
何年も前、僕が一人暮らしを始めて1番最初に訪れた街は、今も何も変わらない。
振り返れば、この街で何かを紛らわすために彷徨ったようにも思える。
昔よく利用した軽めの風俗店は今はもう利用しようとも思わない。お金を使いたくないし、お店の女性の営業スマイル、うわべのトーク 全ては今となっては何も僕を満たす物ではないという事がわかった。
ショーウィンドウに写った自分は、昔より肌が衰えて見えた。当たり前だ もう僕は29だ
家族との時間も大切にしていかなければならない、ここで遊んでいる場合じゃないのかもしれい。この瞬間も時計の針は進んでいる。皆対等に月日を重ねていく。