21'ラジオNIKKEI賞 各馬考察④ヴァイスメテオール/牡3/54.0kg/丸山元気
★血統★
-----父-----
キングカメハメハ
【日本(欧州)型】
大系統:ネイティヴダンサー系
小系統:キングマンボ系
適距離:芝1600m~芝2400m
適性国:日本
-----父母父-----
Last Tycoon
【欧州型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:ノーザンダンサー系
適距離:芝1000m~芝2000m
適性国:イギリス,フランス,アメリカ
-----母父-----
キングヘイロー
【日本(欧州)型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:リファール系
適距離:芝1200m~芝1800m
適性国:日本
-----母母父-----
トニービン
【欧州型】
大系統:ナスルーラ系
小系統:グレイソヴリン系
適距離:芝1600m~芝2400m
適性国:イタリア,フランス
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★レース分析★
※脚質の(数値)は、小さいほど前、大きいほど後ろの競馬。
※展開の(数値)は、小さいほど前残り、大きいほど前崩れ。
※LAPに表記している(数値)はバイアスを示す。
マイナスが大きいほど強いバイアスが掛かっていることを示す。
逆にプラスが大きいほど緩んだラップを示すことになる。
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①21'1勝クラス【中山(5日目)/芝2000(A)/不】
相対指数(91)/絶対指数(96)
1着(-0.5)/上がり3F(37.3/1位)
脚質:中団(54.5%)/展開:前残り(29.5%/中)
後半一定型/ポテンシャル特化戦
【LAP】2.08.2(+0.2/ミドルペース)
12.9-11.8-12.8-13.4-13.3-12.8-13.0-12.4-12.8-13.0
(+0.1/-1.0/-0.0/+0.6/+0.5/-0.0/+0.2/-0.4/-0.0/+0.2)
●前5F/L4L5/後3F(+0.0/+0.1/-0.1)
前5Fは64.2秒でややスロー寄りのミドルバランス。ラスト3Fが12.4-12.8-13.0のポテンシャル特化戦。
レースタイプは後半一定型のポテンシャル特化戦。
基礎スピード力はあまり問われず、後半に少しバイアスが掛かっているレース。
不良馬場ということもあり最速は12.4秒と、トップスピードの質は一切問われていない。
-0.5秒差で勝ち切っており、馬力型のポテンシャル力は底を見せない結果となった。
②21'プリンシパルS【東京(5日目)/芝2000(A)/良】
相対指数(90)/絶対指数(95)
4着(+0.5)/上がり3F(33.4/1位)
脚質:後方(76.9%)/展開:前残り(21.8%/強)
後半瞬発型/準トップスピード戦
【LAP】1.59.3(+1.3/スローペース)
12.8-11.5-11.4-12.0-12.6-12.8-12.2-11.1-11.2-11.7
(+0.9/-0.4/-0.5/+0.1/+0.7/+0.9/+0.3/-0.8/-0.7/-0.2)
●前5F/L4L5/後3F(+0.1/+0.6/-0.6)
前5Fは60.3秒でややスローバランス。ラスト3Fが11.1-11.2-11.7の準トップスピード戦。
レースタイプは後半瞬発型の準トップスピード戦。
基礎スピード力は問われず、後半要素に特化したレース。最速11.1秒ということなので、高いトップスピードの質が問われている。L3地点が最速11.1で11.2-11.7となっているように、トップスピード持続力も明確に問われたレースで、東京コースらしいラップになっている。ギアチェンジ力も問われており、トップスピード戦における後半の三要素がしっかり問われたレースになっている。
スタートで寄れてしまい、隣のロードシュトロームと激突。結果的に出遅れてしまったし、直線に向くまでにもポジションを上げきれなかったのが痛かったと思う。
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★21'ラジオNIKKEI賞について★
先行力があるタイプでもなく、テンも遅いタイプなので後方からの競馬になる可能性が高いと思う。
シュヴァリエローズと似たタイプになるのだが、こちらはポテンシャル特化戦を中団から突き抜ける競馬が出来ているので、シュヴァリエローズよりも不安は小さい。直線の短い福島競馬場なのでトップスピード戦になってしまうと物理的に難しいんだけどね。ラジオNIKKEI賞は基本的にポテンシャル戦になるのでその点は大丈夫でしょう。ただし前残りになりやすいレースではあるので、直線に向くまでにどの程度ポジションを上げられるかがネックになるかな。道中のスピードにもよるが捲りの競馬も出来そうなので、直線に向くまでにポジションを上げられればチャンスは広がるんじゃないかな。
【父がキングカメハメハ】なので【日本(欧州)型キングマンボ系】。
キングカメハメハ産駒は、2014年のクラリティシチーが該当する。こちらは母父がスペシャルウィークと中長距離色強い血統。
キングカメハメハの後継種牡馬であるロードカナロア産駒のパンサラッサが2020年に活躍しており、こちらは母父がMontjeuとスタミナタイプ欧州血統になっている。
上記からキングカメハメハ産駒は、母系に欧州血統や日本の中長距離色強い血統がついていることが好走しやすい条件なのかなと思う。
【母父がキングヘイロー】と【日本(欧州)型リファール系】。
【母母父がトニービン】と【欧州型グレイソヴリン系】。
母系はスタミナ色強めの血統になっている。
キングヘイローは日本で活躍した馬だが、欧州型リファール系の血脈なので割とスタミナ系統というのは悪くないと思う。
中山記念を-0.3秒で快勝している実績もあるので、距離適性も合うんじゃないかな。
また、母母のブランシェリーが500万下の条件戦ではあるが、稍重馬場の福島1800m戦を-0.4秒差で圧勝している実績があるのも血統面ではプラスに見て良いんじゃないだろうか。
【キングカメハメハ×欧州型】ということで、ラジオNIKKEI賞には合うタイプの血統だと思う。
特に母系が福島1800mにマッチしそうな感じが結構感じられるしね。
血統的にはポテンシャル戦の方が合いそうだし、実績からもポテンシャル特化戦で底を見せていないと。
血統面はラジオNIKKEI賞に合いそうなタイプだが、縦のポジショニングに不安があるのは拭えない。直線を向くまでにある程度のポジションを取れれば…といったところかな。
斤量54.0kgはまぁまぁ恵まれていると思うし、評価はS判定(軸馬候補)~B判定(三連系相手候補)と、現状は幅を持っておきたいタイプかな。