第2章 龍に逢う
『逢』
「はじめまして」に、
何度出逢えるのだろう。
kana's Gap Week
第2章 龍に逢う
この島には、古くから伝わる天女と龍の伝説がある。
(※下記参照)
彼女は、ずっと龍に逢ってみたかった。
まずは、その昔、龍が棲んでいたという底無し沼に向かった。
湿地帯に続く池の水面は蒼く澱み、独特の匂いがした。
いつ龍が現れても不思議はないと思えた。
島からここに来るまでの土地は、昔は子死越と呼ばれていたそうだ。
龍が子を取って食うと、人々が恐れ、腰まで水に入り逃げ惑うことから、この土地は子死越(腰越)と呼ばれた。
その龍が、天女と出逢い、命を賭けてその土地を守る龍神となる。
「愛」の力は無限大だ。
この広い世界の中で、誰と「逢」繋がるのか。
それは、「偶然」という名の「奇跡」。
『逢』は『愛』の始まりにもなる。
池を背にした彼女は、龍神が祀られている神社を訪ねた。
神社の入口にある御神木に強く惹かれ、見上げると
きらりと光るものが見えた。
差し伸べた彼女の掌には海のように蒼く煌めく鱗のようなものが光っていた。。。
監修:Gap Studio
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プロデューサー:@sanoken0928
『人生に新しい選択を』
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『五頭龍と天女の伝説』
昔々、鎌倉の深沢の沼に体が一つで頭が五つある恐ろしい龍が棲んでいました。
この五頭龍は様々な災いを周辺の村にもたらし長きにわたり人々を苦しめていました。
龍の人喰いを恐れた村人たちは毎年泣く泣く幼子を人身御供に差し出すようになったのです。
ところが欽明天皇13年天地を轟かす地鳴りが起こり海底から島がわき起こりました。
これが江の島でした。
天からは美しい天女が現れ江の島へと舞い降りました。
五頭龍は美しい天女に結婚を申し込みました。
しかしこれまでの悪行の数々を指摘され断られてしまいます。
五頭龍はこれまでの行いを悔い改心を誓います。
天女はその言葉を信じ夫婦となったのです。
それからというもの五頭龍は日々村人たちに尽くしました。
しかしその度に体は衰えていったのでした。
「私の命もやがておわるでしょう。これからは山となってこと地をお守りしたい」
これが江の島の対岸にある龍口山です。
山の中腹には龍の形をした岩があり天女を慕うようにいつまでも江の島を見守っているのだそうです。
文章は、江ノ島灯籠の『龍伝説』から引用させていただきました。
https://www.yoritomo-japan.com/gyoji-maturi/enosima-toro2.html
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