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ikiru力が愛おしく思う日々
シニア愛犬の高速スピンを見るたび、胸が締め付けられる日々からようやく
痙攣発作が落ち着きを取り戻し1ヶ月が経過した。
服用している薬に思った効果が得られていないことが判明し、薬の量を増やすことになった。しかし、てんかん発作は落ち着くどころか、加速していった。
15分感覚で24時間、15歳の愛犬の体に痙攣が襲いかかる。見ているこちらは
なすすべがなく、ただただ見守るしかない残酷な時間が流れていった。
何度も襲う痙攣とその後の奇行で高速スピンで、足腰の負担が大きくのしかかり、腰から砕け落ちる姿を目にした。
そろそろ準備かなと車椅子も購入した。
「もう、いいよ。もう十分苦しんだ。。」わずかな時間うたた寝におちいる
愛犬に、このまま安らかに・・と何度も思う自分があった。
そして、後悔、葛藤。自責の念・・まさに負のスパイラル
3度目の正直で、違う薬をプラスして投与した結果、少しづつ落ち着きを取り戻した。
痙攣発作が2週間落ち着いたところで、抱っこ散歩から始めて、徐々に地面に足をつけて歩くということに試みた。
灼熱の夏だったこともあり、外に出るタイミングが
なかなか合わず、家の中ばかりだったせいか、地面に足をつけるとお尻が引けてしまっていた。しかし地面の匂いを確かめながら、徐々に前へ前へと歩き出した。そして思い出したかのようにまっすぐまっすぐと歩み出した。
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高速スピンで丸く旋回ばかりしていたのに、まっすぐ歩くなんて夢みたいで
本当に泣けてきた。
足腰が弱ったのは確かであり、時々腰からストン!!と落ちていくときがある。車椅子を試みたが、車椅子から自力で抜け出す姿があり、まだまだ大丈夫なんだと、妙な安心感を得た。
今では、目は見えていないが、尻尾をあげて歩く姿は私から見れば勇ましい!!
ただただ、ありがとうと愛犬に伝えるばかりだ。
毎日、必ず今日も一日ありがとう。犬吸いをしながら伝えるのが私の日課だ。
リビングの床で布団も引かずに、お昼寝マットで眠る日々が続く毎日の生活に、正直ストレスもあった。しかしなぜかこの頃、何も思わなくなった。
ストレスより愛おしさが増してきた。
本当の意味で愛犬を愛おしいと思ったのは、私はもしかして今現在なのかも知れないと思った。
子供が「犬を飼いたい!!ちゃんとお世話するから!!。」
と飼い始めたのはいいが、犬のお世話、仕事、子供の野球と忙しすぎて
どこか私は、愛犬に対して義務感だけの偽りの寄り添いだったと今振り返って思う。かわいいけれど、めんどくさいな、一人になりたいなと思っていた私がいたことは否めない。
ごめんね・・・
遅すぎるが、愛犬が生きているうちに愛情が間に合ってよかった。
今はすべてに恩返しだと思う。
たくさんの気付きをもらっている。