23'マーメイドS/各馬考察②ウインマイティー
★基本データ★
★過去データ★
★展望★
●コース適性
昨年のマーメイドSで圧巻のパフォーマンスを魅せた女王であることもそうだが、同舞台の忘れな草賞でもイズジョーノキセキやアカイイトといった強敵を撃破している舞台。阪神2000m巧者の可能性は十分高く、牝馬重賞戦線で通用する素質は十分見せている。近走の不振は気になるところだが巻き返しがあっても不思議ではない。
●レースタイプ
マーメイドSや忘れな草賞を好パフォーマンスと考えるならば、ロングスプリントよりも有酸素運動戦寄りの競馬の方がタイプ的にはマッチするだろう。昨年のマーメイドSは+0.5秒のミドルペース戦で③番手の競馬。前3F=36.0秒と基礎スピードもそこそこ求められた中で突き抜けることが出来たし、そこそこペースが上がっても対応出来るのは魅力。特に今回は逃げ先行馬が揃っているしね。ただしこうなると縦のポジションをスムーズにどこまで取れるか…といった懸念が出てくるけどね。マーメイドSはちょっと特殊なラップにはなっていて、超超ロングスパート戦の有酸素運動戦といったような形。それを③番手の位置からL1=11.8と全く落とさずのラップで突き抜けることが出来たのはかなり強い勝ち方だと言える。
忘れな草賞は稍重表記ではあるが、重馬場に近いぐらいのかなりタフな馬場設定。超超スローペース戦ではあるがラスト4F戦といった形の有酸素運動戦で好パフォーマンスを引き出している。
ゴールドシップ産駒ということもあり、無酸素運動戦よりも有酸素運動戦の方がタイプ的には合いそうな感じはするね。
トップスピード面に比重の高い無酸素運動特化戦やギアチェンジ特化戦はどうかだが、優駿牝馬(オークス)では、そこそこ基礎スピードが求められながらも、ギアチェンジ型のトップスピード持続戦でデアリングタクトやウインマリリンに食らいついている。京都大賞典も超スローペースからのトップスピード戦で3着に粘り込んでいる。3歳時の優駿牝馬では良いパフォーマンスではあったが、年を重ねるごとに有酸素運動戦寄りのタイプにシフトしている感じはする。京都大賞典も3着とはいえ、ヴェラアズールに0.6秒差、ボッケリーニに0.2秒差。牡馬相手に奮戦出来たと考えるべきかどうかは難しい判断になりそう。個人的には無酸素運動戦にシフトするほど狙いは下げたいタイプではある。
ギアチェンジ面がさほど求められない方が良いタイプだと思うので、ロングスパート戦のようにジリジリと加速ラップを踏むような展開の方がタイプ的ンに合うだろう。要は昨年のマーメイドSのような形が理想。③番手~④番手の先行ポジションで競馬が出来るのであれば、L2最速の仕掛けが遅れたような展開でも良い感じはするけどね。逃げ先行馬が多いので好位~中団での競馬となれば、先行馬にとっては割と苦しい息の入りづらい超ロングスパート戦が展開的には向いてくると思う。
●馬場
前述している通り、無酸素運動戦よりも有酸素運動戦の方が良いタイプだと思う。ゴールドシップ産駒ということもあり、成長するにつれて有酸素運動戦の方が得意になっていくタイプだろう。忘れな草賞でかなり馬場の悪いタフ馬場で戦えているし、スピードよりもスタミナの求められる馬場の方がウインマイティーの味方になるんじゃないかな。
●脚質
「何が何でも先行脚質」というわけではないが、中団よりも前目で競馬がしたいタイプなのは間違いないし、⑤番手前後で競馬が出来るのが理想。今回は逃げ先行馬が多いので、ここがネックになってくるような感じはするね。
基礎スピード面はそれなりに持っている馬だし、ミドルペース戦になって崩れるようなタイプではないので、そこは強みではあるのだが。
ペースがそれなりに上がると考えるならば、極端に外枠は嫌なところ。小頭数になりそうな感じもするので、あまり気にしすぎることはないと思うが、序盤の入り方も一つのポイントになりそうなので頭の片隅に入れておくべきかな。
●斤量
斤量56.0kgがどれほど響いてくるか、というのは走ってみないとわからないが、480kg~490kgぐらいある馬ではあるので、そんなに大きな負担ではないと思うんだけどね。ただし勝ったレースが全て54.0kgなのが気になるところではあるけど。
ハンデ戦ということもあり、難しいファクターの一部ではあるが、個人的には目を瞑っても良いファクターではあるかなと思っている。