ネット喫茶でご飯を食べる。

今みたいに自分の暮らしが充実する前、私の楽しみはネット喫茶でご飯を食べることだった。特に近くにデイリーのあるところはお気に入りで、焼きたてパンが選べるから。その頃は量を食べられたから、甘いのとしょっぱいのと2種類は買っていたかな。ラップでつつまれただけのばくだんおにぎりも好きだった。一気に口が満たされるかん。

揚げ物も三個ぐらい選んで買った。部屋についたらもう自分の世界。特に自殺や、摂食障害について語っている動画をみながら買ってきたご飯をむさぼり食う。これが最高に楽しい。紙コップのココアとか、コーンスープもしっかりてもとにストックして。

一通り食べきった後はひたすらパズルゲームときせかえゲームをやっていた。さみしい日常から抜け出せる唯一の時間。もうあの時のように過ごすことはないけれど、私のなかでは色濃い思い出として残っている。

今はとなりに人がいてくれることが嬉しい。あの頃は全てがどうでもよくって、自分以外は輝いて見えていたなあ。ニコニコ動画で誰かが会話してくれただけでもう嬉しかったからな。

ネット喫茶ではだんぜん座敷派だ。何をするにも正座の方が落ち着く私。治安のわるいとこはうるさいけど、それなりに静かなとこもある。狭い部屋で背中を丸めて横になってると不思議とすぐ眠りにつける。

働けなかったわたし。やっぱりいまは幸せかも。存在を認めてもらえるっていいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?