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22'ローズS/各馬考察④セントカメリア

★基本データ+血統★

★注目レースのラップとバイアス★

22'未勝利戦は時計の掛かる重馬場。
ペースバランスは+1.8秒のスローペース戦。
前半3Fは+0.1のミドルバランスで先行(2番手)の競馬。
後半3Fは-0.4のハイバランスで上3Fは35.9秒。
外枠から二の脚が速く番手外のポジションを取る。スローペース戦ではあるが、セントカメリア自身は基礎スピードが求められた形となった。
後半は直線勝負の瞬発力勝負というよりも、ロングスパートに近い形の有酸素運動戦。ラスト2F地点で抜け出してから他馬を寄せ付けずの完勝。

22'あずさ賞は重の高速馬場と、含水率が高い高速馬場という特殊な馬場。
ペースバランスは+2.8秒の超スローペース戦。
前半3Fは+0.2の稍スローバランスで逃げ(1番手)の競馬。
後半3Fは-0.5のハイバランスで上3Fは34.4秒。
超スローペース戦ではあるが、逃げを打ったセントカメリア自身は最低限の基礎スピードは求められている。
後半はロングスプリント型の無酸素運動戦で、直線勝負に近い競馬だとみて良いだろう。さらにL3地点で11.4秒とまぁまぁ速いラップを刻んでいて、スパイラルカーブでの加速にも対応するコーナーリング性能を見せている。
国東特別を-1.1秒差で圧勝したガイアフォースに先着しているので、実績面としても優秀なレースになるんじゃないかな。

22'月岡温泉特別は少し時計の掛かる良馬場。
ペースバランスは+1.5秒のスローペース戦。
前半3Fは+0.1の稍スローバランスで先行(2番手)の競馬。
後半3Fは-0.4のハイバランスで上3Fは34.2秒。
未勝利戦で勝った時と同じように、外枠から二の脚が速く番手外のポジションを取る形。この時に少し力んで走っているのは気になったところ。
前半に縦のポジションを取るために少し脚を使ったため、スローながらも基礎スピードは求められている。
後半は無酸素運動特化戦に近い形で、長い直線でのヨーイドン。高質トップスピードの持続力が求められた内容でもある。
ラーグルフには及ばずの2着という結果で、最軽斤量ということを考えると少し甘さが出たレースだったように感じる。

★馬場・コース適性★

時計の掛かる馬場や含水率の高い馬場は得意なんだろうなという感じはするね。ドゥラメンテ×エリシオという血統からもそんな感じがする。
中京2000m適性というのも、未勝利戦やあずさ賞で勝ち星を挙げているのは大きい。スパイラルカーブでの加速に対するコーナリング性能も良かったしね。
高速馬場よりも時計の掛かる馬場の方が良さそうな気はしていて、直線ヨーイドンで無酸素運動特化の競馬になるよりも、コーナーからロングスプリント的な競馬を求められた方が良いタイプかもしれないかな。

★脚質★

逃げ・番手を主軸としている。
スタートは決して速くないタイプで、二の脚の速さで外からポジションを奪うタイプ。
今回は逃げ馬候補が結構多いし、逃げに拘る必要のないタイプなので、先行~好位の競馬になってくるんじゃないかな。

★総合評価★

1600m戦から2000m戦に舞台を変えてパフォーマンスを上げてきたタイプ。
中京2000mは合うと思うし、2000mに対する基礎スピードもそれなりに持っていて前目の競馬が出来るのは良いポイントになる。

スパイラルカーブでの加速に対応出来るコーナリング性能も持ち合わせていて、そこからロングスプリント型の競馬にも対応出来たのは強みになる。

天気予報では週末は雨模様。時計の掛かる馬場や含水率の高い馬場にも高い適性を見せていて、今回はこれが武器になる可能性が一番高いんじゃないかなと。未勝利戦ではあるが有酸素運動戦で良いパフォーマンスを出せたからね。

高速馬場+長い直線コースという条件で、スローからの無酸素運動特化戦みたいな、高質トップスピードを持続させるようなレースになると少し甘さが出るのかなという印象は持っているが、今回はそういった競馬にはならなさそうなので一安心といったところか。

◎候補の一頭にはなってくる。
特に含水率の高い馬場が出てくれば狙わない理由はあまりないかな。
一つ心配なのがスタートが上手いわけではないので、極端に最内枠を引いた上で並びも悪く、二の脚の速さを上手く使えずに、ポジションが想定以上に下がってしまうというケースかな。
それでも腹を括って◎をつける可能性はあるけどね。