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25'東京新聞杯/ジュンブロッサム


★基本データ★

★考察★

●24'富士S(1着:-0.1秒差)2走前

★レースラップ★

★当馬推定ラップ★

★ラップ比較★

★レースタイプ★

追切評価「B」
馬場「良(-19):高速馬場」
脚質「中団」
テンのスピードは「12.9(11番手)」と遅め。
基礎スピード力は「後半特化型」。
中弛みは生じていない。
ゆえに仕掛けは「一貫ペース:L2型」。
コーナー部分のラップは「11.5-11.5」なので、まずまず速いラップが求められている。ゆえに内外によるロスの差分はまずまず大きくなっている。ただし東京コースのコーナーは緩いので、その分は割り引いて考えても良い。ジュンブロッサムは外々を回す形なので、ロスは大きかったと考えるべきだろう。
4角から直線前半にかけてのラップが「11.5-11.5」なので「コーナリング性能」が求められている。
直線は「11.5-10.8-11.0」なので、「TS質」は「超高」レベルのものを求められている。無酸素運動は向正面から最後まで持続しているため「7F型」。かなり「スプリント色」強めのレースタイプであると。
L1は「瞬発力型(-0.20):L2型」。「一貫ペース型」のレースタイプで「瞬発力型」の末脚を引き出せているのは、まず「後半特化型」の流れで前半を入っていること。そして前が「中弛み:大」を作ってくれたことによって、道中で無理せずにポジション差を詰められたことの嚙み合わせによるものである。このポイントはジュンブロッサムにとって展開が上手くハマったな、というところだね。


●24'マイルCS(10着:+0.7秒差)前走

★レースラップ★

★当馬推定ラップ★

★ラップ比較★

★レースタイプ★

追切評価「B」
馬場「良(-9):標準馬場」
脚質「後方」
スタート「煽って大きく出遅れ」
テンのスピードは「13.4(15番手)」とかなり遅い。
基礎スピード力は「後半特化型」。
中弛みに関しては、3角で小さく緩んでいるだけなので、「一貫ペース型」に近い内容。
仕掛けは「コーナー:L4型」。FS地点からスピードが強く分散されているので、早くて強い仕掛けと言える。
コーナー部分のラップは「11.7-11.2-11.0」なので、FS地点~4角地点でかなり速いラップが求められている。コーナー部分で速いラップが求められているが、京都外回りコースはキツイコーナーが連続する形ではなく、3角と4角の間が疑似直線のようになっている。ここで速いラップが求められても内外によるロスの差分は特段大きくない。4角地点で速いラップが求められているので、ここでの内外によるロスは多少あると思うんだけど、今回のレースは内馬場が傷んでいるような状態だったし、脚を出し切りやすいレースなので、ラップの見た目以上にコーナーでの内外の差というのはあまり大きくなかったのかなと。ジュンブロッサムは内々を立ち回っているので、遠心力的なロスは小さく抑えられているんだけど、傷んだ内馬場を通したことでスタミナが削がれた可能性も結構大きいからね。このあたりの判断は難しい。
4角から直線前半にかけてのラップが「11.0-11.4」なので「コーナリング性能」が求められている。ただし「減速ラップ」なので評価は難しい。
直線は「11.4-11.5」なので、「TS質」は「中」レベルのものが求められている。無酸素運動はFS地点から最後まで持続しているため「5F型」。コーナー地点が最速なので「ロングスプリント特化型」のレースタイプと言って良いだろう。
L1は「底力型(+0.23):L2型」。ラスト2Fの直線は明確に失速している。これは時計の掛かる「標準馬場」の中、早くて強い仕掛けを入れてしまったためだろう。これは大きく出遅れてしまったことが最大の原因。あそこまで出遅れると道中でリカバーせざるを得ないので、こういう事象を作ってしまう典型的パターン。


