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23'阪神大賞典/各馬考察①ボルドグフーシュ

★基本データ+血統★

★ラップ&バイアス★

★脚質★

★過去レース評価★

●22'菊花賞

馬場コンディションは、良表記の高速馬場。
開催7日目、Aコース7日目。
追切評価「B」

レースタイプとしては「L1ポテンシャル型(強)の有酸素運動戦」
「L1=12.9」とかなり落ちたレースになっているが、前半1000mが58.7秒と刻まれているように基礎スピードが求められたことと、ラスト6Fからスピードが分散しているように超ロングスパート戦となったことに起因しているだろう。
基礎スピードが求められて仕掛けも早い上でのL1ポテンシャル(強)タイプなので、序盤・前半に脚を使わなかったボルドグフーシュにとっては展開が向いたと言って良いだろう。後半が分散型のレースなので「持続型」の末脚を引き出せるタイプでもあると。
アスクビクターモアに迫るもハナ差届かずの2着と惜敗。
3着のジャスティンパレスには正攻法で撃破。
世代レベルではグループAに入ってくると思うし、レースレベルは高かったと思う。あとは古馬に混じった時にどの程度の位置に属してくるか。

●22'有馬記念

馬場コンディションは、良表記の標準馬場。
開催8日目、Aコース8日目。
追切評価「A」

レースタイプとしては「L1ポテンシャル型(弱)の有酸素運動戦」
「L1=12.3」と消耗こそしているものの、明確に落ちたラップにはなっていない。
良馬場ではあるが時計の掛かる標準馬場だったし、中弛みこそあれど基礎スピードもそこそこ求められているので、L1を12.3でまとめたイクイノックスかなり強かったという印象。
仕掛けに関して見れば「L3-L2=12.2-11.4」と仕掛けの遅いギアチェンジ戦に見えるが、「L5-L4=11.8-11.9」とそれなりに早い地点で脚を使っているし、2着のボルドグフーシュ基準で考えれば「L1ポテンシャル型(強)の有酸素運動戦」と見ても良いレースタイプの可能性はある。
イクイノックスには0.4秒差の完敗。
それでも3着以降にはしっかりと差をつけて勝っているし、普通に強い2着だったと見て良いと思う。

★展望★

どうしても後ろからの競馬になってしまうし、菊花賞や有馬記念のレースを見ても、ポテンシャル面が強く求められた方が良いタイプだろう。
有酸素運動戦の方が良いタイプだし、長距離資質は「菊花賞」である程度のものは見せている。
「L1ポテンシャル面」が強く求められやすかったり、比較的外から捲りやすい阪神コースなので、阪神大賞典という舞台は合っていると思う。
福永騎手の引退により川田騎手にバトンタッチをしたが、川田騎手と手が合うかどうか…というのは気になるところ。
週末に天気が崩れそうではあるが、L1ポテンシャル面が強く求められやすくなりそうなことを考えると、プラスに働く可能性の方が高いかなと見ている。有馬記念で時計の掛かる良馬場をこなしているし、スクリーンヒーロー産駒なので血統的にもタフ馬場はそんなにマイナスに働くような感じもしない。
阪神コース12日目ということなので、この天気の崩れによって内馬場が壊滅状態になる可能性は考えておく必要がある。外から捲っていきたいタイプだし外目の枠を引きたいところだね。
今回のペースバランスだが、おそらくスローペース戦になるんじゃないかな。序盤~前半部分で見ればハイバランスに振れる可能性も十分あるが、中盤での中弛みは大きくなりそうなメンバー構成かなと見ている。
脚質的には後方からの競馬が多いボルドグフーシュだが、今回のメンバーなら極端な後ろにならないと思うし、中団ぐらいの競馬も出来るんじゃないかなと見ている。これは結構プラスファクターになってきそう。
高速馬場だとスローペース想定になりそうなので「L1ポテンシャル面」が強く求められないパターンが予想される。こうなると軸馬とはしづらいタイプなのだが、時計の掛かる馬場が登場すれば一転して軸馬候補の筆頭になってくる。