21'根岸S 各馬考察③アルクトス/牡6/59.0kg/田辺裕信

★評価指数
・前走 E(111)
・東京ダ B(128)
・ダ1400m B(128)
・騎手 田辺裕信(B/128)

★適正タイプ
①19'オアシスS(東京ダ1600良)1着(-0.2)
指数128(B)/前半TS(2F-L2-L2)戦/消耗度L1(A)/脚質:先行(5-4)
【LAP】(-1.5/ハイ)
11.9-11.1-12.1-12.5-12.4-12.1-11.8-12.8
評価はB。前半トップスピード,ラスト2ハロン戦。前半2ハロンまで流れて、3~6ハロン目まで中緩み。L2最速のトップスピード瞬発力戦。L1は明確に落ちて(A)。
東京ダートはL2の上り坂が加速地点と最速地点の両ポイントになりやすく、上り坂での瞬発力が問われやすいレース。これを苦にする馬たちも多いんだよねぇ。
アルクトスは武器になっているので良いでしょう。

②19'プロキオンS(中京ダ1400m稍)1着(-0.1)
指数123(C)/前半PT(4F)戦/消耗度L3(B,A,S)/脚質:先行(4-4)
【LAP】(-3.6/超ハイ)
12.3-10.5-10.5-11.0-11.7-12.2-13.0
評価はC。前半ポテンシャル4ハロン戦。前半4ハロンで流れ切った超ハイペース戦。消耗度はL3から(B,A,S)と超消耗戦。
これだけの消耗戦を先行策を用いて勝ち切るのは相当な胆力がいる。まぁそれだけ後ろの馬も脚を使ってしまうわけなんだが。1400m戦の基礎スピードは問題なくもっているということになるし、前半ポテンシャル特化戦でも戦えるのは良いでしょう。一線級になってしまうと、こういう競馬で簡単に成績は出せないのだが。20'フェブラリーSが良い例かな。


★前走評価
20'チャンピオンズC(中京ダ1800m良)9着(+1.0)
指数111(E)/後半TS(L6-L5)戦/消耗度L1(A)/脚質:先行(4-7-5-4)
【LAP】(-0.5/ミドル)
12.7-11.1-12.7-12.0-11.8-12.0-12.1-12.0-12.9
評価はE。後半トップスピード,ラスト5ハロン戦。後半特化のレースになったわけだが、最速地点が5ハロン目(L5)ということもあり、平均ペースで流れたレースになった。消耗L1だが(A)クラスで落としており、前半から前目の競馬をしていた馬には相当辛いレースだったはず。
アルクトスは1400~1600m向きだと思うので、距離適正もちょっと違ったんじゃないかな。前目の競馬で展開もフィットしなかったしね。この負けは仕方ないんじゃないだろうか。
上り坂スタートでペースの上がりにくい中京ダ1800mは後半特化の競馬になりやすいし、基礎スピードを活かしたいアルクトスとしては向いていない可能性が高いね。L2最速戦の上り坂で瞬発力が活きれば良いんだけど、前半が緩くなりやすく、仕掛けが早くなりやすいから結局瞬発力が問われづらくなるしね。


★21'根岸Sについて
1400mの基礎スピードもしっかり持っているし、上り坂での瞬発力を武器に出来るので適正はかなりフィットしていると思う。
オアシスSで瞬発力型のトップスピード戦では良いパフォーマンスが出ているし、前半ポテンシャル特化戦でも、プロキオンSである一定の力は見せている。
先行策も取れるので、ポジショニングも活かしやすいので舞台は整った感じはする。
しかし…場格があるとはいえ斤量59.0kgは重すぎるんじゃないか。これが結構不安。久々に舞台がフィットしたんだけどなぁ。東京ダ1400mがこの馬の最適舞台だと思っているんだけどね。まぁ一応相手には入れておきたい。

★騎手
引き続き田辺裕信騎手。
成績は(7-1-0-6)。指数は128のB判定と良い相性。

★斤量
59.0kg。540kg前後の馬なので、場格がかなりあるタイプだが、重すぎる気がする…。