★展望★

馬場に関しては、富士Sを「一貫ペース型」+「無酸素運動持続力:7F型」で勝ち切っているので、基本的には「高速馬場以上」がベストフィットだと思う。
マイルCSは「標準馬場」で崩れてしまったが、これは大きな出遅れが問題なので、馬場による評価は出来ない。
関屋記念は「標準馬場」で+0.3秒差の3着と少し甘い結果だが、「TS質」はしっかり引き出せているし持続も出来ているので、良馬場であれば馬場そのものに苦労するということはないと思う。
パワー系の馬場に関しては良いイメージはない。石清水S、館山特別、共同通信杯、全てが馬券圏外なのでね。
近年の東京新聞杯は「高速馬場」が出てくる傾向にあるし、ジュンブロッサムにとっては良いポイントになるだろう。天気予報も現状は崩れなさそうだしね。

基礎スピード力に関しては、「後半特化型」で良さが出ているので、「スローペース戦」で流れて欲しいところではある。これはテンの遅さがどうしても影響してしまうからね。「ミドルペース戦」で流れるならば、富士Sのように顕著な中弛みが欲しいところ。
近年の東京新聞杯は「基礎スピード力:ミドル型」で流れで、大きな中弛みが生じず「一貫ペース型」寄りのレースがトレンド。これはジュンブロッサムにとって追走が難しくなりそうなイメージは出てくるね。

道中の流れに関しては、前述している通り大きな中弛みが生じてほしいところ。最序盤がどうしても遅いので、中弛みでポジション差を無理なく詰めるポイントが欲しい。
東京新聞杯は、中弛み「小」のケースが最も多く、「一貫ペース型」になることもある。これはジュンブロッサムにとっては懸念材料になる。

仕掛けに関しては、「一貫ペース型」が好ましいと思う。ジュンブロッサム自身が「一貫ペース」を刻むのは良いのだが、全体が「一貫ペース型」になってしまうと、最序盤が遅いジュンブロッサムにとってはどこかで無理が生じる可能性が高くなるので、これがネックとなってくる。要は「テンのスピード」と「二の脚の速さ」がネックになると。特に前走のマイルCSのように大きな出遅れになると、多分今回も致命傷になるだろうね。
無酸素運動持続力がしっかり引き出せるタイプなので、「高速馬場~超高速馬場」が出てくればチャンスはあると思うが、道中の流れ次第といったところだろうね。

トップスピード性能に関しては、大きく求められた方が良さが出るタイプだと認識している。ただし「TS質」よりも「無酸素運動持続力」の方が持ち味になる。ゆえに馬場は軽いほど合うと思う。

L1に関しては、「瞬発力型」がベストフィットだと思う。「一貫ペース型」+「瞬発力型」という組み合わせなので、ジュンブロッサム自身は後方で脚を溜めながら、前が中弛みを作ったところで無理なくポジション差を詰めていくというのが理想的な展開になる。

想定4番人気ではあるが、悩ましいところではあるね。
ウォーターリヒトと似ているところはあるが、こちらは「テンのスピード」と「二の脚」がウォーターリヒトよりも遅いと思っているので、中弛みの展開待ちというのが鍵になってくるかな。
ウォーターリヒトは、リステッドのキャピタルSを参考レースにしているが、東京新聞杯の「一貫ペース型」はフィットするタイプ。一方でジュンブロッサムは、GⅡの富士Sを参考レースにしているが、東京新聞杯の「一貫ペース型」に一抹の不安があるタイプ。これは一長一短なのだが、個人的にはウォーターリヒトの方が信頼度は高いかなと思っている。
また、ウォーターリヒトは57.0kgの斤量で、ジュンブロッサムは59.0kgの斤量というのも、信頼度に拍車をかけている。

ブレイディヴェーグやボンドガールよりも東京1600mは合うと思うが、前半400mを23秒台後半で入って良さが出るタイプではないと思うので、ウォーターリヒトよりは評価が下で、ブレイディヴェーグやボンドガールよりは評価を上にするべきかな、という感じで見ている。
現状は相手2列目候補(▲)が妥当かなと。今回のメンバーだと大きな中弛みが生じる可能性はあると思うし、あまり評価を下げ過ぎるのも良くないかなと思っている。