21'東京新聞杯 各馬考察④ヴェロックス/牡5/57.0kg/藤岡佑介
★度数
・東京芝1600m(初)
・芝1600m(初)
・東京芝(0-0-1-1)
・騎手 藤岡佑介(初騎乗)
★レースタイプ評価
①20'中日新聞杯(中京芝2000良)3着(+0.2)
時計指数 99(C+)/非時計指数 125(B)
後半TS(2F-L4-L2)戦/消耗度(無)/脚質:差し(6-6-5-6)
【LAP】2.00.1(+2.9/超スロー)
12.6-11.1-12.7-12.7-12.4-12.3-11.9-11.5-11.1-11.8
時計指数はC+、非時計指数はBと、42週の長期休養明けだったが、G3クラスである程度格好のついたパフォーマンス。
良馬場表記の超スローペース戦で2.00.1秒。
後半トップスピード戦。3ハロン目にはペースが落ち着き、6ハロン目まで緩いペースが続いており前半要素は問われていない。
仕掛けはラスト4ハロン地点で最速地点はラスト2ハロン地点。L1は11.8と落ち切っておらず、脚を残したレースになっている。
②19'若駒S(京都芝2000良)1着(-0.3)
時計指数 100(B)/非時計指数 129(B+)
後半TS(2F-L4-L2)戦/消耗度(無)/脚質:先行(4-4-3-2)
【LAP】2.00.7(+2.5/超スロー)
12.5-11.3-12.6-12.8-12.4-12.6-12.0-11.5-11.4-11.6
時計指数はB、非時計指数はB+。3歳の初戦だったが、後半トップスピード戦で高いレベルだなと思わせるレースが、この一戦だった。
良馬場表記の超スローペースで2.00.7秒。
後半トップスピード戦。3ハロン目にはペースが落ち着き、6ハロン目まで緩いペースが続いており前半要素は問われていない。
仕掛けはラスト4ハロン地点で最速地点はラスト2ハロン地点。L1は11.6と落ち切っておらず、脚を残したレースになっている。
気付いた方もいると思うが、20'中日新聞杯と類似レースになる。
★前走評価
21'日経新春杯(中京芝2200m良)9着(+1.0)
時計指数 95(D)/非時計指数 113(E)
後半PT(3F-L6)戦/消耗度L1(B)/脚質:先行(3-3-4-4)
【LAP】2.11.8(+1.5/スロー)
12.5-11.2-11.6-12.9-12.5-11.9-11.7-11.8-11.8-11.7-12.2
時計指数はD、非時計指数もEと内容はかなり良くなかった。
良馬場表記のスロー戦で2.11.8秒。
後半ポテンシャル戦。3ハロン目までまぁまぁ流れているが、4~5ハロン目に大きく緩んでいる。
仕掛けはラスト6ハロンからの超ロンスパ戦で、最速が11.7と後半ポテンシャル力が強く問われている。消耗度はL1の(B+)。
後半タイプのレースではあったが、中日新聞杯や若駒Sとは違いポテンシャル戦で良さを発揮出来なかったと。
やはりこの馬は超スロートップスピード戦で脚を出し切らないレースタイプが合っていると。
★21'東京新聞杯について
19'東京優駿や19'菊花賞、19'神戸新聞杯が注目レースに挙がっていないのは、時計的にかなり不満があるから。
スローの後半トップスピード戦になりやすい東京コースは合っていると思う。しかし中日新聞杯や若駒Sのように2000m戦ですら前半要素は問われない方が良いタイプなので、マイルへの距離短縮で前半要素が必然的にアップしてしまうのはどうかなと思う。この馬にとってマイルはちょっと忙しくなる可能性はあるね。ただでさえ東京のマイルは流れやすいので。
ただし東京新聞杯に限ってはノーチャンスというわけではない。2013年、2016年、2017年のように前半要素が問われず脚を出し切らないレースになれば、この馬にもチャンスはあると思うし、むしろこういう競馬になれば、勝ち切る能力はあるとは思う。
主戦騎手の川田将雅騎手から藤岡佑介騎手に乗り替わりの初騎乗でどうなるか。マイルでどうなるかはわからないが、先行して超スロー戦の流れに身をおけば展開が向くタイプなのでそういう意味で不安は少ないかな。
好走出来るであろうレースが現状では限定的なので軸にはしづらいが、今回のメンツであれば明確に引っ張ってレースメイクをしたいという馬もいないし、後ろから競馬をするタイプが多いので、展開が向いてくる可能性は割とあると思う。
相手候補で一応抑えておく、というのが無難かな。