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親と散文

 私のような年齢になると、「親」ということについて考えるときがある。
割と大きな不自由もなく、自分で言うのもなんだが良好な関係性だと思う。もちろん「家族」だからこそ厄介だし面倒だし、人によっては一線を超えてしまうケースだってニュースなんかで耳にすることがある。知人のように私が育ってきた環境からは想像もつかないような壮絶な環境で暮らしている人も大勢いる。(良くも悪くも世の中ってやつはよくもまぁ…ひどいやつだ)

ライオンだって突き落とすんだから、人間だって突き落とされるよな、現実に。

 ある調査によると、日本の離婚率は約35%前後になっており、3組に1組の夫婦が離婚しているというのが現状とも言われているようだ。配偶者からの肉体的、精神的、経済的な暴力や性格や価値観の不一致など原因は様々。
(人間なんて無数にいる生き物の一種に過ぎないので合うほうが奇跡的だ)

 そして、私には気になっていることがある。多様性だなんだという割にはなかなかどうしてか「離婚したら子どもが可哀そう」という言葉を耳にする。個人的には「一概にはいえねぇな」である。現に「毒親」といった言葉もあるほど子どもにとって悪影響を与える親も存在する。映画やTVドラマなどでも取り上げられ、シーンに盛り込まれたりもする。今や、珍しくない。

子どもの笑顔を守れる親になりたいよなっていつも思っている。

 望まぬ妊娠もあるし、望んでも叶わないというケースも多くあるのだ。
やっぱり、いろいろな選択肢が増えると、生き方も変わる。覚悟もする。
極端な言い方をすれば、「存在しなければな…」っていう親も一定数いる。
とても難しいなと思う。良い親、良い家族って一体何なのでしょうかねぇ。

親にとってのシアワセ。子どもにとってのシアワセ。それぞれに違うはず。

 シングルだから…という前提を見直す時期に来ているなとは思いますね。

〈完〉


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