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パニック障害体験談①(初めての発作で救急搬送)


伝えたいこと

私は現在も心療内科の通院を続けていますが、パニック発作は2023年の11月から起きていません。

自分なりにこの病気と上手に付き合えるようになり、安心した日々を送れるようになりました。

しかし、初めて発作が起きた日からパニック障害という診断がつくまでには時間がかかってしまったことで、苦しい時期を長く過ごしてきました。

私のように原因が分からず辛い思いをしてる方の気づきになり、少しでも早く治療に繋げられればという気持ちから、私のこれまでの症状と診断への流れをお伝えしようと思います。

発作の描写が少々生々しいので、症状の重い方は苦しくなってしまうかもしれません。
症状が落ち着いてる時に読んで頂くことをおすすめします。

初めてのパニック発作で救急搬送


2020年5月7日、緊急事態宣言中でも楽しむ工夫を試行錯誤していた中での家族でおうち焼き肉。

食後に急な激しい動悸。
中学生の頃から動悸があった私にとっては日常で、最初はまたか・・・くらいに思っていました。

その時、ふとコロナの症状に『動悸』『息苦しさ』が該当すること、熱が出ない場合もあるということを思い出しました。

「コロナかもしれない」

そう頭をよぎった瞬間。
血の気が引くような感覚。
大きく深呼吸をして落ち着こうと思っても何故が出来ない。
「あれ?息ってどうやってしていたんだっけ?」
初めての感覚に混乱していると、今度は手足が冷たくなってきました。

そろそろ家族に助けを求めようと思いました。
でも、夫は私が過去に体調不良時に不機嫌になったり本気に取らず軽くあしらわれたことを思い出し、伝えるのを躊躇ってしまいました。

でも、そこからは酷くなる一方でした。
これはもう諦めて話さなきゃヤバいかも。
そこで、思い切って話してみました。
「どうしよう。呼吸が苦しいし寒気もする。」
すると夫は
「え?!」
と不機嫌に言いながら毛布を渡し、面倒くさそう。

『こんな夫だと、もしもの時きちんとフォローしてもらえないかも。怖い。』
夫に話した事で更に不安が増し、症状が悪化していきました。
どうしよう息が出来ない。
苦しい。
怖い。
死ぬかも。

ついには手足が痺れ始めました。
「救急車呼んで。苦しい。手足も痺れてきた。」
呆れ顔の夫はやれやれといった感じでしたが救急車を呼んでくれました。

救急車に乗り込むと
「発作は今までにもありましたか?」
と救急隊員の方。
『ん?発作?』(これって発作なの?)
「動悸は中学生から頻繁にあります。それ以外は初めてです。」
訳が分からないままそう答えました。

病院に到着してからの事は朦朧としていたのであまり良く覚えていません。
恐らく、薬を渡されたのでそれを飲んで症状が治まるまでしばらく横になっていたような?

その後過換気症候群と診断され薬を処方され、数日中に循環器科を受診するように言われました。


心室性期外収縮で手術?

救急搬送された日以降、家事もままならない程の激しい動悸が頻繁に起こり、一日の大半は横になって過ごしていました。
後日循環器内科を受診。
いくつかの検査の結果、心室性期外収縮と診断され手術の必要があるとの事。
原因はストレスやホルモンの影響等が考えられるがハッキリとはしておらず薬で回復したり、または自然に治まることもあると言われました。

コロナ禍真っ只中だったし手術は出来るだけ避けたい。
ましてや薬での治癒や自然治癒が望めるなら絶対その方が良い!
そこからは薬を飲みながら定期的にエコー検査をしながら数値が下がるのを待つ日々が続きました。
通い始めは変化が無かったものの、しばらく通院を続けて行くうちに、薬だけで少しずつ数値が下がっていきました。
そして、手術の必要が無い数値になったと言われたのは2021年10月。
治療には1年半程かかりましたが、無事手術をせずに乗り切ることができました。

心療内科に行くという決心

循環器内科に通い始めた頃から先生が言っていた病気の要因の可能性として上げていた『ストレス』
という言葉が気になっていました。
循環器内科に通い初めの頃は、治る兆しが見られない日々が長く続いていたので、心療内科に行ってみようかなと思うようになりました。

しかし夫に相談すると
「ああいう所に行くと薬漬けにされるんだよ。」
と反対されてしまいました。
今考えるとその頃の夫は心療内科への偏見を持っていたのでしょう。
私は母親が長年うつ病で心療内科に通院していたので、そんな所では無いことはわかっていました。
しかし、夫をちゃんと説得出来なければ通えないと思い込んでいたのです。

しかし、心室性期外収縮の治療が長引きく中、
『やっぱり心療内科を受診してみたい!根本的な問題を解決する必要があるのかも!』

そう強く思い
『自分の体のことなんだから自分で決めていいんだ。』
と気がついたのです。

そうして、やっと心療内科の診察へ行こうと決心することができたのです。


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