![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135997853/rectangle_large_type_2_32f1737724ce8b8a366c5eafa57db3f4.png?width=1200)
24'桜花賞/コラソンビート
★基本データ★
![](https://assets.st-note.com/img/1712086961616-XYukjgDxjv.png?width=1200)
★過去LAPデータ★
![](https://assets.st-note.com/img/1712086997462-qtmGiD9RB9.png?width=1200)
★考察★
●24'フィリーズレビュー(2着:+0.1秒差)
![](https://assets.st-note.com/img/1712088171245-ydmWQJmkRr.png?width=1200)
まずは前走のフィリーズレビューの振り返り。
馬場は稍高速の良馬場。
ペースバランスは-1.3秒のハイペース戦。
「前3F=33.8秒」前半:ハイバランス。
コラソンビート(前3F-後3F)「34.2-34.9」
![](https://assets.st-note.com/img/1712086942531-lkDsSl6sXe.png)
コラソンビートは①番枠からまずまずのスタート。二の脚がそれなりに速く最内から先行争いに絡んでいく。
前半がハイバランスで進んでいるが、この流れでしっかり追走出来ている。
コラソンビートの位置で「前3F=34.2」のミドルバランス。
道中も緩むことなくタイトなラップを刻みながら、3角4角は最内を通しながら完璧に運んでいく。
直線でバテたシカゴスティングをかわして、逃げたエトヴプレを追うが差が縮まらないまま「3/4馬身差の2着」。
追切評価は「A」。栗東滞在で追切と意欲的。速い時計が2本。軽く促して見せ鞭だけで好反応。加速度も高いし良かったと思う。
馬体重+4kg。今回は2人引き。悪くない仕上がりだったと思うが、もう一段階ありそうな雰囲気。桜花賞でさらに上げて来れるかどうか。
「高速タイプの基礎スピード戦」で「L1=12.0」と最後は落ちているが、「基礎スピード特化型」まではいっていない。エトヴプレが思った以上に強かったし、良いペースバランスで運ばれてしまった、というところだろう。
レースレベル的には勝ち切って欲しいところだが、「上がり3F=34.9」で少しパンチ不足なところを考えると、後半のトップスピード面がもう少し強く求められるレースの方がフィットするのかもしれない。京王杯2歳Sや阪神JFは「33秒台」や「34秒台前半」の末脚を引き出しているからね。そう考えると高速馬場でそれなりに流れた1400mは少し忙しいのかもしれない。
一方で1400m戦のハイバランスに対応出来る追走力を引き出せたのは良かったと思う。
●24'阪神JF(3着:+0.2秒差)
![](https://assets.st-note.com/img/1712091437051-PwnHiFu0lz.png?width=1200)
2走前の阪神JFの振り返り。
馬場は高速の良馬場。
ペースバランスは+0.2秒のミドルペース戦。
「前3F=34.4秒」序盤:稍ハイバランス。
「前4F=46.4秒」前半:ミドルバランス。
コラソンビート(前3F-後3F)「34.8-34.1」
![](https://assets.st-note.com/img/1712090312853-wnvFNsSbpi.png)
コラソンビートは⑩番枠から出負けて中団後方。二の脚がそれなりに速いのでリカバーをしていく。序盤が稍ハイバランスで流れた中でのリカバーなので、それなりに脚を使っていると思うし、序盤の展開としては良くない入り。
コラソンビートの位置で「前3F=34.8」のミドルバランス。
3角後半の4F地点で「12.0」と大きめの緩みが発生し、5F地点まで減速バイアスの流れで息が入っている。
序盤のリカバーで脚を使ったが、縦のポジションを取りに行ったことで、この中弛みに巻き込まれてしまいブレーキ。ここも展開としては悪い方向へ。
4角地点の5F地点から加速ラップに突入し、後半は「ロングスプリント型」の「無酸素運動戦」となっている。
「ロングスプリント型」で3角4角を外目の立ち回りなので、ここでもロスの大きい競馬にはなってしまっている。
直線に入ってアスコリピチェーノに並びかけたが最後は失速。ステレンボッシュにもかわされ、0.2秒差の3着という結果。
追切評価は「S」。直線に入って左手前に(スムーズさには欠けた)。
軽く促されてから脚の回転が上がったし、スピード感も良かった。
