22'CBC賞/各馬考察②タイセイビジョン

★基本データ+血統★


①21'京阪杯

【馬場】
良(-6)[標準~高速馬場]

ペースバランスは-0.2のミドルペース戦。
レース全体のバイアスと、タイセイビジョンのペースバイアスを比較したのが下記のもの。

タイセイビジョンが刻んだ前半3Fは35.1秒で0.2の稍スローバランス、後半3Fは33.8秒で-0.2の稍ハイバランス。
タイセイビジョンは⑭番手と後方の位置。やや縦長の隊列ということもあり、後方の位置で稍スローバランスという形。後半3Fに大きなバイアスがかかっていないように、キレ味鋭い瞬発型の末脚というよりは、長く良い脚を使う持続型の末脚が求められて良さが出た。
タイセイビジョンのベストバウトはこのレースかなと思う。

そこそこメンツの揃った阪神Cも⑩番人気ながら、長く良い脚を使う持続型の競馬で善戦出来ている。
ペースバイアスは下記のもの。

前半3Fはスローバランスで、後半3Fは稍ハイバランス。
タイセイビジョンの走破時計が1:20.7なので、前半3Fと後半3Fの値を差し引くと、中間の4F地点は11.1(-0.4)になる。
4F地点で速い脚を使っていることになるので、上がり3F勝負ではなく、長く良い脚を持続的に使っていることがわかる。

②22'春雷S

【馬場】
良(-24)[超高速馬場]

ペースバランスは-0.4のミドルペース戦。
レース全体のバイアスと、タイセイビジョンのペースバイアスを比較したのが下記のもの。

タイセイビジョンが刻んだ前半3Fは34.5秒で+0.4のスローバランス、後半3Fは32.8秒で-0.2の稍ハイバランス。
タイセイビジョンは⑪番手と中団の位置。前半がスローバランスに対し、後半は稍ハイバランスとなっているので、瞬発力ではなく持続力が求められていると推察出来る。
超高速馬場ということもあり、上がり3Fが32.8秒とトップスピードの質はかなり高いものが求められている。
距離ロスは大きかったものの、ヴェントヴォーチェには完敗のレースだった。

★22'CBC賞について★

タイセイビジョンは基本的に後ろからの競馬。瞬発力ではなく持続力が求められて良さが出るタイプだと上記からわかる。
阪神コースや中山コースは、比較的外を回しながらでも長く良い脚を使いやすい舞台。21'京阪杯や21'阪神Cは好走と言って良いレベルだし、前走の22'春雷Sも大外を回しながら突っ込んできているように、得意舞台の可能性が高い。
今回は小倉コースなので、小回りコース+最後の直線が短いということもあり、後ろから外を回す競馬というのは難しい競馬になりやすい。斤量も軽いわけではないし、イン突きが好走の条件だと思うので内枠を引けないと狙いづらいタイプの馬かなと思う。
また全体的にペースが速くなれば持続型の末脚ではなく、スプリント戦の総合力が求められるので、そうなればタイセイビジョンにとっては厳しい展開になるかなと。
タイセイビジョンが好走するイメージとしては
α:内枠を引いてインを突くこと
β:縦長の展開で前半は脚を溜めること
γ:仕掛けが早くなること
この3つの条件を満たして、ようやく馬券に絡むかな…という感じがしている。
鞍上が川田騎手乗り替わることや、前走の末脚に見た目のインパクトがあるということで想定オッズが上位人気になっているのだと思うが、個人的には重たい印を現状では打てないかな。