22'スプリンターズS/各馬考察⑤タイセイビジョン
★基本データ+血統★
★注目レースのラップとバイアス★
★馬場・コース適性★
★脚質★
★総合評価★
古馬混合の重賞ではなかなか勝ち切れないものの、しっかりと馬券に絡んでくる地力はある。今一つパンチ不足な感じは否めないが、これをどう評価していくか。
脚質は中団~後方の競馬が主軸なので、直線の短い中山1200m戦では展開に左右されやすいタイプの馬ではあると。
タートルボウル産駒ということで欧州血統にあたる。3歳戦のアーリントンCではタフ馬場に振れた稍重のコンディションで快勝しているので、馬場が渋った時は要注意かなというところ。
もう少し馬場が軽い想定で考えると、京阪杯や函館2歳Sのように、高速馬場になりきらない1200m戦での成績はかなり良いタイプ。ゆえに明確な高速馬場よりも少し渋った馬場の方が良いだろう。
明確な高速馬場での成績はあまり高くなく、1200m戦でみれば21'スプリンターズSや21'セントウルSでは馬券に絡めず甘さを露呈している。やはり明確な高速馬場だとパフォーマンスを落としてくる馬も少ないし、後方からの競馬では展開が向きづらいという側面の方が大きいのだろう。
超高速馬場に振り切ってしまうと、これは展開が向いてくる可能性が大きくなるというポイントがある。
前半を32秒台で進むようなハイペース戦になれば、それに追走出来ない馬は厳しい展開になり潰れやすい。先行馬が崩れてくると必然的に後ろの馬にチャンスが出てくるので、こういう時にはひょっこりと後ろから顔を出して来るのがタイセイビジョンのパターン。22'CBCが明確にそのパターンだし、22'春雷Sもそういうパターンにあたる。
今回は超高速馬場が登場してくれば、テイエムスパーダやファストフォースあたりがペースを上げてくる可能性はあるので、再びひょっこりと顔を出して来る可能性はあるかもしれないね。ただし展開がハマって上位に食い込んで来るパターンなので勝ち切れるかどうかでいうと微妙かな。完璧にハマらないと難しいとは思う。
タフ馬場に振れば良いタイプと言っただけあって、特に有酸素運動戦になればチャンスは結構あると思う。2歳戦ではあるが函館2歳Sで有酸素運動戦をある程度クリアしているし、成長した今の段階ならば怖い存在になってくる。ただし天気予報を見る限りは難しそうな気はするね。
先週の馬場を考えると明確な高速馬場の一歩手前ぐらい…という感じ。
セントライト記念あたりまでは路盤がかなり硬く設定されていたと思うが、先週の土曜日の大雨で結構緩んでしまったかなという印象がある。正直ちょっと馬場が読みづらい。高速馬場なのか超高速馬場なのかはタイセイビジョンにとっては大きなポイントになると思うので、土曜日のレースを見て馬場設定はしっかり把握したいところ。
まぁ、いずれにせよこういう馬場になれば無酸素運動戦にはなってくるはずなので、タイセイビジョンにとっては前半のペースが鍵になってくる。33秒台半ばぐらいのペースで落ち着いてしまえば、おそらく馬券に絡むのはなかなか厳しいと思う。高質トップスピード持続力は持ち合わせているが、抜けたものを持っているわけでもなく、縦のポジショニングに難がある馬なので、出来れば32秒台のハイペースで流れて前が崩れる展開になってほしいところ。
前日予想を上げる私としては土曜日の段階で「超高速馬場だろう」という明確な情報が欲しい。超高速馬場であれば前半が32秒台の可能性が十分あり得るので馬券に絡めたいとは思っている。
あとは気になることと言えばローテーションかな。
2走前のCBC賞は休み明けで追切評価「B」
前走の北九州記念は叩き1走目で追切評価「S」
北九州記念がしっかり上昇しただけに、今回は更なる上積みを見込めるか…という感じがちょっとしている。使い込んでいるわけでもないし、感覚が短すぎるわでもないから杞憂に終われば良いけれども。
最終追切までしっかり落とし込んで評価していきたいね。