無理をせずに鋭い走りが出来ているし、かなりの好仕上がりだと思う。
馬体重-4kg。悪くはなかったが、少し線が細いように感じた。
序盤・中盤・後半、全てにおいてロスの大きい競馬になってしまったし、その中ではよく頑張ったと思う。かなり難しい競馬になっているからね。
桜花賞にリンクしやすい競馬で、負けて強しの競馬。
相手関係もフィリーズレビュー上位組、チューリップ賞上位組がいたわけだし、レースレベルは高い。
スムーズな競馬であれば上位2頭とも遜色ないと思うし、巻き返しは全然考えられる。
★展望★
◆コース適性
阪神1600m「0-0-1-0」
阪神(外)「0-0-1-0」
阪神(内)「0-1-0-0」
1600m「1-0-2-0」
右回り「0-1-0-1」
左回り「3-0-1-1」
阪神JFの横山騎手のコメントで「1600mは少しと思う」と言っていたが、ロスの大きい競馬になったことで止まっただけだと思う。個人的に1600mは問題ないタイプだと思っているし、強いて言えば後半要素をそれなりに強く引き出したいタイプではあると思うので「明確な高速馬場以上」が良いとは思う。
右回りよりは左回りの方が良いのかもしれないが、右回りでの「ロングスプリント戦」を未だスムーズに走れていないので、挽回の余地はある。
◆馬場適性
金曜日の不良馬場からの回復が早かったし、それでいて土曜日も日曜日もそれなりに時計が出たので、路盤自体は硬めに設定されているはず。
雨の影響が少なければ稍高速~高速馬場が登場してくると思う。
週末に雨模様があるので、その影響がどの程度出るか。路盤が硬いので少々の雨では「タフ馬場」にシフトし切ることはないと思うが。
◇良馬場
超高速「2-0-0-0」
高速「1-0-1-0」
稍高速「0-1-0-0」
標準「0-0-0-0」
タフ「0-0-0-0」
超タフ「0-0-0-0」
◇水分の含んだ渋った馬場
稍(標準より高速)「0-0-1-0」
稍(標準よりタフ)「0-0-0-0」
重(標準より高速)「0-0-0-0」
重(標準よりタフ)「0-0-0-0」
不「0-0-0-0」
前走のフィリーズレビューでは「上がり3F=34.9」というレースでパンチ不足だった。一方、京王杯2歳Sでは「上がり3F=33.2」でレコード勝ちだし、ロスの大きい競馬になってしまった阪神JFでは「上がり3F=34.1」というレースで、負けて強しの競馬。良馬場では後半要素を引き出せた方が良いパフォーマンスが出るタイプだと思うので、「明確な高速馬場」の方がフィットすると思う。
「水分の含んだ渋った馬場」に関しては、新馬戦が稍重での新馬戦で「0.6秒差の3着」だが、対戦相手がボンドガールやチェルヴィニアといったかなりハイレベルな相手。ポジションも後ろ過ぎたし流石に射程圏外だった。
スワーヴリチャード産駒ということで、スウィープフィートの記事でも書いたが「タフ馬場+渋った馬場」は血統的にも走っておかしくないと思う。詳しくはスウィープフィートの記事で。さらに言えば「父スワーヴリチャード+母父オルフェーヴル」なので、馬場が悪くなっても苦にするタイプには感じないけどね。
未知数な部分ではあるが、血統的には楽しみな面もある。
◆ポジショニング
スタートは決して速くないタイプだが、二の脚がそれなりに速いので、それでポジションを取っていくタイプ。前走の1400m戦ではハイバランスで流れた中でも追走出来ているし、今回の桜花賞も「好位」のポジションは取っていけると思う。スタートが決まれば「先行」ポジションも奪えるだろう。
◆馬券
阪神JFで横山武史騎手が「1600mが長い」というコメントをしているので、下手にポジションを下げ過ぎないかどうかが怖いところ。個人的には阪神JFは距離ではなくロスの多い競馬をしたことが失速の原因になっている可能性が高いと思っている。1600mが限界の可能性はあると思うが、1600mが適性外だとは思わない。
「高速馬場」で「ロングスプリント型」の競馬をスムーズに運べれば上位に来る能力はあると思うし、人気がそれなりであれば「一列目候補」に入ってきてもおかしくないレベルで考えている。
「中弛み」が発生しやすい桜花賞なので、仕掛けが遅れた「ショートスプリント型」の競馬は未知数なので、出来れば「ロングスプリント型」の競馬になってほしい。
「タフ馬場+渋った馬場」で明確な有誘運動戦になってどうかはかなり未知数なところはある。一応、未勝利戦は「有酸素運動戦」で勝ち切っているが「高速タイプの基礎スピード型」のレースだし何とも言えない。「パワータイプの基礎スピード型」になっても崩れなければ…といったところ。ただし前述しているように血統面からはこなして来る可能性は十分あると思うし、人気もそれなりなら腹を括って「一列目候補」に選出するパターンも考えておく。